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高度なルールによるブリーフケースの最適化

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ブリーフケースのレコードを選択するための関連オブジェクトルールを設定する。
  • ブリーフケースでカスタム数式項目を使用する

さらに多くのレコードの絞り込み

自分のチーム用のブリーフケースを設定した Maria は、成長を続けるビジネスに対してブリーフケースが最適に機能するかどうかを確認したいと思っています。Ursa Major Solar は顧客数を伸ばし、温水器の設置予定も増えて、米国全土に派遣されるフィールド作業員も増えました。設置チームからは、州や場所に応じて作業指示を表示できるようにしたいという要望が Maria の元に届いています。 

ブリーフケースに最も関連性の高いレコードを表示するには 2 つのオプションがあります。1 つは、ブリーフケースユーザーの場所と一致する作業指示を選択するための関連オブジェクトルールをブリーフケースで設定する方法です。もう 1 つは、設置チームの各メンバーを、そのメンバーと同じ州に存在する取引先のレコードと一致させるためのカスタム数式項目を作成する方法です。Maria はどちらの方法を使用したらよいのか、よく考えました。 

関連オブジェクトルールを使用すると、派遣作業員は別の関連オブジェクトに保存されている情報にアクセスできます。たとえば、ブリーフケースユーザーが、自分に割り当てられているすべてのサービス予定と関連する見積を見たいとします。サービス予定の情報はサービス予定オブジェクト、見積の情報は納入商品オブジェクトに保存されています。関連オブジェクトルールを使用することで、関連するオブジェクトレコードをオフラインで表示できます。

各オブジェクトルールでは、検索条件を定義することで、最も関連性の高いレコードを選択できます。ただし、オブジェクトに対して検索条件を定義するよりも、関連オブジェクトルールを使用したほうが、ブリーフケースでレコードを最も正確に選択できる場合もあります。

Maria は、フィールド技術者またはクルーを表すサービスリソースオブジェクトと作業指示オブジェクトの両方に LocationId 項目があることに気が付きました。そこで彼女は、設置技術者を各自の場所に対応した作業指示と一致させるための関連オブジェクトルールを、サービスリソースオブジェクトと作業指示オブジェクトに対して設定できないかと考えました。 

まず Maria は、サービスリソースオブジェクトに対して、現在のユーザーでレコードを絞り込むための最上位ルールを作成します。そのための手順は以下のとおりです。

  1. [設定] で、[クイック検索] ボックスに「ブリーフケースビルダー」と入力して、[ブリーフケースビルダー] を選択します。
  2. [新規ブリーフケース] をクリックします。
  3. ブリーフケースの名前、開発者名、説明を入力します。
    • 名前: Installation Team Records by Location (場所別の設置チームレコード)
    • 開発者名: Installation_Team_Records_by_Location
    • 説明: This briefcase contains the records for the installation team.Each installation team member will see only the records for work orders in their location. (このブリーフケースには設置チームのレコードが含まれています。設置チームの各メンバーには、自分の場所に関連する作業指示のレコードだけが表示されます。)
  4. [Next (次へ)] をクリックします。
  5. [オブジェクトルール] ペインで、プラス記号 ([+]) をクリックしてから [サービスリソース] を選択します。
  6. [検索条件] で [ユーザー ID] を選択します。[条件] で、[次の文字列と一致する] を選択します。[値] で [現在のユーザー ID] を選択します。サービスリソースオブジェクトのオブジェクトルール設定ページには、ユーザー ID が現在のユーザー ID と等しいかどうかを評価するための検索条件があります。次に、関連ルールを場所オブジェクトに追加してから、作業指示オブジェクトにも追加します。そのための手順は以下のとおりです。
  7. [オブジェクトルール] ペインでサービスリソースのルールが選択されたままの状態で、[関連オブジェクトを追加] をクリックします。[参照項目] で [場所 ID] をクリックします。
  8. 場所オブジェクトルールで、デフォルトの検索条件の行の右側にあるごみ箱アイコンをクリックして、デフォルトの検索条件を削除します。場所オブジェクトのオブジェクトルール設定ページには、デフォルトの検索条件の削除アイコンがあります。
  9. [オブジェクトルール] ペインで場所オブジェクトのルールが選択されたままの状態で、[関連オブジェクトを追加] をクリックします。[関連リスト] で [作業指示] をクリックします。
  10. 作業指示オブジェクトルールで、デフォルトの検索条件の行の右側にあるごみ箱アイコンをクリックして、デフォルトの検索条件を削除します。
  11. [Next (次へ)] をクリックします。
  12. このブリーフケースに割り当てられているユーザーまたはグループを選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
  13. ブリーフケースに関連付けるアプリケーションを選択して、[Save (保存)] または [有効化] をクリックします。

これで、Maria のユーザーがモバイルアプリケーションでレコードを参照すると、現在の州に関連したレコードのみが表示されるようになります。

カスタム数式項目を作成する 

数式に基づいてデータを保存するカスタム項目をオブジェクトに対して作成できます。カスタム数式項目を使用することで、1 つの項目から複数のオブジェクトの項目を参照できます。ブリーフケースのレコードに特有のデータを保存する数式項目を作成したら、その数式項目をオブジェクトルールの検索条件で使用できます。

Maria は、設置チームのメンバーがいる州のレコードのみを表示するブリーフケースを作成するため、取引先の請求先の州が現在のユーザーの州と一致することを示すカスタム数式項目を作成します。たとえば、ブリーフケースユーザーがアリゾナ州にいる場合は、アリゾナ州にある会社のレコードのみが表示されます。

まず、Maria はカスタム数式項目を作成し、その項目を使用してオフラインブリーフケースを作成します。

カスタム数式項目を作成するための手順は次のとおりです。

  1. [設定] から [クイック検索] ボックスに「オブジェクトマネージャー」と入力し、[オブジェクトマネージャー] を選択します。
  2. [取引先] をクリックして取引先オブジェクトの詳細を表示します。
  3. [項目とリレーション] をクリックして、[New (新規)] をクリックします。
  4. [データ型] では、[数式] を選択します。
  5. [Next (次へ)] をクリックします。
  6. [項目表示ラベル] に、項目を識別しやすい表示ラベルを入力します。Maria は、表示ラベルとして「Is In Current User State」 (現在のユーザーの州にある取引先)と入力します。
  7. [数式の戻り値のデータ型] で [チェックボックス] を選択します。
  8. [Next (次へ)] をクリックします。
  9. [高度な数式] タブをクリックしてから、[項目の挿入] をクリックします。
  10. [項目の挿入] ウィンドウで、[取引先]> を選択し、[都道府県(請求先)] を選択してから、[挿入] を選択します。
  11. [演算子の挿入] をクリックしてから [次の文字列と一致する] を選択します。
  12. [項目の挿入] を再びクリックし、[$User] を選択してから [都道府県] を選択し、[挿入] をクリックします。
  13. Mariaは、BillingState  =  $User.State という数式が表示されていることを確認します。このカスタム数式項目は、取引先の請求先の州がユーザーの州と一致するかどうかを評価します。
  14. [Next (次へ)] をクリックします。
  15. この項目を表示するプロファイルを選択してから [Next (次へ)] をクリックします。Maria は、参照アクセス権を [システム管理者] プロファイルにのみ付与します。
  16. この項目を含めるページレイアウトを選択して、[Save (保存)] をクリックします。

そして Maria は、ブリーフケースを作成する際に、カスタム数式項目が True であるかどうかを評価するブリーフケースルール検索条件を追加します。

  1. [設定] で、[クイック検索] ボックスに「ブリーフケースビルダー」と入力して、[ブリーフケースビルダー] を選択します。
  2. [新規ブリーフケース] をクリックします。
  3. ブリーフケースの名前、開発者名、説明を入力します。Maria は次の値を入力します。
    • 名前: Installation Team Records by State (州別の設置チームレコード)
    • 開発者名: Installation_Team_Records_by_State
    • 説明: This briefcase contains the records for the installation team.Each installation team member will see only the records for accounts located in their state.
  4. [Next (次へ)] をクリックします。
  5. [オブジェクトルール] ペインで、プラス記号 ([+]) をクリックしてから [取引先] を選択します。
  6. [検索条件]で、「Is In Current User State」 (現在のユーザーの州にある取引先)という表示ラベルの新しいカスタム数式項目を選択します。[条件] で、[次の文字列と一致する] を選択します。[値] に [True] を選択します。
  7. [Next (次へ)] をクリックします。取引先オブジェクトのオブジェクトルール設定ページには、「Is In Current User State (現在のユーザーの州にある取引先)」というカスタム項目が True であるかどうかを評価するための検索条件があります。
  8. このブリーフケースに割り当てられているユーザーまたはグループを選択して、[Next (次へ)] をクリックします。
  9. ブリーフケースに関連付けるアプリケーションを選択して、[Save (保存)] または [有効化] をクリックします。

以前と同じように、Maria のユーザーのブリーフケースには、現在の場所に対応するレコードのみが表示されるようになります。

この単元では、Maria は設置チームの各メンバーとの関連性が最も高い作業指示をダウンロードするブリーフケースを作成するための 2 つの方法を学習しました。これで設置チームは、オフラインブリーフケースを使用して、必要な情報を可能な限り効率的に入手できるようになりました。 

リソース

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