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メンタリングの基本を理解する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • メンタリングを定義する。
  • メンターにとってのメンタリングのメリットを説明する。
  • メンターの役割と責任を明確にする。
  • Trailblazer Mentorship のフェーズを挙げる。

メンタリングとは?

メンタリングとは、特定のスキルや分野でより多くの経験を積んだ人 (メンター) と経験の浅い人 (メンティ) とのパートナーシップです。メンターは自らの専門知識やガイダンス (全般的な業務や人生経験さえ) を共有してメンティが公私両面で成長できるように育成します。 

この関係からメリットを得られるのはメンティだけではありません。メンタリングは、知識を共有し、マネジメントで使用するコーチングスキルを高め、リーダーシップに必要なコミュニケーション、共感、インスピレーションを実践できる優れた手段です。

共有による学びと成長があるところには、共有による責任も生じます。言い換えると、関係をリードするのはメンターだけではありません。メンターとメンティの両方に果たすべき重要な役割があり、その役割に固有の責任が伴います。 

では、メンターは何をするのでしょうか? 貴重な専門知識へのアクセスを提供する以外に、優れたメンターは次のことをします。

  • ミーティングに出席する。
  • 質問をしてメンティのキャリア目標に関するインサイトを得る。
  • メンティがキャリア目標に到達できるように助言し、チャレンジを勧め、フィードバックする。
  • 自分自身のジャーニーで得た教訓を共有し、メンティが体験について共有するストーリーに耳を傾ける。
  • メンティに対して常に高い期待事項を設定し、説明責任を課す。
  • 守秘義務を守る。

メンターとメンティが 2 人のパートナーシップを示す 2 つの特大サイズのパズルピースを組み合わせている

Trailblazer Mentorship とは?

Trailblazer Mentorship は主要な Trailblazer Connect プログラムの 1 つで、Trailblazer Community 内のメンターとメンティをマッチングします。メンティの能力を引き出し、Salesforce エコシステムの希望する仕事に就く機会につながるようにサポートします。フレームワークも提供されるため、メンターはそれに従って 3 回以上のミーティングでメンティの目標とニーズに取り組むことができます。メンターになるには、1 年以上の Salesforce 経験を持つ Trailblazer Community メンバーであることが必要です。

Harvard Business Review の「Keeping Great People with Three Kinds of Mentors (3 種類のメンターで優れた人材を維持する)」(Anthony K. Tjan 著) では 3 種類のメンタリング関係について説明しています。

  • バディ/ピアミーティング
  • キャリアメンタリング
  • ライフメンタリング

最初はメンター関係ならライフメンタリング中心だろうと考えがちですが、Trailblazer Mentorship ではバディ/ピアメンタリングとキャリアメンタリングを組み合わせています。Tjan は「バディつまりピアベースのメンターは学習曲線の急上昇を促進できる」一方で、キャリアメンターでは「メンティより経験の多い誰かがキャリアアドバイザー兼支持者としての役目を果たす」と説明しています。 

メンターシップジャーニーとは?

メンタリングは多くの場合、対象が特定の期間、特定の職務の能力向上、キャリア全体のいずれでも、非常に得るものが多い体験です。Trailblazer Mentorship には、期待事項を話し合う最初のミーティングから正式なメンターシップ関係の終了まで、大まかに 4 つのフェーズがあります。メンターシップ体験が一生の付き合いに発展する場合もありますが、多くの成功するメンターシップは、一定期間に絞り、特定の目標を念頭に置いて行われています。 

Trailblazer Mentorship のライフサイクル

メンターシップジャーニーを開始するときには、次の 4 フェーズに従うことをお勧めします。 

フェーズ 1 — Preparation (準備): 期待事項を設定します。良好なメンターシップ関係の土台を確立します。Trailblazer Mentorship では第 1 週に完了する必要があります。 

フェーズ 2 — Negotiation (交渉): 期待事項について合意し、ワーキングアグリーメントを設定します。これも第 1 週に完了する必要があります。 

フェーズ 3 — Enabling (イネーブリング): メンティがキャリア目標を達成できるようにサポートします。これは第 2 ~ 4 週に、練習を実施し、メンティへの理解を深めながら完了できます。 

フェーズ 4 — Closure (クローズ): 正式な関係を終了するか、今後も連絡を取り合うことに双方が合意した場合は関係を再定義します。これは第 4 週に完了する必要があります。 

4 セッション以上が要求される Trailblazer Mentorship で推奨されるタスクとアクションがあります。この例では、メンターはキャリアに関するガイダンスを求めるメンティ向けの次の計画に従います。 

目標 アクション

1

キャリア計画

メンティを知り、信頼を築き、目標と合意を確立する。求職計画を立てる。

2

履歴書レビュー

メンティの履歴書または職務経歴書の形式と内容についてアクション可能なフィードバックを提供する。 

3

疑似面接

面接官役として、メンティが自分の経験、価値、キャリア目標に関する質問に答える練習をサポートする。アクション可能なフィードバックを提供して改善を促す。 

4

最終チェックイン

メンティと一緒にキャリア戦略に磨きをかける。メンターシップ関係を終了する。最終セッションの後にメールで送られてくるプログラムのアンケートに回答する。  

これで Trailblazer Mentorship とメンターシップで何を行うかを理解できました。次の単元では、メンターになるための条件とメンターにとってのメンターシップのメリットについて学習します。

リソース

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