メンターの役割に向けて準備する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- メンターシップの役割に向けて準備する。
- メンターシップジャーニーの構造を設定する。
- メンターとして有益なフィードバックをする。
メンタリングに向けて準備する
Trailblazer Mentorship を初めて使用する場合は、「Trailblazer Mentorship Mentor Playbook (Trailblazer Mentorship メンタープレイブック)」を確認することをお勧めします。Trailhead モジュール「Trailblazer Mentorship for Mentees (メンティのための Trailblazer Mentorship)」および「コーチングとフィードバック」も完了する必要があります。
こうしたリソース以外に、自分の今後のスケジュールを確認し、ミーティングの時間を確保できるか判断します。ミーティングの前に、メンティの履歴書と関連するソーシャルプロフィールを入手して確認し、質問やフォローアップすべき矛盾点をメモしておくと役立ちます。
メンターシップ関係でのメンティの目標を必ず設定します。メンティごとに目標は異なります。そのメンティが目指す特定の成果を常に見据えることがメンタリングの成功には欠かせません。
- メンティが求職中または採用面接の準備中である場合は、職務記述書を確認することを提案してもよいでしょう。現在の履歴書と職務記述書に記載された責任とのギャップを客観的に見ることが役に立つ可能性があります。ギャップに対処するための習得可能なスキルをメンティが特定できるようにサポートします。
- メンティが別の Salesforce プロフェッショナルとの意見交換を求めている場合は、自分自身のスキルレベルを明確に伝え、相手の組織のユースケース、ユーザーベース、沿革を尋ねます。
- メンティがキャリアに関して具体的なアドバイスを必要としている場合は、メンティの状況について何ができるかを調べ、共有可能で関連する経験について考えます。
各メンティはそのスキル、関心事項、経験を意味のある目標や期間と組み合わせて、それぞれのジャーニーを進んでいます。参考となるように、メンターとして常に柔軟にさまざまな能力の手本を示します。
よいメンターになると決意する
よいメンターになると決意したら、最初のステップでは、相手のためにどのくらいの時間を提供できるかを把握します。メンティに対して無理な約束をしてはいけません。カレンダーでミーティングの時間を確保します。必ず各セッションの準備に必要な時間を含めます。準備にはメンティの履歴書のレビュー、職務記述書の調査、初回の進め方の検討などが含まれます。
そこから、メンターシップ関係の目標と期待事項を設定することが非常に重要です。どちらが主体となって以降のセッションのスケジュールを進めるかについても合意します。自分がトピックには詳しくない、または関連する経験がなく共有できないと言ってもかまいません。これにより、強みのある領域で会話を続けることができます。必要に応じて、メンティに各セッション後のメールでのフォローアップを依頼することもできます。メールには取り上げた主要なトピックのまとめと、セッションで各自に割り当てられたタスクを記載します。
メンターシップジャーニーの構造を設定する
Trailblazer Mentorship では 4 セッション構造のメンタリング関係を推奨しています。これは相互で合意すれば拡張することもできます。最初に、セッションの形式、スケジュール、内容について事前に確認します。たとえば「来月の毎週月曜日午後に 60 分のセッションを予定し、カレンダーの招待はメンティが送信する」などと合意します。
メンティがキャリア計画に関心がある場合は、各セッションのトピックをキャリア計画、履歴書レビュー、疑似面接、最終チェックインにすることで合意するかもしれません。メンティがもっと技術的な話し合いに関心がある場合、事前にトピックを送信するように依頼すれば必要に応じて準備ができます。
フィードバックを提供する
「フィードバックの文化」Trailhead モジュールでは、フィードバックを行うときも、受けるときも、最も重要でありながら難しい側面の 1 つとなるのが、どちらの側も良い意図を持って、つまり善意から行うようにすることであると説明しています。
自分が行う側で、相手にうまく受け入れられたフィードバックについて考えてください。また、自分が受ける側で、喜んで受け入れ、有益だと感じたフィードバックについて考えてください。おそらく、あなたと相手の関係は、信頼と相互の敬意や理解の上に築かれています。
一方、フィードバックを行ったものの、うまく受け入れられなかったことはありませんか? または、フィードバックを受けたものの有効とは思えなかったり、フィードバックの出所を疑問に感じたりしたことはありますか? こうしたことは、私たちすべてが経験しています。
厳しいメッセージの場合でも、善意を持ち、最善を尽くしてメッセージを伝えたり、受け入れたりしようとしているかどうかを考えることが重要です。
フィードバックは明確にし、問題の具体的な例を示します。解決策を示さなくてもかまいませんが、代わりに、どうすれば改善できると思うかをメンティと話し合います。ここでコーチングが必要になります。
優れたメンターになるには何が必要かわかったところで、Trailblazer Mentorship プログラムにアクセスして、メンターになることを検討しましょう!