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Financial Services Cloud の住宅ローンを知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Financial Services Cloud の住宅ローンによって解決されるビジネス上の問題を説明する。
  • Financial Services Cloud の住宅ローンの機能と利点を挙げる。

デジタルディスラプションへの対応

他の多くの業界と同じく、住宅ローン業界はデジタルディスラプションの真っ只中にいます。若いお客様は卓越したエクスペリエンスを求めていて、それを提供できる会社としか取引しません。つまり、あなたの会社のような企業は、すばやく方向転換をして、あらゆるタッチポイントでお客様とどのようにつながるかを見直す必要があります。デジタル投資を行って、トップクラスのカスタマーエクスペリエンスを実現することが求められます。

携帯電話で住宅の購入を検討しているミレニアル世代。

借主は、金融サービス機関とやり取りをする経験の中で住宅ローンの申込が最も複雑で時間もかかる作業だと感じています。実際、データや旧式のプロセスが多くのサイロや関係者に分断されているため、住宅ローンの成立には平均 46 日もかかります。この体験は誰にとっても好ましくありませんが、特に住宅購入市場の 37% を占める若いデジタルファーストの購入者には受け入れがたいものです。

金融テクノロジーの創造的破壊者や独立系のブローカーとの競争も激しくなる中で、住宅ローン企業はこれまで経験したことがないプレッシャーを受けて貸付エクスペリエンスをシームレスな借主中心のものにしていかなければなりません。

こうした課題の解決に役立つのが Financial Services Cloud の住宅ローンです。

このモジュールでは、Financial Services Cloud の住宅ローンの詳細と、その設定方法について学びます。

Financial Services Cloud の住宅ローンの機能

住宅ローンプロセスに関わるすべての主要な関係者にとって、Financial Services Cloud の住宅ローンには多くの利点があります。

住宅ローン貸付プロセスの主な関係者

ガイド付き住宅ローン申込

ガイド付き住宅ローン申込では、借主とローン担当者がシームレスなジャーニーに沿って、1003 準拠の住宅ローン申込フォームを作成できます。ユーザーは事前作成されたステップバイステップのアクションやレコメンデーションに従って、関連するデータを入力できます。従来の方法であれば、ローン担当者はローンプロセスの各段階で借主に関するデータやドキュメントを手動でアップロードしなければなりません。これではエラーが発生しやすく、重要なドキュメントが見過ごされる可能性もあるため、借主の承認プロセスが長くなってしまいます。Financial Services Cloud の住宅ローンを使用すれば、申込はすべての関係者にとってスムーズなものになり、ローン成立までの時間も短縮され、借主は夢のマイホームの鍵を早く手にすることができます。

ドキュメントの追跡と承認

ドキュメントの追跡と承認では、テンプレート化されたチェックリストと自動承認管理を利用することで、ドキュメント収集が簡単になります。たとえば、ローン担当者と借主は協力して、チェックリストに従って、ドキュメントや ToDo の見落としがないことを確認できます。源泉徴収票などのドキュメントが不足している場合には、借主はセキュアなポータルで簡単にそのファイルをアップロードできます。体系的なドキュメントの追跡と承認を利用することで、ローン担当者は書類をやりとりすることではなく、クライアントがマイホームに入居する手助けをすることに集中できます。

住宅ローンデータモデル

住宅ローンデータモデルでは事前作成済みの包括的な住宅ローンオブジェクトを使用できるため、借主の住所、収入、雇用状況などの情報を簡単に取得でき、ローン担当者はこのような詳細を借主の世帯リレーション、目標、他の金融口座といったコンテキストの中で参照できます。住宅ローンプロセスでは借主は他のどのタッチポイントよりも多くの情報を提供する必要があるため、このデータを取得することで、ニーズに基づいて Financial Services Cloud で自社の他の部門への紹介を生成する機会も生まれます。データ取得のための事前作成済みオブジェクトを使用すれば、ローン担当者は一貫性を保ち、1 か所で住宅ローン申込プロセス全体を合理化できます。

Cumulus Mortgages の紹介

ここでは、あるローン担当者とその勤務先を例に、それらの利点がどのように役立つかを見ていきましょう。

Cumulus Mortgages (全米で幅広く住宅ローンサービスを提供する大手企業) の住宅ローン担当者である Sofia Lopez は、見込み借主 (消費者とビジネスパーソンの双方) が適切なローン商品を選択して申し込むのをサポートしています。彼女は Richard Bennett のような借主にとって、ローン契約プロセス全体を通じて銀行の第一の窓口となります。 

ローン担当者とクライアントのやりとり。

ほとんどのローンには大量の書類が必要で、住宅ローンも例外ではありません。けれども有能な Sofia のおかげで、Richard のような借主はその作業を大変と感じることなく、最も有利な利率でストレスを最小限にするような住宅ローンを組むという要点に集中できます。Sofia は、Richard のような顧客に対して住宅ローン申込プロセスを案内します。

その一方で、Shah Jahan のような住宅ローン引受人は、Cumulus のローン処理が舞台裏でスムーズに進むよう支援しています。Shah は Richard が実際に住宅ローンの対象となるかどうかを判断します。そのために Shah が利用するのが住宅ローン引受の 3 つの C です。 

  1. 信用評価とこれまでの信用行動
  2. ローンを返済する能力
  3. 担保とは、借主が購入しようとしている資産の価値を指します。

Shah は細心の注意を払って 3 つの C のプロセスを実行した後に、Richard の申込ファイルを承認するか、保留するか、却下するかを決定します。

Sofia は Financial Services Cloud の住宅ローンを使用することで住宅ローン申込プロセスが簡単になり時間も短縮できることを知りました。面倒な事務作業から解放されます! Financial Services Cloud の住宅ローンでは、借主、貸主、パートナーの住宅ローンエクスペリエンスを統合できます。住宅ローンプロセスをガイド付きローン申込によってスピードアップすることができ、ドキュメント追跡と承認も合理化できます。また、貸主向けの住宅ローンデータモデルを利用すれば、各借主との包括的な深い関係を築くことができます。

基本を理解しましたので、次の単元では Financial Services Cloud の住宅ローンに対する基本的なユーザーアクセスの設定に進みましょう。

リソース

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