Salesforce Trust サイトの操作
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 自分の Marketing Cloud インスタンスの状況を確認できる場所を把握する。
- セキュリティに不可欠な要素を見つける。
- コンプライアンス標準の情報を見つける。
Rachel Morris は Northern Trail Outfitters (NTO) の熟練した Salesforce システム管理者です。最近、同社の Marketing Cloud 管理者が育児休暇を取ったため、Rachel が一時的に管理者となりました。彼女に任せられた仕事は、本来の管理者の育児休暇中に NTO Marketing Cloud システムを正常に稼動させることです。
Salesforce システム管理者である Rachel は、Salesforce Trust サイトについてはよく知っていますが、新しい Marketing Cloud 管理者としての仕事に備えて、改めて Trust サイトを見直すことにしました。
Salesforce Trust サイトは 3 つのセクションから構成されます。
- [システム状況] は、インスタンスの健全性を視覚的に表現します。
- [セキュリティ] は、Salesforce のセキュリティプラクティスの概要を表示します。
- [コンプライアンス] は、Salesforce が準拠している標準を表示します。
Rachel は、各セクションを詳しく確認します。
[システム状況] からは、NTO が使用している各製品のステータスサイトに簡単に簡単に移動できます。ほとんどの Salesforce 製品は Salesforce Status サイトにまとめられていますが、一部の製品は個別のステータスサイトを持っています。
最近までは、Marketing Cloud の健全性データは個別のサイトに表示されていましたが、現在は Salesforce Status サイトに表示されます。そのため Rachel は、NTO の Marketing Cloud で発生した問題を、他の Salesforce インスタンスと同じプロセスでトラブルシューティングできます。
次に Rachel は [セキュリティ] タブを開きます。[セキュリティ] タブでは、Salesforce インスタンスと Marketing Cloud インスタンスのセキュリティに関する詳細を確認できます。一番上には、インスタンスの安全を確保するためのベストプラクティスを紹介したページへのリンクがあります。中央には、Salesforce がユーザロール別に情報を収集したポータルが示されています。一番下には、セキュリティ関連の Trailhead モジュールなどのトレーニング資料へのリンクがあります。
次に Rachel は [コンプライアンス] タブを確認します。[コンプライアンス] タブでは、Salesforce が準拠している国内外のすべてのセキュリティ標準の情報を確認できます。
Rachel は以前に、NTO が取引しているカナダの顧客が、NTO のシステムが UK Cyber Essentials 標準に準拠していることを商談成立の条件として提示しているという話を上司から聞いています。
そこで [国] セクションでカナダを選択し、カナダに関連する標準を調べます。コンプライアンスバッジを見ると、Salesforce が UK Cyber Essentials 標準に準拠していることが確認できました。
Rachel は、Salesforce Trust サイトで NTO の Salesforce アカウントの状況、セキュリティのベストプラクティス、そしてコンプライアンスの詳細に関する情報を調べることに慣れているため、Marketing Cloud がこのサイトに移行したことを歓迎しています。彼女は次に、NTO 特有の Marketing Cloud インスタンスの状況について調べる方法を確認します。