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ジャーニーの準備

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。
  • モバイルとデスクトップの用途を区別する。
  • マイクロモーメントの概念を定義する。
  • モバイル変革にとって重要な組織の変化を挙げる。

出発する前に

小さく始めるとしても、モバイルジャーニーはかなり大きな取り組みです。刺激的な目的地に到達すること夢見て、地味になりがちな準備作業を怠るとたやすく脱線します。冒険に出発する前に、適切な心構えを持つことが必要です。心の準備をしてモバイルジャーニーに備えましょう。

モバイル志向へのシフト

モバイル戦略を作成するための基本事項に進む前に、「志向性のシフト」というやや抽象的な概念を理解しておく必要があります。なぜ志向を変えることが重要なのでしょう?

簡単に言うと、モバイルは異なるものだからです。モビリティになじみのない組織の場合、モバイルの世界に対し、他のオンラインおよびデジタルチャネルでの経験に基づいて何らかの思い込みをしている可能性があります。

人々にモバイル志向へのシフトを促すスマートフォン

そうした既存の思い込みの上にモバイル戦略を作成しようとしても、結局、目標には到達できません。それは壊れた羅針盤に従うことや、ハワイ旅行のために雪山装備を荷造りすることと同じです。そこで、モバイルについて適切な方法で考えているか確認しましょう。

モバイルでは一瞬が大事

モバイルのアプローチとして多くの組織が犯す間違いが、オンラインエクスペリエンスをスマートフォンやタブレットに再現しようとすることです。これは賢明ではありません。モバイルデバイスとコンピュータではユーザの利用法が大きく異なるためです。

1 日に何回ぐらいスマートフォンをチェックしているか考えてみてください。50 回ぐらいですか? 100 回ですか? 実際、Internet Trends レポートによると、たいていの人は 1 日に 150 回もスマートフォンをチェックしているそうです。それだけではありません。Flurry Analytics によると、ユーザの 1 日あたりのスマートフォン利用時間は 177 分です。

人々にモバイル志向へのシフトを促すスマートフォン

計算してみましょう。モバイルセッションの平均時間は約 70 秒ということになります。驚きですよね? スマートフォンでは瞬発的な操作を繰り返します。たいていは道順の検索やカレンダーのチェックといった特定の目的をかなえるために操作します。時間がなくて途中でやめてしまうこともあります。

こうした瞬発的な操作をマイクロモーメントと考えることができます。ユーザがそのコンテキストでスマートフォンを利用し、すばやく行動を起こしたり情報を入手したりする時点のことです。こうした瞬発的な一点集中型操作の平均時間は約 1 分です。

マイクロモーメントの構造

マイクロモーメントが一瞬であるからといって、軽視すべきではありません。この一瞬は制限ではなく、好機なのです! 顧客または従業員の 1 日の極めて重要な一瞬をとらえれば、そのニーズを予測して、重要な目標の達成をサポートするチャンスになります。

マイクロモーメントをうまくとらえれば効果は絶大です。特定の操作、つまり短時間、コンテキスト、有用性を特徴とする操作が促されるためです。

マイクロモーメントの重なり合う要素 (短時間、コンテキスト、有用性) を示す図
  • 短時間: 短く単純な一点集中型操作。通常、所要時間は 1 分半以内です。
  • コンテキスト: リアルタイムで発生する操作。ユーザの現在の状況は? 今何をしているか? 何を必要としているか? どこにいるか? カメラ、マイク、コンパス、加速度センサーなどモバイルデバイス固有のハードウェア機能を使用してコンテキストを利用できるか?
  • 有用性: スマートで関連性の高い操作。ユーザのコンテキストと意図を予測し、その一瞬のためだけに設計された操作を提供します。

こうしたマイクロモーメントの瞬間にモバイルユーザに価値をもたらすことができれば、ユーザのビジネスとロイヤルティを獲得し、場合によってはその心さえ掴むことができます。

マイクロモーメントの例

マイクロモーメントの概念を理解できたので、いくつか例を見てみましょう。モバイルユーザに価値をもたらす操作として次のようなものがあります。

ユーザ 操作
顧客 店舗でショッピング中に、参考になる商品レビューを読んで購入すべきアイテムを決める
顧客 店舗でチェックインして割引や特典を利用できるようにする
リクルーター (従業員) 有望な候補者に関するメモをミーティング直後に入力する
サービス担当 (従業員) 次のサービスコールを確認し、その場所へ経路を調べる
ヒント

ヒント

組織の意思決定者がモバイル志向になるように、Google の素晴らしいリソース「Micro-Moments: Your Guide to Winning the Shift to Mobile (マイクロモーメント: モバイルへの移行を成功に導くガイド) 」を読むように促してください。この単元の最後にリンクがあります。

成功への体制作り

マイクロモーメントの観点でモバイルを考えられるようになったので、モバイル志向へのシフトが始まりました。とはいえ、まだ表面を少し学んだにすぎません。モビリティは心構えだけではありません。もっと深く掘り下げる必要があります。有意義な変革を実現するには、モバイルが組織の DNA の一部にならなければなりません。

染色体のらせん構造と「モバイルを組織の DNA の一部にする」というテキスト

文化的な変革と同様、変化はトップダウンで起こります。モバイル戦略を成功させるには、役員チームがモバイルの価値を認識し、ビジョンを策定し、成功への地固めをする必要があります。役員のサポートがなければ、素晴らしいモバイルのアイデアの多くが実を結ばずに終わることになるでしょう。十分な予算がない。適切なリソースを確保しようとして問題が発生する。部署やチャネルを横断したコラボレーションが必要なときに縦割り組織の壁に阻まれる。他にも問題が次々と起こります。

目的地に到達するためには、会社として成功に向けた体制を作る必要があります。それにはどうすればよいでしょうか?

正しい進路の設定

組織には、全体的なモバイルビジョンおよび戦略の開発に責任を持つステアリンググループを設立することをお勧めします。

チェスの駒と「ステアリンググループを設立して戦略を作成する」というテキスト

このグループには誰が参加するのでしょうか? モバイルソリューションは顧客と従業員の両方のユーザグループを対象にすることが理想的であるため、それぞれの担当役員が参加することが必要です。さらに、一般的に技術的なリソースとインフラストラクチャの責任者である IT リーダーの参加も必要です。委員会の主要メンバーとして次のような責任者に参加を依頼します。

  • 最高情報責任者
  • 最高マーケティング責任者
  • 最高執行責任者

会社によっては、グループにビジネスアナリスト、商品エキスパート、主要な地域の代表者を含めることもあります。ただし、グループはできるだけ小規模にします。「船頭多くして船山に昇る」のことわざどおり、モバイル戦略を作成するときに適切な判断ができなくなるのを避けるためです。

モバイル成熟度の評価

モバイルの荒野に突入する前に、組織にジャーニーへの準備ができているかどうかを把握することをお勧めします。組織のモバイル戦略を評価するにはどうすればよいのでしょうか?

Forrester の 「Mobile Mind Shift Maturity Framework (モバイル志向へのシフトの成熟度フレームワーク)」レポートを参照することをお勧めします。会社のモバイル成熟度を評価するのに役立つ質問が包括的にまとめられています。

プロのヒント: このレポートを読み終わったら会社の主要な意志決定者や関係者にも読むことを勧めてください。

モバイル志向にシフトする準備はできましたか? すばらしい! 熱心に学習してモバイル化に必要な作業に取りかかりましょう。次の単元では、モバイル戦略を作成するために組織の目標と目的を明確化する方法を学習します。