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ASM アプリケーションを使用する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ASM アプリケーションがパブリッシャーのプロセスやシステムとやりとりし、統合される方法を説明する。
  • ASM を使用するロールを挙げる。
  • ASM アプリケーションを操作する。
  • ASM でメディア広告キャンペーンを実装する方法を説明する。

ASM とパブリッシャーのインテグレーション

ASM アプリケーションは Media Cloud で稼働します。広告業界に関連する一般的なワークフローすべてに対応します。簡略化を促進し、ワークフローを自動化し、1 つのプラットフォーム上で一元化された情報源を提供し、販売前と販売後のプロセスを総合的な収益管理に取り込みます。

コンポーネント図は ASM インテグレーションを表しています。

ASM アプリケーションとパブリッシャービジネスプロセスとのインテグレーションのコンポーネント図。

  1. マーケティングリード生成: メディアプランニングを開始する前に、パブリッシャーは自社のリード生成プロセスを開始してオーディエンスを獲得します。このために Marketing Cloud と Sales Cloud を使用できます。また、Media Cloud アプリケーション (登録者ライフサイクル管理など) を使用して引き続きオーディエンスを拡大できます。
  2. インテグレーション: ASM アプリケーションは顧客データおよびデータ管理プラットフォーム、プランニングおよび在庫管理システム、請求、サードパーティメジャメントデータシステムと統合されます。このインテグレーションは、Omnistudio Integration Procedure を使用するか、MuleSoft などのインテグレーションハブ経由でポイントツーポイントにできます。
  3. ASM アプリケーション: ASM アプリケーションは、リード生成の後に使用し、パブリッシャーのツールやシステムと統合されてそれらの機能や対象範囲を拡張します。

メディアおよびエンターテイメント企業は、ASM を使用してデジタル、リニア、印刷、OOH のプラットフォームにわたってストリーミングコンテンツを早期に収益化できます。これには、オムニチャネル広告販売の自動化、設定、価格設定、サードパーティの注文管理や履行システムとの統合による広告在庫からの収益とキャッシュフローの最適化が含まれます。ASM により、メディア企業は注文漏れを減らし、割引を管理し、請求と回収をスピードアップできます。

ASM を使用するグループ

ASM アプリケーションを使用するのはパブリッシャーの複数の異なるグループです。各グループとその業務に役立つ機能とツールを見てみましょう。

ASM 取引先の使用

Media Cloud と ASM アプリケーションが強固な基盤の上に構築されていることがわかったら、次はアプリケーションそのものについて学習しましょう。まずは取引先です。

取引先の概要で、ユーザーは取引先の包括的な概要を把握できます。主要な取引先は誰か? 過去にどのような種類のキャンペーンを実行したか? 収益見込みはどのくらいか? どの代理店が関わっているか? こうした情報がわかれば、今後の案件のモデリングをより適切に計画できます。

ASM では、さまざまな取引先レコードタイプで取引先 (広告主、代理店、ブランドなど) を区別できます。さらに、特定の取引先のキープレーヤー間の関係を視覚化できます。

メディアプランニングプロセス

今日のパブリッシャーの広告販売プロセスの多くはサイロ化しており、メディアプランニングプロセスの各フェーズ間にまったくつながりがありません。ASM のメディアプランニング機能では、この問題を解決するため、つぎのフロー図のようにプロセス全体をリンクするステップ単位のパスを提供します。

商談作成から注文完了までのメディアプランニングのステップ単位のパス。

ASM を使用すると、より的確なメディアプランを作成し、各プランを正しく設定できます。次は、プロセスの各部分の内容を確認しましょう。

メディア商談を作成する

まず、メディア商談を作成します。これはメディアプランニングプロセスの前提条件です。取引先ページからすばやく商談を作成できます。

メディアプランを作成する

次に、新しいメディアプランを表す見積に商談を変換します。この手順は次のとおりです。

  1. 商談からメディアプランを作成します。
  2. 見積の品目ごとに広告プレースメントの選択 (メディア種別、商品、価格設定モデル、数量、広告スペースなど) を指定します。
  3. 地理的場所、時刻、オペレーティングシステムなど、残りの条件を指定します。
  4. 申込を送信する直前に設定の在庫を確認します。
  5. いつでも追加の承認を設定できるため、手動承認への要求はなくなります。

広告掲載申し込みを生成する

  1. 広告掲載申し込みドキュメントを作成します。広告主または代理店はこのドキュメントを確認し、Industries 契約ライフサイクル管理 (CLM) と DocuSign を使用して署名できます。ドキュメントにはメディアプランの品目と価格、選択した商品に伴う契約条件が含まれます。
  2. テンプレートを使用してドキュメントを生成します。
  3. 契約を顧客に送信して署名を依頼します。
  4. 注文に署名を得たら、Industries Order Management に送信してメディアプランの品目を広告サービスに転送します。

パブリッシャーは必要に応じて承認プロセスを設定できます。

注文を作成して送信する

メディアプランニングの次のステップは注文の送信です。注文は Industries CPQ から Industries Order Management に渡され、そこで注文と注文品目が ASM の外部にある広告サーバーにプロビジョニングされます。

注文を処理してクリエイティブを追加する

注文は Order Management オーケストレーションプランを使用して送信され、広告サーバーに注文品目、すべてのターゲティング条件、広告プレースメントに関する詳細が送信されます。次に、Ad Operations を使用してクリエイティブを広告サーバーに追加します。

注文処理が完了したら、注文品目が準備完了とマークされます。これは広告サーバーによって異なる場合があります。このプロセスにより、次のことが可能になります。

  • パブリッシャーが ASM ダッシュボードを使用してパフォーマンスを監視できる。
  • ASM 内で直接、注文を変更できる。これにより、関連付けられたキャンペーン調整がダウンストリームにあるそれぞれの広告サーバーにプッシュされます。

ASM によるインテグレーション

それだけではありません。ASM を使用してパブリッシャーネットワークをデジタル広告サーバー (Google Ad Manager、Operative.One、Sizmek、Facebook、Xandr、FreeWheel など) と統合できます。リニア広告システムの場合、ASM アプリケーションで WideOrbit、Operative IBMS、Mediaocean とも統合されます。これにより、代理店は大規模な RFP とメディアプランを事前に入力できます。

Datorama の分析ツールを ASM と統合して広告サーバーから直接キャンペーンデータを表示することもできます。こうすることで、販売前、販売、および販売後プロセスがシームレスになります。つまり、ASM インテグレーションにより 1 つのプラットフォームで広告関連の活動すべてを合理化できます。

以上は、新しい製品リリースごとに進化を続ける ASM アプリケーションに含まれる機能のほんの一部です。今後もご期待ください。

もっと詳しく知りたい

Salesforce のお客様である場合は、次の学習ジャーニーを参照して、一連のすばらしいデジタルトランスフォーメーションツールと業界向けアプリケーションについてスキルアップする方法を確認してください。

Salesforce のパートナーは、上記の学習ジャーニーのほか、Partner Learning Camp のパートナー向けリソースも参照できます。#AlwaysBeLearning の精神です。

リソース

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