Net Zero Cloud の CRM Analytics アプリケーションを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Net Zero Analytics アプリケーションを作成する。
- Analytics アプリケーションをユーザーと共有する。
- Analytics に最新の情報が表示されるようにすることの重要性を説明する。
- レシピをスケジュールして Analytics に最新の情報を表示する。
Safiya は組織で CRM Analytics を有効にし、Analytics アプリケーションにアクセスするユーザー権限を割り当て、アプリケーションのプロファイルに必要な項目レベルセキュリティが設定されていることを確認しました。これで Net Zero Analytics アプリケーションを作成することができます。
Net Zero Analytics アプリケーションを作成する
Safiya は Net Zero Cloud で提供されているテンプレートを使用して CRM Analytics アプリケーションを作成します。
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をクリックし、[Analytics Studio] を検索して選択します。
ヒント: Analytics Studio は [Setup (設定)] から開くこともできます。[Quick Find (クイック検索)] ボックスで [Analytics] の下にある [Getting Started (始めましょう)] を検索して選択します。次に、[CRM Analytics を起動] をクリックします。
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[作成] をクリックして、[アプリケーション] を選択します。
- [新規アプリケーションの作成] ウィンドウで、[Net Zero Analytics] テンプレートを検索して選択し、[続行] をクリックします。
- プレビューページを確認し、[続行] をクリックします。
- 組織が Net Zero Analytics アプリケーションを作成する要件を満たしていることが確認されたら、[Looks good, next (次へ)] をクリックします。
いずれかのチェックで問題があった場合は、情報バブルの内容を確認し、アプリケーションクリエイターを終了します。問題を修正してから、もう一度試してください。
- セキュリティの設定では、デフォルトのユーザーロール階層のままにします。
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[次へ] をクリックします。
- アプリケーションに名前を付けて、[作成] をクリックします。
アプリケーションの作成には数分かかります。Safiya は待っている間に抹茶を淹れます。お茶の用意ができる頃にアプリケーションの作成も完了します。お茶を飲んでいると、状況が [Application Complete! (アプリケーション完了!)] になったため、ブラウザーページを更新して Net Zero Analytics アプリケーションを確認します。
CRM Analytics の Net Zero Analytics アプリケーションを共有する
NTO Net Zero Analytics アプリケーションが利用可能になったところで、Safiya はアプリケーションをユーザーと共有します。
- CRM Analytics Studio でアプリケーションを開き、 をクリックします。
- 共有ウィンドウの [アクセス権の付与] タブの [他のユーザーを招待] で、組織のユーザーの名前を追加します。個々のユーザー、グループごと、またはロールごとに追加できます。
- ユーザー、グループ、またはロールごとに、アクセスレベルを閲覧者、エディター、マネージャーから選択します。
- 最も基本的なアクセスレベルは閲覧者で、アプリケーションでダッシュボード、レンズ、データセットを参照できます。また、アプリケーションへのアクセス権を持つユーザーを確認することもできます。
- エディターは、アプリケーションでダッシュボード、レンズ、データセットを参照し、変更することができます。
- マネージャーは、アプリケーションでダッシュボード、レンズ、データセットの参照と編集、共有設定の変更、アプリケーション名の変更、アプリケーションの削除ができます。
- 変更内容を保存します。
アプリケーションとそのダッシュボードをユーザーが使用できるようにする方法はいろいろあります。共有ウィンドウの他のタブでは次の操作が可能です。
- 現在のビューを Quip にエクスポートする。
- Lightning Experience の Analytics タブまたは Analytics Studio で開けるように、アプリケーションのリンクをコピーしてユーザーに渡す。
- 選択した資産の PNG 画像をダウンロードする。
NTO チームメンバーが Net Zero Analytics アプリケーションをすぐに利用できるように、Safiya は 2 つのカスタマイズを行うことにします。Net Zero アプリケーションのホームページにダッシュボードを追加することと、Net Zero アプリケーションに Analytics タブを追加することです。
Safiya が Net Zero ホームページにダッシュボードを追加する手順を見てみましょう。
- Net Zero アプリケーションでアプリケーションナビゲーションメニューをクリックし、[ホーム] を選択します。
- ページの右上隅にある をクリックし、[Edit Page (編集ページ)] を選択します。
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[CRM Analytics ダッシュボード] コンポーネントをページキャンバスにドラッグして目的の場所に配置します。
- プロパティパネルの [ダッシュボード] で、表示するダッシュボードを選択します。たとえば、[Climate Action Dashboard] を選択します。
- 他のプロパティを指定し、必要に応じて他のダッシュボードを追加したら、変更内容を保存します。
- ページを有効にするよう促されたら、ページを Net Zero アプリケーションと、監査人、マネージャー、管理者プロファイルに割り当てます。
- Lightning アプリケーションビルダーを終了し、ページが希望どおりに表示されることを確認します。
次に、Safiya はアプリケーションナビゲーションメニューからタブとして開くことができる CRM Analytics へのアクセス権をユーザーに付与します。
- [設定] から、[アプリケーションマネージャー] を検索して選択します。
- Net Zero のアクションメニューをクリックし、[編集] を選択します。
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[ナビゲーション項目] をクリックして、[Analytics] を [選択済みの項目] に追加します。
- 変更内容を保存します。
これで完成です。NTO の Net Zero Analytics アプリケーションを作成し、NTO チームメンバーが使用できるようになりました。次は、アプリケーションに最新の情報が表示されるようにする方法を学習します。
Net Zero Analytics に最新の情報が表示されるようにすることの重要性
Safiya が Net Zero Analytics アプリケーションを作成したことで、カーボンフットプリントの削減に取り組みながら、NTO の全員が主要業績評価指標を常に把握することができるようになりました。ただし、Net Zero Analytics アプリケーションでの KPI は、データが最新でなければ意味がありません。現在のデータに基づいて最新の情報が Analytics に表示されるようにするために、Safiya は最後にもう 1 つ作業を完了する必要があります。NTO の Net Zero アプリケーションから Net Zero Analytics アプリケーションに定期的にデータを統合するレシピまたはデータフローを作成することです。
レシピとデータフローは、CRM Analytics でデータを準備、変換、操作する 2 通りの方法です。このどちらでも、Safiya の目標であるデータの更新ができます。データインテグレーションの経験がほとんどない Salesforce システム管理者にはレシピが適しているのに対し、ビジュアルエディターでの作業を好む上級の CRM Analytics 開発者にはデータフローが適しています。Safiya はレシピを使用するつもりです。Net Zero Analytics にはカスタマイズして使用できるレシピが含まれています。
レシピとデータフローの違いについての詳細は、Salesforce ヘルプ記事「レシピまたはデータフローのどちらを使用すべきか?」を参照してください。「リソース」セクションにリンクがあります。
Net Zero Analytics に最新の情報を表示するレシピを作成する
NTO の Net Zero Analytics ダッシュボードに最新の情報を表示するためのレシピを Safiya が設定する手順を見ていきましょう。
- CRM Analytics Studio のホームページで、[データマネージャー] をクリックします。
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[Recipes (レシピ)] を選択し、新しいアプリケーションのアクションメニューをクリックして [Schedule (スケジュール)] を選択します。
時間ベースモードを使用し、通常の営業時間外に毎日データを更新することをお勧めします。たとえば、大多数のユーザーのタイムゾーンで深夜にレシピをスケジュールします。
- 次のように選択します。
- [スケジュールモード] で [時間ベース] を選択します。
- [スケジュール基準] で [時間] を選択します。
- [開始] で [12:00 am] を選択します。
- [次の間隔で実行] で 24 時間を指定します。
- すべての曜日を選択します。
- 作業内容を保存します。
Safiya の Net Zero Analytics アプリケーションを本番で使用する準備が整いました。[Next Job (次のジョブ)] 列には、新しいアプリケーションが次回実行される日時が表示されています。彼女の例に倣い、皆さんもアプリケーションに最新の情報が表示されるようにしてください!
リソース
- Salesforce ヘルプ: CRM Analytics アプリケーションを作成および共有してビジネスユーザーにデータの全体像を提供
- Salesforce ヘルプ: Lightning ページへのダッシュボードの埋め込み
- Trailhead: Lightning Experience のカスタムホームページを作成する
- Trailhead: CRM Analytics アプリケーションの設計
- Trailhead: Lightning Experience への CRM Analytics ダッシュボードの埋め込み
- Salesforce ヘルプ: レシピまたはデータフローのどちらを使用すべきか?
- Salesforce ヘルプ: レシピの管理