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RPA プロセスの実装をビルドする方法を学ぶ

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • MuleSoft RPA Builder のユーザー権限を割り当てる。
  • RPA Builder で RPA プロセスがどのように実装されるかを説明する。
  • RPA プロセスの実装をビルドするために使用される RPA Builder のビューとコンポーネントを説明する。

始める前に

このモジュールは、「MuleSoft RPA 入門」トレイルに基づいています。同トレイルでは、MuleSoft RPA Manager と MuleSoft RPA Recorder を使用して RPA プロセスを評価、設計、デプロイ、監視する方法を学習します。必ずトレイルに含まれているモジュールを完了してから、このモジュールに取り組んでください。

このモジュールでは、受講者の組織が MuleSoft RPA ライセンスを購入していると想定しています。組織が MuleSoft RPA ライセンスを購入していなくても問題ありません。このまま読み進んで、ユーザーがどのように手順を実行するのかを学習してください。MuleSoft RPA Builder は Trailhead Playground で使用できないため、記載の手順を Trailhead Playground で実行しないでください。

このモジュールで説明する手順をコンピューターで実践するには、次の設定が必要です。

  • MuleSoft RPA Manager へのネットワークアクセス。
  • MuleSoft RPA Builder のユーザー権限が割り当てられている MuleSoft RPA Manager ログイン。
  • MuleSoft RPA Builder がインストールされている Windows システムへのアクセス。
    メモ: 最新の RPA Builder インストーラーは、RPA Manager のホームページからダウンロードできます。

MuleSoft RPA Builder は視覚的なドラッグアンドドロップ方式の統合開発環境 (IDE) で、Windows システムでの人間のアクションを自動化する RPA プロセスを設計して実装するために使用します。最も難しくて手間がかかる作業をここで行います。

IDE での開発は、「ブロック」プログラミングと呼ばれることもあります。整形されたコードを入力する代わりに、ビジュアルウィザードでビジュアルブロックを接続し、各ブロックを設定します。その結果、整形されたコードが自動的に生成されます。この開発方法であれば、技術トレーニングをあまり受けていないユーザーでも RPA プロセスを実装できます。

次のスクリーンショットは、RPA Builder で [Toolbox (ツールボックス)] ビューから [Workflow (ワークフロー)] ビューに要素をドラッグアンドドロップする様子を示しています。

[Toolbox (ツールボックス)] ビューから [Workflow (ワークフロー)] ビューに要素をドラッグアンドドロップしている RPA Builder 画面。

MuleSoft RPA Builder のユーザー権限を割り当てる

MuleSoft RPA Builder を使用するには、MuleSoft RPA Manager で MuleSoft RPA Builder のユーザー権限が割り当てられている必要があります。システム管理者は MuleSoft RPA Manager の [User Management (ユーザー管理)] / [Users (ユーザー)] ビューでこのアクセス権を付与します。

[MuleSoft RPA Builder assignment (MuleSoft RPA Builder の割り当て)] を作成して付与するボタンが表示されている [User Management (ユーザー管理)] ビュー。

システム管理者は [MuleSoft RPA Builder assignment (MuleSoft RPA Builder の割り当て)] をクリックして、ユーザーに権限を割り当てます。すべてのユーザーの権限はこのビューで割り当てられます。

ユーザーと MuleSoft RPA Builder アクセスが表示されている [Assign MuleSoft RPA Builder to users (ユーザーへの MuleSoft RPA Builder の割り当て)] ページ。

RPA プロセスの実装の構造を詳しく見る

RPA Builder の構造の概要と、この構造を使用して RPA プロセスを実装する方法を説明します。

RPA Builder の概要を紹介する次の動画をご覧ください。

MuleSoft RPA Builder での作業を開始する前に、RPA プロセスをビルドする権限が割り当てられたユーザーとして MuleSoft RPA Manager にログインする必要があります。それから MuleSoft RPA Builder に戻り、Business Process Model and Notation (BPMN) ダイアグラムをリポジトリからインポートします。リポジトリは、ログインしているユーザーが使用できる MuleSoft RPA Manager のリポジトリと一致します。

MuleSoft RPA Builder のリポジトリタブが表示されている [Repository Explorer (リポジトリエクスプローラー)] ウィンドウ。

RPA プロセスは、最初は標準の BPMN ダイアグラムとして設計されていることを「MuleSoft RPA の基本」で説明しました。このダイアグラムは、フローアクティビティ (主にボットタスクとユーザータスク) で構成されています。MuleSoft RPA Recorder を使用する場合は、詳細な命令がドキュメントとしてフローアクティビティに追加されます。

詳細な命令を含む BPMN 設計ドキュメントと共に Meetup RSVP リポジトリが強調表示されている Repository Explorer。

RPA Builder では、フロー要素をコンポーネントと呼ぶことがあります。これらのコンポーネントによって、人間のアクションを自動化するために、MuleSoft RPA Bot インスタンスで実行されるコードが生成されます。

各コンポーネントは設定が必要です。ボットタスクコンポーネントは最も多くの設定を必要とします。このコンポーネントは、イベントの監視や開いているアプリケーションの操作などの複雑なタスクを実行するように MuleSoft RPA ボットに命令します。

BPMN ダイアグラムは RPA Builder で変更します。そのため、MuleSoft RPA Manager と RPA Builder で BPMN エディター間を行ったり来たりする必要はありません。また、RPA プロセスを CRPA ファイルと呼ばれるファイルにバックアップし、他の CRPA ファイルをインポートして現在の実装を置き換えることもできます。準備ができたら、RPA プロセスの実装を MuleSoft RPA Manager にアップロードします。

[Toolbox (ツールボックス)] ビューの要素

各コンポーネントにはワークフロービューがあり、各ビューには変更可能なデフォルトのワークフローブロックが一式が含まれています。RPA Recorder を使用して BPMN ダイアグラムを作成した場合、真ん中のワークフローブロックには App Session 要素とその他の自動生成されたアクションステップ要素が含まれます。

App Session 要素とその他のアクションステップ要素が表示されている真ん中のブロック。

RPA プロセスをコーディングするには、[Toolbox (ツールボックス)] ビューから [Workflow (ワークフロー)] ビューに要素をドラッグアンドドロップします。それから各要素を設定します。

Toolbox にある要素は、視覚的にはめ合わせる事前構築されたライブラリです。これにより、MuleSoft RPA ボットがプロセスを実行するために必要な命令が自動生成されます。

Toolbox は、RPA プロセスで次のタスクを実行する論理モジュールに整理されています。

  • Windows デスクトップ環境のユーザー操作を自動化する。
  • 画面上の画像やテキストパターンを検索して認識する。
  • ユーザーログイン情報などの変数を処理する。
  • Excel ファイル、外部ファイル、メール、REST API、その他のエンドポイントへのアクセスを自動化する。
  • RPA プロセスフローのブランチ間でフローを制御、テスト、ルーティングする。
  • エラーを処理する。

RPA プロセスでさまざまな動作を実行する論理モジュールに整理されている Toolbox。

制御ブロックの使用

コードを設計するとき、コードを読みやすくするために一連のステップを頻繁にグループ化しなければならないことがあります。または、同じ命令セットを複数回反復処理する必要がある場合があります。MuleSoft RPA Builder は、このようなニーズをサポートする制御ブロックを提供し、そのほとんどは Flow Control モジュールにあります。

ステップをグループ化したり、同じ命令セットを複数回反復処理したりするのに役立つ制御ブロックが表示されている Flow Control モジュール。

RPA Recorder で一部の制御ブロックが自動的に生成されます。次のスクリーンショットでは、Activity Workflow が Recorder によって生成されています。このワークフローには、制御ブロックの一種である外側の Transaction ブロックと、内側の App Session ブロックが含まれています。

外側の Transaction ブロックと内側の App Session ブロックが含まれている Activity Workflow。

Toolbox からアクションステップなどの他の要素を追加して各ブロックを設定します。

アクションステップの使用

アクションステップは、ワークフローの「リーフ」ノードです。[Outline (アウトライン)] ビューで、ワークフローエディターの要素の概要を確認できます。次のスクリーンショットでは、Click App Element アクションステップは App Session 制御ブロックのリーフノードです。

ワークフローエディターの要素が表示されている [Workflow Outline (ワークフローのアウトライン)] ビュー。

アクションステップは、MuleSoft RPA ボットに 1 つの操作を実行するように命令します。これらの操作で人間のユーザーアクションをシミュレーションします。たとえば、ボットがプログラムを実行できるようにするアクションステップがあります。ボットが画面上の画像を見つけられるようにする別のアクションステップがあります。Toolbox にある他のすべての要素と同様に、アクションステップは、ワークフローの特定のステップを実行するために特定のライブラリからコードを生成するための命令です。

次のスクリーンショットは、UI 画面の画像を検索するアクションステップの設定画面を示しています。

アクションステップの設定画面。

この単元では、MuleSoft RPA Builder を使用した RPA プロセスの実装の構造について説明しました。次の単元では、独自の実装をビルドするにあたり、MuleSoft RPA Builder のコンポーネントを詳しく見ていきます。

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