Summer '23 で認定 OmniStudio コンサルタント資格を更新する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アクセシビリティの改善に伴ってスクリーンリーダーエクスペリエンスを向上させる。
- OmniStudio FlexCard の最新の更新を利用する。
- 優れた移行計画に従い、OmniStudio 移行ツールの更新を使用してデザイナーでコンテンツをテストする。
Salesforce 認定資格
OmniStudio コンサルタント資格を保有している場合、その認定資格を維持するためには期日までにこのモジュールを修了する必要があります。資格を維持するためのもう 1 つ重要な点は、Trailhead アカウントと Webassessor アカウントをリンクさせておくことです。
この資格の取得を検討している方は、「OmniStudio コンサルタント」資格を参照してください。
認定資格の機密を守る
Salesforce は、質の高い認定試験と価値ある資格を提供することを最優先事項としています。業界随一と広く認められている認定資格制度を維持するためには、試験のセキュリティを確保し、その機密を保持することが不可欠です。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、Salesforce Credential and Certification Program Agreement (Salesforce 認定資格プログラム規約) に同意いただく必要があります。詳細は、Salesforce ヘルプ記事「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」に記載の Salesforce 認定資格試験の受験ポリシーを確認してください。
この 1 年間に多数の機能が強化されています。ここでは、今回のリリースの機能強化で特に重要なものについて説明します。
アクセシビリティの改善に伴ってスクリーンリーダーエクスペリエンスを向上させる
アクセシビリティが改善され、OmniScript ランタイムエクスペリエンスがスクリーンリーダーでユーザーにより正確に読み上げられます。
対象: この変更は、OmniStudio が有効になっている Enterprise Edition、Performance Edition、および Unlimited Edition の Lightning Experience サイト、エクスペリエンスビルダーサイト、およびすべてのバージョンのモバイルアプリケーションに適用されます。この変更は、Salesforce をアップグレードしたとき、または OmniStudio、保険、公共セクター、通信、メディア、エネルギーの管理パッケージをバージョン 244 にアップグレードしたときに有効になります。
方法:
スクリーンリーダーで次のことができるようになりました。
- 参照のみの参照要素、選択要素、テキスト要素に移動する。
- テーブルモードで設定した編集ブロック要素に移動する。
- Typeahead 要素の値を選択し、選択した値を保持したままその要素からタブで移動する。
- 必須項目を示すアスタリスクを読み上げる。
- ProgressBar やツールチップ Lightning Web コンポーネントのアクセシビリティ対応表示ラベルを読み上げる。
- アコーディオン Lightning Web コンポーネントのヘッダーを読み上げる。
- ブロック要素が展開された時点または折りたたまれた時点を把握する。
- 必要に応じて、ヘルプテキストを開く、閉じる、または再度開く。
- インタラクティブ型以外の画像要素をスキップする。
OmniStudio FlexCard の最新の更新を利用する
FlexCard のポップアップアクションのコンテナにスタイルを設定できるようになりました。FlexCard の大量のレコードのリストを表示する時間を短縮します。差し込み項目を使用して、FlexCard 入力要素の属性の動的値を作成します。さらに、FlexCard 要素のコンボボックスでカスタム表示ラベルを使用する場合は、[標準 OmniStudio コンテンツ] 設定を無効にします。以下にそれぞれの方法を説明します。
FlexCard ポップアップコンテナにスタイルを設定する
ポップアップをラップする HTML 要素にカスタム CSS を追加します。
方法: FlexCard Designer の [プロパティ] パネルで、ポップアップアクションが選択されているときに、[ポップアップコンテナクラス] プロパティにクラスの名前を追加します。
FlexCard のレコードにデータを追加する
[レコードを追加] アクションを使用して、大量のレコードのリストを表示する時間を短縮します。
方法: カード全体を再表示する [データソースを更新] アクションを使用してレコードを更新する代わりに、[レコードを追加] アクションを使用してレコードの最後にデータを追加します。
理由: レコードサイズが 10 MB を超えるか、レコード数が 140 件を超える大量のレコードのリストを表示する場合は、[レコードを追加] アクションを使用します。このアクションにより、FlexCard のパフォーマンスが大幅に向上します。[データソースを更新] アクションを使用して大量のレコードのリストを更新すると、カード全体を再表示するのにかなりの時間がかかります。
FlexCard 入力要素の属性の動的値を作成する
差し込み項目を使用して、FlexCard 入力要素の min、max、minLength、maxLength、mask 属性の動的値を作成します。
方法: たとえば、telephone 要素の mask 属性の動的値を作成するには、カスタム属性を作成します。属性名に「mask」と入力し、値に {PhoneMask} などの差し込み項目 (データ項目変数) を選択します。
FlexCard コンボボックスでカスタム表示ラベルを使用するための標準 OmniStudio コンテンツを無効にする
表示モードがコンボボックスになっている複数選択 FlexCard 入力要素でカスタム表示ラベルを使用する場合は、[標準 OmniStudio コンテンツ] 設定を無効にします。
方法: [OmniStudio Settings (OmniStudio 設定)] で [Managed Package Runtime (管理パッケージランタイム)] が有効になっていることを確認します。
優れた移行計画に従い、移行ツールの更新を使用してデザイナーでコンテンツをテストする
カスタムオブジェクトから標準オブジェクトに移行する OmniStudio for Vlocity ユーザーは、デザイナーで直接標準コンテンツをテストできます。新しい詳細なプロセスでコンテンツを移行できます。移行後に管理パッケージのデザイナーで標準ランタイムを使用できるようにするには、匿名 Apex を実行します。
OmniStudio 移行ツールのドキュメントの更新
OmniStudio 移行ツールのドキュメントに、カスタムオブジェクトを標準オブジェクトに移行する方法がさらに詳しく説明されています。移行する前に把握しておくべきことと移行の準備方法について確認してください。移行に役立つ Sandbox の適切なリリース計画を検討します。Sandbox でデザイナーから標準コンテンツをテストする方法の新たな詳細が記載されています。たとえば、最終的にメタデータを本番にプッシュする前に、カスタム (パッケージ) ランタイムを無効にすることなどです。
対象: この変更は、Enterprise Edition、Performance Edition、および Unlimited Edition の Lightning Experience サイト、エクスペリエンスビルダーサイト、およびすべてのバージョンのモバイルアプリケーションに適用されます。
対象ユーザー: 標準オブジェクトに移行したいと考えている、カスタムオブジェクトモデルの OmniStudio ユーザーが対象となります。
移行後にデザイナーで標準コンテンツをテストする
Sandbox でカスタムオブジェクトを標準オブジェクトに移行した後、デザイナーで標準コンテンツをテストするには、デザイナーで標準データモデルを使用するように管理パッケージを切り替える必要があります。
理由: OmniStudio デザイナーでは、標準ランタイムまたはカスタムランタイムのいずれかのみを使用できます。匿名 Apex を実行すると、管理パッケージで標準オブジェクトコンテンツのみが検索されます。カスタムデータモデルから標準データモデルに切り替えると、組織のすべてのカスタム-パッケージ OmniStudio コンテンツが無効になります。
方法: Winter '23 以降のパッケージがインストールされている状態で、移行用 Sandbox 組織の Salesforce 開発者コンソールで匿名 Apex を実行します。
警告: 本番環境で匿名 Apex を実行しないでください。このコードは移行用 Sandbox でのみ実行します。コードを実行すると、カスタムデータモデルが無効になり、本番組織に既存のカスタムコンテンツがすべて破損する可能性があります。 |
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匿名 Apex を実行すると、2 つの Omni Interaction 設定レコード (InstalledIndustryPackage と TheFirstInstalledOmniPackage) が移行用 Sandbox に追加されます。この 2 つのレコードにより、デザイナーで管理標準コンテンツを変更できるようになります。
リソース
- Salesforce ヘルプ: アクセシビリティの改善によるスクリーンリーダー環境の改善
- Salesforce ヘルプ: OmniStudio FlexCard の更新
- Salesforce ヘルプ: FlexCard ポップアップコンテナのスタイルの設定
- Salesforce ヘルプ: FlexCard のレコードへのデータの追加
- Salesforce ヘルプ: FlexCard 入力要素属性の動的値の作成
- Salesforce ヘルプ: FlexCard コンボボックスでカスタム表示ラベルを使用するための標準 OmniStudio コンテンツの無効化
- Salesforce ヘルプ: OmniStudio 移行ツールの更新
- Salesforce ヘルプ: OmniStudio 移行ツールのドキュメントの更新
- Salesforce ヘルプ: 移行後のデザイナーでの標準コンテンツのテスト
- Salesforce ヘルプ: OmniStudio 移行ツールの概要
- Salesforce ヘルプ: Migrate to Standard OmniStudio (標準 OmniStudio への移行)