Integration Procedure Designer の詳細を知る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Integration Procedure Designer とは何かを説明する。
- Group 要素と Action 要素の操作方法を説明する。
Integration Procedure Designer の概要
OmniStudio の Integration Procedure Designer では、さまざまな要素を [Structure (構造)] パネルにドラッグし、その同じ画面で各要素のプロパティを設定するという方法で、Integration Procedure をすばやく設定できます。(効率的であることはすでに述べました)。
では、Integration Procedure Designer の機能を見ていきましょう。画期的なパネルやペインをご紹介します。
[AVAILABLE COMPONENTS (コンポーネント)] パネル
[AVAILABLE COMPONENTS (コンポーネント)] パネルには [Groups (グループ)] 要素と [Actions (アクション)] 要素が表示されます。
[STRUCTURE (構造)] パネル
[AVAILABLE COMPONENTS (コンポーネント)] パネルから [STRUCTURE (構造)] パネルに要素をドラッグアンドドロップします。
要素の [PROPERTIES (プロパティ)] ペイン
要素ごとに [PROPERTIES (プロパティ)] ペインがあり、各要素の JavaScript オブジェクト表記 (JSON) を編集するためのリンクが設定されています。
[PREVIEW (プレビュー)] ペイン
[PREVIEW (プレビュー)] ペインでは、パラメーターを入力して Integration Procedure を実行し、正しく設定されているかどうかを確認できます。トラブルシューティングする場合は、[Errors/Debug Output (エラー/デバッグの出力)] を使用します。
Integration Procedure の要素
OmniScript や OmniStudio FlexCard の要素の使い方をすでにご存知かもしれませんが、Integration Procedure の要素は若干異なります。ここの要素はバックグラウンドで処理され、ユーザーが操作するものはありません。
実際にどのようなことが行われるのか見てみましょう。Integration Procedure の要素は Group と Action のいずれかです。
Group
Integration Procedure では、関連するステップを Block 内のユニットとして分類できます。Integration Procedure には次の Block 種別があります。
ブロックの名前 |
実行する内容 |
例 |
---|---|---|
Cache Block |
|
Integration Procedure で売上高は毎週キャッシュされるが、株価はキャッシュされない。 |
Conditional Block (ごく基本的な Block 種別)。 |
|
価格と都道府県コードに基づいて、Integration Procedure が消費税を計算し、合計価格を報告する。 |
Loop Block
|
|
ユーザーがカートに商品を追加するシナリオでは、Loop Block 内の 1 つの Remote Action で 4 つの商品をすべて追加できます。Loop Block がない場合は、4 つの商品をカートに追加するために、4 つの個別の Remote Action を実行する必要があります。 |
Try-Catch Block
|
|
Integration Procedure で指定した LastName の取引先責任者を作成または削除する。LastName 項目が空白の場合はエラーメッセージが返される。 |
Block は他の Block 内にネストできます。たとえば、Loop Block を Try Catch Block または Cache Block 内にネストできます。
どの Block にも Execution Conditional Formula (実行条件式) という共通のプロパティがあります。
- この式が true に評価された場合または定義されていない場合に、Block が実行されます。
- false に評価された場合は、Block がスキップされます。
Actions
次は、Action 要素を見ていきましょう。
Action 要素は各 Integration Procedure に欠かせないビルディングブロックです。アクションによって、データ値の設定、関数の実行、Data Mapper のコール、Apex クラスの呼び出し、メールの送信、REST エンドポイントの呼び出し、他の Integration Procedure の実行などを行うことができます。
また、ブロックを使用して、条件付き実行、キャッシュ、リスト処理、エラー処理のアクションをグループ化することもできます。アクションを追加するには、パレット (以下を参照) からアクションを Integration Procedure Structure の [Structure (構造)] パネルにドラッグします。
どの要素を使用するかはデータソースによって異なりますが、必要に応じて最後に Response Action を使用するようにしてください。Response Action 要素は、コール元のツールにどのデータを返すべきかを Integration Procedure に指示します。
次の例では、Response Action によって返されるデータが制限され、Data Mapper Transform Action のノードにあるデータのみが送信されます。
Integration Procedure Designer の詳細を学習したところで、いよいよ実際の動作を確認し、設計プロセスを順番に見ていきましょう。楽しみですよね! 次の単元では具体的なシナリオもいくつかご紹介します。