Skip to main content
3 月 5 日~ 6 日にサンフランシスコで開催される TDX (Salesforce+ でも配信) で「Developer Conference for the AI Agent Era (AI エージェント時代に向けた開発者向けカンファレンス)」にぜひご参加ください。お申し込みはこちら

Salesforce 組織で Sandbox をセットアップする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 各種の Sandbox 組織について理解する。
  • 各自の Salesforce 組織で Sandbox を設定する。

Sandbox とは?

2 人の NPSP システム管理者が Sandbox (砂場) で砂の城を築いています。

Salesforce Sandbox は、メインまたは本番の Salesforce 組織にある貴重なデータを変更または損失するリスクなしにテストや構築を行う場で、トレーニングやテスト、開発時にデータをクリーンな状態に維持したい場合に最適なツールです。

組織の規模、あるいは変更または追加する機能に関係なく、常に Sandbox で変更をテストしてください。

Sandbox には次の 4 種類があり、それぞれ用途が異なります。

Sandbox の種別

含まれる内容

推奨の用途

Developer

本番組織のすべての設定 (カスタムオブジェクト、項目など)。ただし、本番データは含まれない。1 日に 1 回更新 (本番から最新設定を取得) 可能。

開発やテストに適している。Sandbox にはすべての設定が含まれているため、本番環境の組織にあるカスタム項目、オブジェクト、その他の設定を使用できます。ただし、実際のデータは含まれていません。

Developer Pro

本番組織のすべての設定。ただし、本番データは含まれない。Developer Sandbox より多くのデータを保持可能。1 日に 1 回更新可能。

開発や品質保証の作業、テスト、ユーザートレーニング向け。こうしたプロセスで多くのサンプルデータを使用する場合は、Developer Sandbox より適している。

Partial Copy

本番組織のすべての設定と、Sandbox テンプレートを使用して定義した実際のデータのサンプル。5 日に 1 回更新可能。

本番データの一部が含まれているため、ユーザー受け入れテスト、インテグレーションテスト、トレーニングに適している。Developer や Developer Pro Sandbox よりも本番組織に近い。

Full

本番組織の完全レプリカで、すべての設定とすべてまたは大半のデータが搭載されている。29 日ごとに更新可能。

本番環境と同様のため、理想的なテスト環境。パフォーマンステスト、負荷テスト、ステージングをサポートする唯一の Sandbox 種別。ただし、設定とデータの更新間隔が 29 日で、更新の完了に数日かかることがあるため、開発には Full Sandbox を使用しないことを推奨。

各自が設定できる Sandbox の種類と数量はライセンスによって異なります。Power of Us プログラムを通じて寄贈された 10 個のライセンスを使用している場合は、Enterprise Edition ライセンスを所有しています。Salesforce ヘルプの [Sandbox Licenses and Storage Limits by Type (S種類別 Sandbox ライセンスおよびディスク使用制限)] ページで、作成可能な Sandbox の数を確認してください。追加または異なる Sandbox オプションが必要な場合は、Salesforce のアカウントエグゼクティブに相談してください。

ここで、各種の Sandbox の実際のユースケースをご紹介します。No More Homelessness (NMH) という非営利団体の Salesforce システム管理者である Gorav Patel は、新しい項目やオブジェクト、アプリケーションを追加してすぐテストするときは、Developer Sandbox を使用しています。リリースについては、Partial Copy を使用して、新しい機能が NMH の既存のデータのサンプルとどのように相互作用するかを確認します。

Sandbox の種類を理解したら、Salesforce ヘルプの「Sandbox の作成」を参照して、自分で作成する手順を確認してください。

Sandbox の重要な設定と注意事項

Sandbox が設定されたら、いくつかの点を確認します。

まず、作業の開始時に Sandbox を表示していることを確認します! 本番組織とよく似ていますが、ブラウザーウィンドウの上部にあるリボン (グローバル検索の上) に、どの Sandbox を使用しているかが示されます。

ブラウザーウィンドウの上部にある Sandbox リボン

新しい Sandbox に初めてログインするときは、メールの送信設定を確認します。Sandbox によっては、団体外部の支援者や他の関係者へのメールを生成するよう設定されている可能性があるためです。

  • [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに Deliverability (配信到達性) と入力して選択します。
  • アクセスレベルが [システムメールのみ] (新規ユーザーやパスワードのリセットメールなど、自動生成メールのみを許可) または [アクセス権なし] (すべてのメールを送信不可) に設定されていることを確認します。
  • アクセスレベルを変更する場合は、選択して [Save (保存)] をクリックします。
メモ

新しい Sandbox ではデフォルトの送信アクセスレベルがすべて [システムメールのみ] になっています。団体で働き始めて間もない場合は、古い Sandbox の設定が正しいことを確認してください。

次に、Sandbox の NPSP 設定アプリケーションで NPSP の設定を確認します。特に、Developer や Developer Pro Sandbox を使用している場合は注意します。NPSP の一部の設定は、設定ではなく、データとして保存されているため、必要なものが揃っていないことがあります。たとえば、デフォルトの一般会計単位 (GAU) を使用している場合、GAU をデフォルトにする設定は Sandbox 内で作成されます。ただし、GAU レコード自体(データ)は、Developer または Developer Pro Sandbox には存在しません。商談を処理するためには、その GAU レコードを作成するか、[NPSP 設定] でデフォルトの割り当てを変更する必要があります。

Sandbox に関するもう 1 つの重要な考慮事項は、作成や更新についてです。

Sandbox は、本番組織のある時点のスナップショットと考えることができます。つまり、映画の 1 フレームのようなもので、上映中の映画の一場面を抜き出して作業していることになります。新しい Sandbox を作成すると、その時点までに指定していた設定やデータがすべてコピーされますが、その後行われた変更は、次回のキャプチャまで反映されません。

Sandbox 組織は上映中の映画から抜き出した 1 フレームのようなものです。

本番の最新の設定やデータを Sandbox に追加するには、その Sandbox を更新します。更新する場合は、[Setup (設定)] の [Sandbox] リストに移動し、Sandbox 名の横にある [Refresh (更新)] をクリックします。

ただし、注意が必要です! 更新すると、本番組織の新しいスナップショットが作成されますが、Sandbox の前回の更新後に作成したデータやカスタマイズがすべて破棄されます。本番に移行するつもりの作業が、更新時に上書きされないようにしてください。 

さらに、更新するたびにメールの送信や NPSP 設定を再確認します。Sandbox を作成後または前回の更新後に、変更した内容がすべて破棄されるためです。

次は、Sandbox の 3 つの用途 (トレーニング、リリースのテスト、変更の作成と本番へのリリース) を見ていきます。

リソース

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む