MuleSoft RPA Builder のコンポーネントを詳しく見る
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- MuleSoft RPA Builder を開き、リポジトリに接続する。
- MuleSoft RPA Builder のコンポーネントを特定する。
- RPA ボットタスクのワークフロー構造を確認する。
MuleSoft RPA Builder の使用を開始する
RPA プロセスのビルドを開始するには、Windows システムで MuleSoft RPA Builder の実行可能ファイルを開きます。これは、Windows デスクトップにショートカットとして保存されている場合があります。
単元 1 で説明したように、MuleSoft RPA Builder を使用するには、まず MuleSoft RPA Manager アカウントにログインします。MuleSoft RPA Builder を使用するには、MuleSoft RPA Manager 組織でユーザーに権限が割り当てられている必要があります。
MuleSoft RPA Builder が起動すると、RPA リポジトリに接続するように求められます。このログイン情報は、MuleSoft RPA Manager で組織へのログインに使用するものと同じです。
次の表で、リポジトリ設定について説明します。
設定 | 説明 |
---|---|
RPA Manager Address (RPA Manager アドレス) |
RPA Builder の接続先 RPA Manager インスタンスの URL。この値からプロトコル (https://) を除外します。 |
User Name (ユーザー名) |
RPA Builder でログインに使用する RPA Manager のユーザー名。 |
Password (パスワード) |
RPA Builder でログインに使用する RPA Manager のパスワード。 |
Proxy Settings (プロキシ設定) |
プロキシ経由でインターネットにアクセスする場合、プロキシ設定を定義します。 |
必要に応じて [Auto-Connect to Repository (リポジトリに自動接続)] をオンにして、RPA Builder を次回起動したときにこのログイン画面をスキップできます。
MuleSoft RPA Builder のコンポーネントを特定する
ログインしたところで、RPA Builder のビューとコンポーネントについて説明します。
MuleSoft RPA Builder には、複数の調整可能なペインまたはビューがあります。
- メニューバーはウィンドウ上部の横いっぱいに表示されます。
- 左ウィンドウペインには複数のタブがあります。これについては以下で詳しく説明します。
- 上部中央のセクションは、[Business Process Modeler (ビジネスプロセスモデラー)] ペインです。ここに、インポートされた BPMN モデルが表示され、さらに編集することができます。
- [Business Process Modeler (ビジネスプロセスモデラー)] ペインで MuleSoft RPA ボットタスクをクリックすると、MuleSoft RPA Builder ワークベンチに新しいタブが追加されます。
- ワークベンチでは、ワークフローが Workflow Initiation アクションブロック、Activity Workflow アクションブロック、Workflow Finalization アクションブロックという 3 つのメインブロックに分割されます。
- ワークベンチタブの下にあるメニューバーは、コンテキスト固有の機能を提供します。
- 右のウィンドウペインには、ワークフローのプロパティが表示されます。
- 一番下のセクションは、[Workflow Run Result (ワークフロー実行結果)] ビューです。実装されたワークフローを実行すると、ログがここに表示されます。
左ウィンドウペインでの作業
左ウィンドウペインは調整可能なビューで、5 つのタブで構成されています。
左ウィンドウペインのタブ | 説明 |
---|---|
Project Explorer (プロジェクトエクスプローラー) |
このタブには、ワークベンチで開いている現在のワークフローと最近のプロジェクトが表示されます。 |
Repository Explorer (リポジトリエクスプローラー) |
このタブでは、RPA リポジトリに接続し、カテゴリに基づいて RPA プロセスをダウンロードできます。 |
Activity Library (アクティビティライブラリ) |
このタブは、保存されたアクティビティとトリガーを保持するリポジトリです (Repository Explorer と混同しないでください)。ブラウザーウィンドウを開くなど、頻繁に使用されるアクティビティは、再利用のために Activity Library に保存されます。 |
Outline (アウトライン) |
このタブには、ワークベンチで現在フォーカスされているワークフローの縮小ビューが表示されます。 |
Toolbox (ツールボックス) |
このタブには、RPA ボットタスクの実装に使用する要素が含まれています。これらの要素は、Transaction や App Sessions などの内側にドラッグアンドドロップできます。 |
RPA ボットタスクのワークフローの構造を詳しく見る
次に、RPA プロセスフローを構成するコンポーネントと、コンポーネントがどのように相互にリンクしているかを見てみましょう。
MuleSoft RPA Builder フローのアクティビティは、MuleSoft RPA Manager BPMN エディターのアクティビティと似ています。RPA プロセスをインポートした後に、ここでさらに編集することができます。RPA プロセスを構成するタスクの種別は 2 つあります。
タスクの種別 | 説明 |
---|---|
RPA ボットタスク |
MuleSoft RPA ボットによって実行されるタスク。 |
ユーザータスク |
ユーザーによって実行されるタスク。 |
各 RPA ボットタスクは、MuleSoft RPA Builder の独自のワークベンチタブに関連付けられています。ワークベンチを使用してボットタスクのワークフローステップを実装します。
各アクティビティブロックは、Workflow Initialization アクティビティブロックで始まり、Workflow Finalization アクティビティブロックで終わります。真ん中のアクティビティは、Activity Workflow と呼ばれる空のブロックで、Toolbox から要素をドラッグアンドドロップして、ボットタスクのコア機能を「コーディング」して設定します。
アクティビティブロック | 説明 |
---|---|
Workflow Initialization (ワークフローの初期化) |
ワークフローの前に実行されるブロック。 |
Activity Workflow (アクティビティワークフロー) |
1 つ以上のトランザクションを含むブロック。 |
Workflow Finalization (ワークフローの最終処理) |
ワークフローの完了後に実行されるブロック。 |
Trigger Workflow (トリガーワークフロー) |
トリガーワークフローのブロック。 |
各ブロックは、MuleSoft RPA Builder Toolbox の次の要素で構成されます。
- 人間のユーザーアクションを自動化するアクションステップ
- 結果をルーティングしてテストする制御ブロック
- その他の論理プログラミング要素
アクティビティパラメーター (変数) を使用して、RPA フローとフローアクティビティ間でデータを渡します。アクティビティパラメーターは、Workflow Initialization ブロックで初期化されます。
ウォークスルー
MuleSoft RPA Builder の操作方法を理解したところで、ユーザーがツールを使用する様子を紹介するデモ動画をご覧ください。手順を実行したい場合は、「ウォークスルーの手順」を参照してください。