送信ログを作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- マーケティングチャネル用の送信ロギングデータエクステンションを作成する。
- アカウントで送信ロギングを有効にする。
始める前に
このモジュールでは、受講者が Marketing Cloud Engagement 管理者で、Contact Builder を構成して使用する適切な権限を有していると想定しています。ただし、Marketing Cloud Engagement の管理者でなくても問題ありません。このまま読み進み、本番組織で管理者が手順をどのように実行するのか学習してください。Trailhead Playground で次の手順を実行しないでください。Trailhead Playground では Marketing Cloud Engagement を使用できません。
送信ロギングデータエクステンションを作成する
Northern Trail Outfitters (NTO) のテクニカルマーケターである Michele Hansley をご紹介します。社内のエンタープライズアーキテクトである Pia Long と協力して送信ロギングを実装しようとしています。NTO チームが開始するところを見ていきましょう。Michele は、まず何よりも送信で必要なすべてが取得されるようにしたいと考えています。そこで、NTO のテストビジネスユニットの各チャネルに送信ロギングデータエクステンションを設定することにします。メッセージングチャネルごとに個々の送信ロギングデータエクステンションが必要なため、この作業は重要です。
メール送信ロギングデータエクステンションを作成する
Michele は最初にメール送信ロギングデータエクステンションを作成します。
- Marketing Cloud Engagement で、[Audience Builder] をクリックし、ドロップダウンから [Contact Builder] を選択します。
- Contact Builder で、[データエクステンション] タブをクリックし、[作成] をクリックして [テンプレートから作成] を選択します。
- 今回はテンプレートに [SendLog] を選択しますが、後でこの画面に戻り、SMS とプッシュ用のデータエクステンションを追加します。
- 続いて [完了] をクリックします。
- 作成した送信ロギングデータエクステンションに「NTOTestSendLog1」と名前を付け、[Next (次へ)] をクリックします。
- Michele はこのデータエクステンションのデータ保持をオンにして、すべてのレコードに設定します。データ保持ポリシーは、データをデータエクステンションから削除する頻度を決定します。送信にどの程度のデータが必要か把握するまでは、差し当たりデフォルトの 6 日間の設定にすることにします。ですから、後でこの値を変更する可能性があります。[Next (次へ)] をクリックして、データエクステンションのフィールドを確認します。
- Michele は属性のリストに JSONData フィールドを追加し、ベストプラクティスに従ってこのフィールドが 3,000 字を超えないようにします。また、現在の日付にデフォルト値を使用する SendDate フィールドも含めることにします。この設定は次のステップでとても重要になります。[完了] をクリックします。
Michele はさらに、送信ロギングデータエクステンションの情報で、長期的に使用するものを保持する別のデータエクステンションも作成します。送信ロギングデータエクステンションからデータを移動するために、クエリアクティビティを使用するオートメーションを作成します。このクエリアクティビティは、SendDate 値に基づいて前日の情報を取り出して別のデータエクステンションにコピーします。Michele は次の手順に従って、オートメーションを設定します。
- Marketing Cloud Engagement で、Automation Studio に移動して [New Automation (新しいオートメーション)] をクリックします。
- [スケジュールの開始ソース] をキャンバスにドラッグし、毎日午前 2 時に繰り返し実行されるように設定して [完了] をクリックします。
- [SQL クエリ] アクティビティをオートメーションの最初のステップにドラッグして、[選択] をクリックします。
- [新しいクエリアクティビティの作成] をクリックし、アクティビティに「NTOTest」という名前を付けます。さらに、簡単な説明と外部キーを追加して [Next (次へ)] をクリックします。
- SQL をアクティビティに貼り付け、[構文の検証] をクリックして、すべて正しく機能することを確認します。
- すべてうまくいったら [Next (次へ)] をクリックします。
- 最後に、最終的にすべてのデータが保存されるデータエクステンションを選択し、常にデータの最新バージョンが表示される方法でデータを追加することにします。新しいデータはすべて新しい行に入力されます。
- Michele はアクティビティを保存して、オートメーションを開始します。
要領がわかったところで、Michele は最初の画面に戻り、SMS とプッシュメッセージ用の送信ロギングデータエクステンションを作成します。さらに、併用する長期保存用のデータエクステンションと、データを抽出するオートメーションも作成します。最後に、送信ロギングプロセスに含めるメッセージを選択します。チームが送信ロギングの設定をテストして調整したら、そのプロセスを NTO の本番ビジネスユニットに実装できます。非効率なプロセスでシステムを停止させることなく、必要なデータを取得できるとチームは確信しています。
次の単元
すべての優れたツールと同様に、送信ロギングもメンテナンスが必要です。次の単元では、送信ログをスムーズに実行し続ける方法を見ていきます。