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レコードタイプの設定

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Net Zero Cloud で資産排出源と建物エネルギー原単位のレコードタイプがどのように使用されるかを説明する。
  • 固定資産と車両資産に必要なレコードタイプを設定する。
  • 建物エネルギー原単位に必要なレコードタイプを設定する。

Net Zero Cloud ではレコードタイプが排出量計算でどのように使用されるのか?

Safiya は Net Zero Cloud を使用するために組織の準備をし、機能を有効にしました。次は、排出源と建物エネルギー原単位のレコードタイプを設定します。

Net Zero Cloud ではレコードタイプで、固定資産排出源データセット、車両資産排出源データセット、建物エネルギー原単位データセットが区別されます。レコードタイプは Net Zero Cloud で実行される一部の計算に影響します。Safiya は Northern Trail Outfitters (NTO) が使用する排出源ごとに少なくとも 1 つのレコードタイプを設定する必要があります。必須ではないレコードタイプはスキップできます。 

固定資産排出源、車両資産排出源、建物エネルギー原単位のレコードタイプの設定は、2 段階のプロセスです。まずオブジェクトでレコードタイプを作成し、それを該当するレコードタイプ設定に対応付けます。

Net Zero Cloud では、固定資産排出源、車両資産排出源、建物エネルギー原単位の各レコードタイプにデフォルトのページレイアウトが含まれています。Safiya はデフォルトのページレイアウトを割り当てるか、レコードタイプを設定した後に新しいページレイアウトを設定することができます。固定資産排出源、車両資産排出源、建物エネルギー原単位レコードタイプ以外のオブジェクトの場合は、レコードタイプを設定した後にページレイアウトを作成できます。

Safiya が NTO の排出量計算のためにレコードタイプを設定する手順を一緒に見ていきましょう。

固定資産排出源のレコードタイプを設定する

最初のステップは、固定資産排出源 (商業ビルやデータセンターなど) のレコードタイプの作成です。

  1. [設定] から、オブジェクトマネージャーで [固定資産排出源] をクリックします。
  2. [レコードタイプ] を選択して、[新規] をクリックします。
  3. [既存のレコードタイプ] ドロップダウンリストから [マスター] を選択し、使用可能なすべての選択リスト値をコピーします。
  4. [レコードタイプの表示ラベル] に商業ビルと入力して Tab キーを押すと、レコードタイプ名が自動入力されます。
  5. 説明を入力し、[有効] を選択します。

    次に、レコードタイプをプロファイルと目的のページレイアウトで使用可能にします。

  6. プロファイルの横の [使用可能に設定] を選択して、そのプロファイルを持つユーザーがレコードタイプを使用できるようにします。たとえば、監査人、マネージャー、システム管理者プロファイルの [使用可能に設定] を選択します。続いて、[次へ] を、クリックします。
  7. このレコードタイプを持つレコードで表示するページレイアウトを決定するオプションを選択します。たとえば、すべてのプロファイルに固定資産排出源レイアウトを適用します。変更内容を保存します。

    次に、新しいオブジェクトレコードタイプを該当する固定資産種別に対応付けます。

  8. [クイック検索] ボックスで、[固定資産排出源レコードタイプ設定] を検索して選択します。
  9. [新規固定資産排出源レコードタイプ設定] をクリックします。
  10. [レコードタイプ] メニューから、先ほど作成した [商業ビル] レコードタイプを選択します。続いて、該当する固定資産種別を選択します。

    [設定] の [固定資産排出源レコードタイプ設定] ページで固定資産種別に対応付けられた [商業ビル] レコードタイプ。
  11. 変更内容を保存し、この手順を繰り返して「データセンター」というレコードタイプを作成し、[データセンター] 固定資産種別に対応付けます。
    [固定資産排出源レコードタイプ設定] ページに表示された [商業ビル] レコードタイプと [データセンター] レコードタイプ。

車両資産排出源のレコードタイプを設定する

次に、Safiya はプライベートジェット機や法人車両などの車両資産排出源のレコードタイプを作成します。固定資産のレコードタイプを作成したときと同じプロセスに従います。

  1. [設定] から、オブジェクトマネージャーで [車両の排出源] を選択します。
  2. 「プライベートジェット機」と「法人車両」という 2 つのレコードタイプを作成します。
    1. どちらもマスターレコードタイプを基に作成します。
    2. レコードタイプを有効にします。
    3. 監査人、マネージャー、システム管理者プロファイルで使用可能にします。
    4. 車両の排出源レイアウトをすべてのプロファイルに適用します。

      続いて、オブジェクトレコードタイプを該当する車両資産種別に対応付けます。

  3. [クイック検索] ボックスで、[車両資産排出源レコードタイプ設定] を検索して選択します。
  4. プライベートジェット機と法人車両の新規レコードタイプ設定を作成し、オブジェクトレコードタイプを対応付けます。
    [設定] の [車両資産排出源レコードタイプ設定] ページで車両資産種別に対応付けられた [法人車両] レコードタイプと [プライベートジェット機] レコードタイプ。

建物エネルギー原単位のレコードタイプを設定する

最後に、Safiya は建物エネルギー原単位オブジェクトに「建物エネルギー原単位」と「地域の建物エネルギー原単位」というレコードタイプを作成します。建物エネルギー原単位は組織内のデータから作成されるのに対し、地域の建物エネルギー原単位には公開されている、建物調査を平均したデータセットが使用されます。

  1. [設定] から、オブジェクトマネージャーで [建物エネルギー原単位] を選択します。
  2. 「建物エネルギー原単位」と「地域の建物エネルギー原単位」という 2 つのレコードタイプを作成します。
    1. どちらもマスターレコードタイプを基に作成します。
    2. レコードタイプを有効にします。
    3. 監査人、マネージャー、システム管理者プロファイルで使用可能にします。
    4. 建物エネルギー原単位レイアウトをすべてのプロファイルに適用します。

      続いて、オブジェクトレコードタイプを該当する建物エネルギー原単位種別に対応付けます。

  3. [クイック検索] ボックスで、[建物エネルギー原単位レコードタイプ設定] を検索して選択します。
  4. 建物エネルギー原単位と地域の建物エネルギー原単位の新規レコードタイプ設定を作成し、オブジェクトレコードタイプを対応付けます。
    [建物エネルギー原単位レコードタイプ設定] ページに表示された [建物エネルギー原単位] レコードタイプと [地域の建物エネルギー原単位] レコードタイプ。

データ処理エンジンジョブテンプレートを有効にする

Safiya はレコードタイプを作成しました。次は標準のデータ処理エンジンジョブテンプレートが有効になっていることを確認する必要があります。また、データ処理エンジンジョブテンプレートをコピーしてインスタンスを作成し、ジョブを実行する前に有効にする必要があります。

  1. [設定] から、データ処理を検索し、[データ処理エンジン] を選択します。次のジョブテンプレートを使用できます。
    • Calculate Building Energy Intensity (建物エネルギー原単位の計算)
    • Calculate Emissions Forecasts (排出量予測の計算)
    • Initialize Emissions Forecasts (排出量予測の初期化)
    • Reinitialize Emissions Forecasts (排出量予測の再初期化)
      データ処理エンジンジョブテンプレート。
  2. ジョブテンプレートをクリックして開きます。
  3. [別名で保存] をクリックして別の名前を入力し、[保存] をクリックします。
  4. [有効化] をクリックします。
  5. すべてのジョブテンプレートでステップ 2 ~ 4 を繰り返します。
  6. 建物エネルギー原単位計算用のデータ処理エンジン定義を関連付けます。
    • [設定] から、Net Zero を検索し、[Net Zero 構成] を選択します。
    • [建物エネルギー原単位 (BEI) の設定] で、先ほど作成したデータ処理エンジンジョブインスタンスを選択します。[Net Zero 構成] ページで建物エネルギー原単位計算用に選択されたデータ処理エンジン定義。

これで作業は完了です。Safiya は排出源と建物エネルギー原単位のレコードタイプを設定しました。これで Net Zero Cloud の次の重要な管理タスク、炭素排出量の計算に使用する参照データセットのインポートに進むことができます。

リソース

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