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はじめての Web サイトインテグレーション

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Volunteers for Salesforce (V4S) サイトを統合する手順を説明する。
  • Salesforce サイトを有効にする。
  • V4S サイトを作成する。

始める前に

このモジュールを受講する前に、以下のコンテンツを修了していることを確認してください。ここでの作業は、そのコンテンツの概念や作業に基づいて行います。 

V4S を Web サイトに導入する

ここまでの「非営利団体のボランティアの管理」トレイルをすべて終了したのなら、すでにかなりの作業が完了しています。Volunteers for Salesforce (V4S) のキャンペーン、ボランティアジョブ、ボランティアシフトを構築する方法を学習しました。ボランティアの入力方法とボランティア時間の調整方法も学びました。次は最も刺激的な部分です。Web サイトでボランティアが直接シフトにサインアップできるようにする方法を学習します。

この単元では、V4S と Salesforce を Web サイトに統合するための手順を説明します。残念ながら、Web サイトプラットフォームやコンテンツ管理システムに実際に統合する方法をお見せすることはできません。それらはそれぞれが少しずつ異なるからです。

とはいえ、このモジュールを学べばその 95% を把握し、あとは Web サイト開発者に引き継ぐことができます (あなた自身が Web サイト開発者でもあるかもしれませんが) 。やることが多くて最初は少し圧倒されてしまうかもしれませんが、順を追って説明していきます。

では始めましょう。

処理の概要

(架空の) 非営利団体 No More Homelessness (NMH) は、V4S を使用してホットラインボランティアや給仕の割り当てなどを行っています。NMH は毎年数百人にものぼるボランティアと活動しているため、ボランティア各自が可能なときにいつでもシフトにサインアップできるようになれば、NMH のボランティアコーディネーターである Enoch Allen の仕事はかなり楽になります。

このモジュールでは、Enoch と NMH の優秀なシステム管理者 Gorav Patel が協力して V4S と Salesforce を NMH の Web サイトに統合する準備を整えていく様子を見ていきます。

Web サイトインテグレーションの計画を立てている Gorav と Enoch。

まず、V4S と Salesforce を NMH の Web サイトに統合する手順を大まかに見てみましょう。

  • サイトを作成します。この公開 Web ページには、ボランティアに興味のある人にボランティアジョブとボランティアシフトの情報が表示されます。前の単元で指定した [Web サイトに表示] オプションを覚えていますか? このオプションによって、表示するボランティアシフトが Web サイトに指示されます。
  • サイトを有効化してテストする。このステップでは、サイトでキャンペーンとボランティアシフトを確認します。サインアップフォームをテストして、データが Salesforce にどのように流れるかも確認します。
  • サインアップフォームをカスタマイズする。ここで、各ボランティアからどの程度の情報を収集するかを選択します。たとえば、氏名とメールアドレスのみにするか、電話番号、役職、住所など他の情報も収集するかなどです。
  • サイトの V4S ページについて学び、選択する。V4S には、他にも便利なページがあります。それらのページとそれぞれの機能について簡単に紹介します。
  • Web 開発者に必要な情報を提供する。Web 開発者に、プロセスを完了してページを Web サイトに表示するために必要な情報を提供します。

それでは設定作業に移りましょう。作業が完了すれば、データ入力が減り、組織のボランティアの満足度とエンゲージメントが向上します。

手順を追って V4S サイトを設定する

Salesforce のサイトとはどのようなものでしょうか? コードを使用せずに公開 Web ページを作成して、公開対象として選択した Salesforce データを表示できる手段と言えます。Salesforce サイトでは、ボランティアから情報を収集し、収集した情報を Salesforce に直接保存することもできます。 

V4S を Web サイトに対応させるために必要な作業の大半を占めるのはサイトの作成です。実行する必要のある具体的手順は次のとおりです。

  1. Salesforce サイトを有効にする。
  2. サイトを作成します。
  3. 共有ルールを使用してデータアクセス権を設定する。
  4. カスタム設定を使用してデータアクセス権を設定する。
  5. プロファイルを使用して Visualforce ページのデータアクセス権を設定する。
  6. プロファイルを使用してオブジェクト権限と項目権限のデータアクセス権を設定する。
  7. タイムゾーンを設定します。

この単元と次の 2 つの単元で進めていきます。

Salesforce サイトを有効にする

デフォルトでは、すべての Salesforce データは非公開かつセキュアです。つまり、Salesforce 組織にログインしないとデータの表示や作成はできません。通常、このレベルのセキュリティが求められますが、ここではボランティアに Web サイトでイベントの詳細を表示する必要もあります。さらに最も重要なのは、ボランティアが連絡先情報を入力してシフトにサインアップできるようにする必要があることです。

ここで Salesforce サイトが役立ちます。Salesforce サイトでは、Web サイトでデータを一般公開できますが、共有対象として選択したデータのみに制限できます。公開 Web サイトの訪問者が情報を入力することも可能で、その情報は直接セキュアに Salesforce に流れます。

それでは、NMH の Salesforce サイトを有効にする手順を見ていきましょう。

  1. 設定ギア (設定ギアアイコン) をクリックして、[設定] を選択します。
  2. [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Sites (サイト) と入力し、[Sites and Domains (サイトおよびドメイン)] で [Sites (サイト)] を選択します。
  3. [http://] 項目に Salesforce サイトのドメイン名を入力し、[参加可能か調べる] をクリックします。ドメイン名は通常、[組織名].force.com 形式になります。ここで、ドメイン名の選択については少し時間をかけて考えてください! 登録後、ドメイン名を変更することはできません。永久にです。V4S の Web ページは組織自体の Web サイトでホストされており、ボランティアにこのドメイン名が表示されることはないため今のところは大きな問題ではありませんが、妥当な名前を選択してください。将来、そうしておいてよかったと思うでしょう。
  4. Salesforce サイトの利用規約を読み、内容に同意するチェックボックスをオンにします。
    サイトが参加可能かどうかの確認
  5. [私の Salesforce サイトドメインの登録] をクリックします。

成功です。これで、Salesforce サイト機能が有効化されました。

サイトを作成する

次は、ボランティアジョブとボランティアシフトを表示するページとボランティアサインアップページが含まれるサイトを作成します。

  1. [Sites (サイト)] ページの [Sites (サイト)] リストセクションで、[New (新規)] をクリックします。
    [サイト] リストの [新規] ボタン
  2. [新規サイト] ページに必須情報を入力します。
    1. サイトの表示ラベル: このサイトの目的を示す説明的な名前を入力します。(ひょっとしたら Salesforce サイトの素晴らしさに心を奪われて、もっと多くのサイトを作りたくなるかもしれません。)ここでは、このサイトを Volunteers (ボランティア) とします。
    2. サイト名: この項目には [サイトの表示ラベル] と同じ名前が自動的に入力されます。そのままでかまいません。
    3. サイトの管理者: 適切なシステム管理者を選択します。NMH のシステム管理者である Gorav は自分の名前を入力します。
    4. デフォルトのレコード所有者: ゲストユーザーが作成するすべての新規レコードの所有者となる必要のあるユーザーを選択します。V4S レコードを他の誰よりも扱うことになるのは NMH のボランティアコーディネーターである Enoch であるため、Gorav は Enoch の名前を入力します。
    5. 有効: すぐにサイトのテストを開始する場合はこのオプションを選択します。
    6. 有効なサイトのホームページ: ここでは、ホームページにデフォルトの「構築中」 Visualforce ページを使用するように設定します。検索アイコン (検索アイコン) をクリックし、[UnderConstruction] Visualforce ページを見つけて選択します。
    7. Clickjack Protection Level (クリックジャック保護レベル): [Allow framing by the same origin only (Recommended) (公開元が同じページのみでフレーム化を許可 (推奨))] を選択サイトの Web サイトへの iFrame 化を許可する場合は、セキュリティレベルを下げることを検討し詳細は、Salesforce ヘルプの「Site.com でのクリックジャック保護の有効化」を参照してください。
  1. ここでは残りの設定はそのままにして、[Save (保存)] をクリックします。
    NMH の詳細情報が入力された [新規サイト] 設定ページ

サイトを作成できました! 次は、ボランティアがイベント情報を表示し、シフトにサインアップできるようにする必要があります。次の単元でこの点を説明します。

リソース

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