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候補 RPA プロセスの財務的コストと ROI を見積もる

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • [Finance Analysis (財務分析)] ビューの各セクションを挙げる。
  • 損益分岐点について説明する。

この単元では、プロジェクトの支出を追跡し、プロジェクトのコストと節約額を予測する方法を見ていきます。

MuleSoft RPA Manager の [Finance Analysis (財務分析)] ビュー

MuleSoft RPA Manager には、有効に開発中または稼働中のすべてのプロジェクトを対象とした [Finance Analysis (財務分析)] ビューがあります。[Finance Analysis (財務分析)] ビューでは、プロジェクトの過去、現在、将来の支出を簡単に追跡することができ、指定された値に基づいて財務予測が自動生成されます。[Finance Analysis (財務分析)] ビューは次の 3 つのセクションから構成されます。

  • Break-Even-Analysis (損益分岐点分析)
  • Cost Evaluation (コスト評価)
  • Finance Analysis: Cost entries (財務分析: コストエントリ)
    [Break-Even-Analysis (損益分岐点分析)]、[Cost Evaluation (コスト評価)]、[Finance Analysis: Cost entries (財務分析: コストエントリ)] が表示されている [Finance Analysis (財務分析)] ビュー。

セクションは情報の集約度が高い順に表示されます。これによって、開発ライフサイクル全体を通して財務分析情報をすばやく確認できますが、逆順でさまざまなセクションを見ることも相互関係の理解に役立ちます。

Finance Analysis: Cost Entries (財務分析: コストエントリ) 

[Finance Analysis: Cost Entries (財務分析: コストエントリ)] セクションには、RPA プロセスの作成と運用に関する短期的、長期的な実コストと潜在コストが表示されます。さらに、予測されるプロセス実行頻度を変更できます。これらを組み合わせることで、MuleSoft RPA Manager では RPA プロセスの作成と管理のコストを予測できます。

次の表では、[Cost Entries (コストエントリ)] ページの 4 つの入力種別の目的を説明しています。

入力
説明

Months (月)

財務分析の期間を指定します。

Investment (投資) 

プロジェクトの短期的なコストを指定できます。作成されると、ユーザーは投資総額と減価償却期間を入力します。その後、MuleSoft RPA Manager によって投資総額コストが減価償却期間で除算され、平均月間コストが決まります。

Forecast: Expected monthly process runs (予測: 予測月間プロセス実行数)

RPA プロセスの予測される実行頻度を変更できます。 

Monthly operating costs (月間運用コスト)

RPA プロセスに関連する長期的な運用コストを指定できます。

Cost Evaluation (コスト評価)

[Cost Evaluation (コスト評価)] セクションは RPA プロセスの純収益性を月単位で評価できるように設計されています。[Financial Analysis: Cost entries (財務分析: コストエントリ)] セクションで指定した値を使用して、指定された月数の間の 1 か月あたりの固定コスト (緑の線で表される) と、1 か月あたりの総コスト (青い線で表される) が計算されます。 

また、MuleSoft RPA ボットインスタンスにすでにリリースされた RPA プロセスの実際のコストおよび 1 か月あたりの予測プロセス実行数とビジネスプロセスを手動で実行するコストを組み合わせて、1 か月あたりの節約額 (黒い線で表される) も計算されます。次にこのグラフでは、黒い線と青い線の差を取ることで、1 か月あたりの純利益 (オレンジの線で表される) が計算されます。

総コスト、節約額、固定コスト、純利益の折れ線グラフが表示されている [Cost Evaluation (コスト評価)] セクション。

Break-Even-Analysis (損益分岐点分析)

最後に [Break-Even-Analysis (損益分岐点分析)] セクションについて見ていきましょう。このグラフでは、月間節約額と月間総コストを使用して、累積の節約額と総コストが計算されます。これには 1 か月だけのコストと節約額ではなく、過去のすべてのコストと節約額が取り込まれているため、ビジネスプロセスを RPA に移行するための実際のコストと節約額がより正確に表されます。 

さらに、このグラフでは RPA プロセスによる節約額がコスト (青い線で表される) を上回る時点をすばやく特定できます。この点は節約額 (黒い線で表される) が総コストを超えた時点で取得されます。グラフ上のこのプロットは損益分岐点と呼ばれます。 

総コスト、節約額、プロットされた損益分岐点が表示されている [Finance Analysis (財務分析)] ビューの [Break-even analysis (損益分岐点分析)] セクション。

RPA は単なる面白いテクノロジー以上のものです。RPA によって会社の時間とコストを節約できるはずです。幸い、MuleSoft RPA Manager の財務分析ツールは、RPA プロセスの価値を簡単に評価できるように設計されています。

まとめ

このモジュールでは、まず RPA を使用した自動化の候補となるビジネスプロセスを提案する方法を学習しました。次に、そのようなプロセスを評価して、プロセスの自動化によって得られる可能性のある利点を特定する方法を学習しました。さらに、プロセスを承認する方法も学習しました。最後に、モジュールのしめくくりとして、MuleSoft RPA を使用した開発のために RPA プロセスを適切に設定する方法を学習しました。

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