効果的なメールコンテンツの作成
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アクションプランを作成する方法を説明する。
- 効果的なコンテンツを設計するための考慮事項を説明する。
- メールパフォーマンスをテストして最適化する方法を説明する。
コンテンツには投資する価値があることはご存知でしょう。成功するメールコンテンツを作成するとはどういうことかを詳しく見ていきましょう。
アクションプランの作成
適切なメールコンテンツ戦略を作成するには、アクションプランが必要です。まず、オーディエンスを理解し、明確な目標を設定します。適切なコンテンツ戦略があれば、メールメッセージを最大限に活用できます。
オーディエンスを知る
オーディエンスを知るための最初のステップは、ペルソナを作成することです。コンシューマーの日常的な習慣はどのようなものですか? どのような障害に直面していますか? 差し迫った質問は何ですか? これらの質問は、オーディエンスを理解し、より適切にターゲティングするために役立ちます。
その情報の多くは、CRM データから得られます。このデータを使用することで、年齢などのデモグラフィックや、購入活動などの行動データを理解できます。そのような情報があれば、効果的にオーディエンスをセグメント化できます。
顧客についてのインサイトを得るもう 1 つの方法は、質問をすることです。Welcome メールは、顧客にプロファイルを完成させるように呼びかけるのに最適な方法です。専用の割引や最新情報などのインセンティブを提供することも忘れないようにしましょう。
その後さらに、プロファイルを完成させるようにリマインダーを送信し、20% オフのクーポンを含めることができます。次のゲーム化されたビジュアルは、プロファイルの 25% が完成していることを表しています。
適切なコンテンツの設計
オーディエンスを理解した後、それぞれ異なるペルソナにリーチするようにプログラムを拡張するには、どうすればよいでしょうか? ダイナミックコンテンツを使用すれば、作成するメールは 1 つだけで、オーディエンスに対してパーソナライズされたメールを配信できます。Northern Trail Outfitters の 3 つのペルソナを例にとります。キャンパー、ヨガ愛好家、サイクリストです。1 つのメールを作成して、購読者の設定に応じて変化するダイナミックコンテンツを表示できます。表示されるコンテンツは、各セグメントまたはペルソナに対して設定したルールに基づきます。各ペルソナは、スクリーンショットの左側に表示されています。
効果的なメールの作成に関する考慮事項
最初のエクスペリエンスから始めましょう。顧客が受信箱をスクロールするときに何を目にしますか? 受信箱はいっぱいなので、メールを目立たせることが重要です。この最初のエクスペリエンスでは、送信者名、件名行、プリヘッダーテキストについて考えます。
送信者名 |
送信者名は、誰がこのメールを送信したかを閲覧者に伝えます。通常これは、会社またはブランドの名前です。 |
件名行 |
件名行は、メールの内容を購読者に伝えます。効果的な件名行は、メールのコンテンツを反映し、エンゲージメントを促すものです。 |
プリヘッダーテキスト |
プリヘッダーテキストは、35 ~ 140 文字のカスタマイズ可能なコンテンツで、メールの受信箱の件名行の横または下に表示されます。 |
やりました! 全員がメールを開封しました。ただし、懸念しているのは開封率だけではありません。顧客のエンゲージメントも重要です。
次は、プレビューに注目します。このメールを送信しているのはなぜですか? 購読者が読み進めるべき理由は何ですか? そのためには、プレビュー、ヘッダー、ナビゲーションバーに集中する必要があります。
プレビュー |
プレビュー表示は、実際の HTML メールの最初のバージョンで、通常は画像やインタラクティブなコンテンツは含まれません。 |
ヘッダー |
ヘッダーは、メールの上部にあります。必ずロゴを含めるようにします。 |
ナビゲーションバー |
ナビゲーションバーは、Web サイトのナビゲーションを模したものにして、サイトの主要なエントリポイントへのリンクを含めます。 |
次は、このメールの目標を考えてみましょう。閲覧者に、どのようなアクションを実行してほしいですか? それを中心にして、興味深く楽しいものにします。ただし、簡潔に保ちます。閲覧者がメールを読むのに費やすのはたった数秒です。ここでは、主メッセージ、ソーシャルメディアバー、フッターを活用します。
主メッセージ |
主メッセージは、メールを送信する主要な理由です。明確な行動要請を含めるようにします。 |
ソーシャルメディアバー |
ここには、ソーシャルメディア上のブランドのページへのリンクを含めます。 |
フッター |
これは補足情報で、購読解除リンク、コンプライアンス情報、免責事項などを含めます。 |
これで考慮すべき情報の内訳を確認できたので、例を見てみましょう。顧客が Web サイトを閲覧していて、カートを放棄したとします。これは、顧客に関連するコンテンツを送信して、購入を促す絶好のチャンスです。さらに一歩進めるには、顧客に関するインサイトを利用して、顧客の行動に基づいておすすめを提供できます。
- 顧客にメッセージを開こうと思わせるために、最初に見せたいものは何ですか? 顧客がカートに入れたものの画像を含めます。
- 本文に何を含めればクリックスルー率を高めることができますか? 購入を完了するという明確な行動要請を提示します。
- ブランドへの関心を維持するために、メールをどのように締めくくりますか? おすすめは、顧客のエンゲージメントを維持するのに適しています。
デザインの考慮事項
最後に、レスポンシブデザインによってメールを最適化します。半分以上のコンシューマーは、メールをモバイルデバイスで開きます (Litmus)。そのため、メールを簡潔なものにすることで、エンゲージメントが向上します。理想的には、ライブコンテンツを使用して、滑らかで、拡張性が高く、レスポンシブなデザインを作成します。技術的なサポートが受けられる場合は、メール内で CSS3 メディアクエリを使用して、画面サイズを検出することもできます。そして、テキストサイズ、フレーム幅、画像サイズを調整するようにスタイルが上書きされ、より使いやすいエクスペリエンスを提供できます。
シンプルに保ちつつ、メッセージが伝わるようにするには、どうすればよいでしょうか? 画像とコピーには 1 列形式を使用します。2 列グリッドは、見た目が良い場合もありますが、うまく表示されない可能性があります。大きなテキストとボタンを使用し、その周りに十分なスペースを取ります。
画像プロパティの設定
大きな画像やグラフィックは高さと幅を指定して制限します。ALT タグ (代替テキスト) を使用して、画像が表示されなかった場合に、購読者にその内容がわかるようにします。これは、画像ブロッカーによって特定のサイトのコンテンツがブロックされる可能性がある場合に重要です。
モバイルへの取り組み
モバイル優先のメールデザインに従う場合は、インタラクティブコンテンツと行動要請を複数の画面サイズに合わせて調整します。モバイルユーザーが快適に読んだり移動したりできるようにする必要があります。
メールパフォーマンスのテストと最適化
先ほど、顧客を理解することについて説明しました。そして、顧客のニーズと考えられる質問を特定しました。次は、データを使用して、顧客がパーソナライズされたコンテンツにどのように反応するかをテストします。購読者、送信結果、テストについてのデータの収集、分析を開始して、メールコンテンツ戦略を強化できます。
次のようなデータについて調べることができます。
デモグラフィックデータ |
購読者がサインアップフォームで共有した名前、住所、性別、年齢、誕生日などの情報。 |
行動データ |
複数のチャネルでのアクションを追跡して得られるデータ。購入履歴、ダウンロード、閲覧活動、メール開封などが含まれ、通常は CRM または分析プラットフォームからアクセスできます。 |
コンテキストデータ |
購読者がメールを開封した時点についての情報を伝えます。デバイス、位置、日付、時刻、天気などが含まれます。 |
この顧客データを追跡するときには、配信到達率と開封率の向上や、クリック数とコンバージョン数の増加など、プラスの統計が目に付くでしょう。ただし、マイナスの統計にも注意しましょう。購読取り消し率、ソフトバウンス率、ハードバウンス率は、何がうまくいっていないかを理解するのに役立ちます。
特にどのような人に注目すべきでしょうか? 新しい顧客は理想的なテストグループです。マーケティング活動の影響をまだ受けていないため、新しい顧客を追跡することで、新しいコンテンツ戦略を簡単にテストできます。
Content Builder と Email Studio の概要
メールコンテンツ戦略を実行する準備ができました。実行を開始するためのツールを見てみましょう。Salesforce Marketing Cloud Engagement には、コンテンツを作成し、コンテキストメールを大規模に配信するための強力なツールがあります。Content Builder と Email Studio です。
Content Builder
Content Builder によって、マーケターがコンテンツを作成し、管理する方法が変わってきています。このクロスチャネルコンテンツ管理ツールを使用すれば、画像、コンテンツブロックとコンテンツ領域、テンプレートとメールを Marketing Cloud Engagement で使用するために 1 か所にまとめることができます。つまり、最適なコンテンツを作成したり見つけたりするための時間が減り、実際に使用するための時間を増やすことができます。
Email Studio
Email Studio は、業界をリードするエンタープライズメールマーケティングプラットフォームです。インテリジェントでパーソナライズされたメールを大規模に作成することができ、コードはまったく必要ありません。コンテンツを活用するための優れた手段です。これらのツールについての詳細は、次の動画をご覧ください。Email Studio の操作についての詳細は、「Email Studio の基本」モジュールを参照してください。Content Builder の詳細は、「Content Builder の基本」を参照してください。
コンテンツは引き続き膨大なオーディエンスにリーチし、個人的な方法でつながるための強力なツールです。顧客のペルソナを理解することによって、顧客を引き付けるコンテンツを作成できます。そして、ダイナミックコンテンツを使用してオーディエンスをセグメント化し、おすすめを使用してパーソナライズされたエンゲージメントを促進します。これを実現するには、Content Builder と Email Studio を使用できます。詳細は、次のバッジ「Content Builder の基本」を参照してください。