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メンタルヘルスについて話すことの大切さを理解する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 普段からメンタルヘルスについて話し合うことの大切さを説明する。
  • メンタルヘルスについての対話を始める。

メンタルヘルスについて話すことが大切である理由

世界的な懸念事項、人種差別、仕事や生活のストレスなどによってもたらされる問題や慢性的なストレスによってメンタルヘルスやウェルビーイングに負担がかかることがあります。こうした葛藤については、その都度話し合い、対処していくことが大切です。Salesforce では日常的に実践していることながら、(特に職場では) 必ずしも簡単に話せることではありません。 

職場文化や社会全体では、メンタルヘルスについて口をつぐんでしまうことがあります。停滞している人や苦悩を抱えている人が、自分のことを軟弱、適応力に欠ける、生活の変化に対応できないと思われるのではないかと不安になり、黙っていたり、一人で悩んだりしていることがよくあります。 

昨今では、オリンピック選手王族からリーダー、そして一般の人々まで、世界各地でメンタルヘルスについて話すことが珍しいことではなくなりつつあります。私たち全員が各自 (と他者) のメンタルヘルスや利用可能なリソースに意識を向けるようになれば、自分自身やお互いをうまくサポートして、ウェルビーイングを育むことができるようになります。

では、日頃からメンタルヘルスについて話し合い、偏見をなくすにはどうすればよいのでしょうか? 自らの体験談を共有することが、その大きな一歩になるものと思われます。オーストラリアのサウスポートにあるグリフィス大学で実施された調査などの多数の研究で、体験談を語ることによって偏見が薄れ、サポートやつながりを見つけやすくなることが判明しています。このモジュールでは、メンタルヘルスについて確認し、会話を切り出し、継続する方法を検討していきます。

助けを求めてもよい

身体の健康のためにパーソナルトレーナーやマッサージセラピスト、医師などに助けを求めるのと同様に、メンタルヘルスについても助けを求めることが大切です。 

まずは、自分がどのような気分なのかを信頼のおける人に伝えることから始めましょう。「ちょっと話をする時間ある? 最近すごく孤独で寂しくて、話を聞いてもらいたいんだけど...」という感じで声をかけてみます。相手はパートナーでも、友人でも、親しい人なら誰でも構いません。話を聞いてもらうこと以上のサポートが必要な場合は、カウンセリングを受けることや、職場や地域で利用できる他のリソースを調べてみるとよいでしょう。 

自ら助けを求め、必要なサポートを得るには勇気が要りますが、助けを得られるのが早ければ早いほど、気分の回復も早まります。実際、社会的なサポートを見つけることができれば、ストレスからの回復が早まり、停滞状態や精神疾患への進行を食い止めることができます。 

とは言うものの、メンタルヘルスについて話すことに抵抗がある場合は、無理に話す必要はありません。プライバシーを守ることは重要で、尊重されるべきです。メンタルヘルスについて話し合うことに前向きになったら、信頼のおける人に話を聞いてもらいます。 

メンタルヘルスについて率直に話をすることによって偏見が薄れるものと思われます。私たちがメンタルヘルスについてオープンに話し合い、自らの葛藤を分かち合えば、メンタルヘルスに対する人々の認識が高まります。

福利厚生やリソースを利用する

必要なときに助けを求めることは恥ずかしいことではありませんが、実際のところ、助けを求めるには勇気が要ります。職場で利用できる福利厚生やメンタルヘルスのリソースを調べ、わからなければ上司や人事 (HR) のリーダーに問い合わせます。一般的なリソースやプログラムとして、カウンセリング、コーチング、ワークライフサービスなどが挙げられます。職場に従業員支援プログラム (EAP) があれば、葛藤している従業員が守秘義務に基づく短期的なカウンセリングを受けることや、専門職を紹介してもらえることがあります。つまり、プライバシーが確保された状態でサポートしてくれる人と話をすることができる安全な場所があるということです。

自分が直面している問題について上司に話すのは気後れするかもしれませんが、確固たる信頼関係がある場合には、上司はあなたが胸の内を明かしてくれたことに感謝し、助けを惜しまないものと思われます。上司は、おそらく優先順位の付け方、休暇の取り方、利用できるリソースに関する情報などの点で助けてくれます。 

まとめ

メンタルヘルスの問題について口をつむっていれば、その問題が次第に増大し、葛藤が増す傾向にあります。近年では、メンタルヘルスについて話し合うことが普通のことになっており、以前よりも多くのリソースを利用できます。職場の内外を問わず、必要なときに助けを求めることは恥ずかしいことではありません。 

リソース

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