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カスタマイズオプションの説明

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Salesforce と Nonprofit Success Pack (NPSP) のカスタマイズに使用できるオプションについて説明する。
  • Salesforce.org パートナーエコシステムを利用するための情報にアクセスする。

非営利団体の一般的なカスタマイズニーズ

Nonprofit Success Pack (NPSP) は、少し設定するだけでほとんどの非営利団体と資金調達のニーズに対応できるように設計されていますが、団体に最適な機能にするにはいくつか追加が必要になることがあります。たとえば、団体のさまざまな部門用にカスタムホームページを作成して、開発チームは資金調達に、プログラムチームはミッションの遂行に専念できるようにする場合などです。

他にも非営利団体では次のようなカスタマイズがあります。

  • プログラムの旧会員や現在または過去の理事を追跡するための取引先責任者のカスタム項目。
  • 取引先責任者、取引先、その他のオブジェクトに関する最も重要な情報をページ最上部に表示するためのカスタムページレイアウト。
  • ユーザーがレコードを最も効果的に検索、並べ替え、操作できるようにするためのカスタムリストビュー (最大の支援者や理事のリストビューなど)。

どれも比較的軽微なカスタマイズですが、小さな変更でも、作成したものはすべて、メンテナンスが必要になると覚えておくことが重要です。

ゼロから始めなくてもいい場合もあります。どのようなオプションがあるのか確認しましょう。

Salesforce 組織のカスタマイズオプション

ホワイトボードのそばに立ち、カスタマイズオプションを検討するシステム管理者

Salesforce 組織をカスタマイズするには、基本的に 3 つの方法があります。カスタムオブジェクト、項目、選択リスト値などを使用して自力でカスタマイズする方法、Salesforce AppExchange から既製のアプリケーションをインストールする方法、コンサルティングパートナーを見つけて必要なものを作成するためのサポートを得る方法です。 

実際には、3 つすべてを組み合わせて目標を達成する場合もあります。では、各オプションを見ていきます。

カスタムオブジェクトやカスタム項目などを使用して自力で行う

Salesforce と NPSP には多くの便利な要素が付属しているため、オブジェクトへの項目の追加や選択リスト値の変更など、いくつかの小さな変更だけですむ場合もあります。たとえば、多くの資金調達イベントを開催していて、支援者の食事要件や食物アレルギーを追跡する必要がある場合、そうしたカスタム項目を取引先責任者オブジェクトに追加して、セクションにまとめておくことができます。

取引先責任者レコードのカスタムの食事要件項目と食物アレルギー項目

標準または NPSP オブジェクトと機能にこうした小さな適応を加えることで、Salesforce の持続的なイノベーションをフルに活用でき、NPSP が改善されるとデータも改善できるようになります。カスタマイズやメンテナンスにかかる時間とコストも節約できます。常に、まずここから始めてください。

標準または NPSP オブジェクトの小さな変更では対応できない固有の要件がある場合、独自のカスタムオブジェクトやアプリケーションの作成を検討することもあります。カスタムオブジェクトは、特定のニーズを満たすために作成される Salesforce 組織固有のオブジェクトです。アプリケーションとは、1 つの機能や役割に関するオブジェクトの集合体であるため、特定の要件をすべて満たすアプリケーションを作成できます。 

先のことを考えたり、何を作成するかを計画したり、何を自動化するかを決定したりするためのアドバイスについては、次の動画をご覧ください。

自分で構築すると、まさに必要としているものを手に入れることはできますが、それにはコストが伴います。ソリューションの設計、作成、更新、メンテナンスに投資する必要があり、簡単なカスタマイズのための小規模な取り組みだったはずが、あっという間にコストが膨れ上がることがあります。

ただし、要件がまったく固有でない場合は、自力より簡単な方法があるかもしれません。

AppExchange のアプリケーションをインストールする

Salesforce AppExchange は、Salesforce 組織を望むとおりに機能させることができるアプリケーションのマーケットプレイスです。Salesforce やパートナーが開発したプラグアンドプレーソリューションがリストされているため、自力で開発やメンテナンスをしなくても必要な機能を得ることができます。

美術団体で Salesforce を使用してチケット発行を管理する場合でも、アニマルシェルターで保護動物の追跡が必要な場合でも、支援者に支援受領確認の PDF を送信しやすいツールが必要な場合でも、AppExchange を確認してください。

AppExchange には無料と有料のソリューションに関する詳細に加え、他の非営利団体の仲間が投稿したレビューも掲載されています。特定のソリューションについて詳しく知りたい場合は、Trailblazer Community の「App Advice and Consumer Reports」グループもチェックしてください。「リソース」にこのグループへのリンクが掲載されています。

AppExchange では Salesforce が作成した非営利団体向けのソリューション (Program Management Module、Volunteers for Salesforce、Nonprofit Cloud Case Management、Outbound Funds Module、Grants Management など) について詳しく知ることもできます。

詳細は、「リソース」のリンクから、Trailhead の「AppExchange の基本」モジュールと AppExchange の非営利団体ソリューションのディレクトリを参照してください。

メモ

AppExchange のアプリケーションを試す場合、最初は必ず Sandbox にインストールしてください。Sandbox とは、新機能を安全にテストするための Salesforce 組織のバージョンです。Sandbox が何かよくわからなくても、心配は要りません。次の単元で詳しく取り上げます。

パートナーと協力する

アプリケーションをインストールする場合でも、ゼロから作成する場合でも、パートナーと協力することがあります。パートナーとは、Salesforce 組織について非営利団体をサポートする信頼できる認定コンサルタントです。

理論的には、どのソリューションも自力で実装できますが、短期間で多くの学習が必要になるため、必ずしも最も効率的とは言えません。チームがデータベース管理のトレーニングを受けていて、学習に費やす時間があり、団体内で大規模な変更を推進した経験がある場合を除き (たとえあっても)、エキスパートのサポートからメリットを得られる可能性があります。

そうしたサポートには最初に投資が必要になりますが、長期的には大きな見返りもあります。経験上、Salesforce や NPSP の稼働開始や追加のカスタマイズにコンサルティングパートナーを利用した団体は、成功の可能性が劇的に高まることがわかっています。

Salesforce を利用してパートナーを見つけることもできます。Salesforce の実装パートナーのネットワークで、Salesforce の経験があり、非営利団体向けの Salesforce の認定を受け、非営利団体を専門としているパートナーを検討します。Salesforce.org ネットワークの実装パートナーを見つけるには、Salesforce.org のアカウントエグゼクティブにお問い合わせいただくか、この単元の最後にある「リソース」セクションのリンクを確認してください。

将来を考える

会議室でスタッフをトレーニングするシステム管理者。

Salesforce 組織をどうカスタマイズしたかに関係なく、必ず変更内容をドキュメント化し、ユーザーをトレーニングします。ドキュメントとトレーニング! を合い言葉にして他の人に伝えてください。いいですか? ドキュメントとトレーニング! ドキュメントとトレーニング! 

短期的には、ドキュメントによってシステム管理者への質問が減り、トレーニングによってユーザーは新しいアプリケーションや機能を最大限に活用できるようになります。

長期的には、適切なドキュメントとトレーニングによって、団体は Salesforce 組織を最大限に活用でき、システム管理者はアップグレードや将来の変更で何に気を付ければよいかを再確認しやすくなります。自分だけでなく、後任者にも役立ちます。ドキュメントが不十分な団体に参加したシステム管理者がすべてのカスタム要素をリバースエンジニアリングしなければならなかったという話もあります。将来の自分自身と後継者のことを思いやり、すべてをドキュメント化してください!

次の単元では、ベストプラクティスの実装でシステム管理者が果たす役割について学習します。

リソース

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