Skip to main content
From 16:00 UTC on January 17, 2026, to 20:00 UTC on January 17, 2026, we will perform planned maintenance on the Trailhead, myTrailhead, and Trailblazer Community sites. During the maintenance, these sites will be unavailable, and users won't be able to access them. Please plan your activities around this required maintenance.

暗号化キーの管理

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 暗号化キーを作成する。
  • Marketing Cloud Engagement で暗号化キーを使用する。
  • Marketing Cloud Engagement でデータを暗号化/復号化する。

キーの種類

Marketing Cloud Engagement セキュリティの基軸となるのがキーです。キーとは、Marketing Cloud Engagement でさまざまな機能を安全に使用できるようにするための値です。たとえば、暗号化や復号化、シングルサインオンの管理、Journey Builder のカスタムアクティビティの JSON Web トークン (JWT) の生成でキー値を使用します。

これらのキーはどこで確認できるのでしょうか? Marketing Cloud Engagement で、[Setup (設定)] をクリックし、[Data Management (データ管理)] セクションを展開すると、[Key Management (キー管理)] ページが表示されます。このページで自分のキーを作成して管理します。各自のニーズに応じて、数種類のキーを作成できます。確認しておきましょう。

  • 非対称キーを作成する場合は、証明書をアップロードする必要があります。このキーを使用して、データを暗号化/復号化したり、メールメッセージにデジタル署名することができます。
  • 対称キーは、このキーと一緒に使用するパスフレーズを作成する必要があります。このキー値には 32 個の 16 進文字が必要です。このキーを使用して、データを暗号化/復号化したり、メールメッセージにデジタル署名することができます。
  • 初期化ベクトルキーの場合は、16 ビット値を自分で指定するか、キー管理で生成することができます。このキーを使用して、フィールドレベルの暗号化を実装できます。
  • Salt キーは 8 ビットより大きい 16 進数値を使用します。この暗号化では、ランダムビットをパスワードまたはパスフレーズと併用し、Journey Builder のカスタムアクティビティの JWT を生成します。
  • SSH キーは SFTP 認証を可能にします。このキーにもアップロードされた証明書が必要です。
  • SSO メタデータキーにより、Marketing Cloud Engagement にシングルサインオン認証を連携させることができます。このキーは、アカウントの SSO 認証が有効な場合にのみ作成できます。
メモ

以下のような機密データを Marketing Cloud Engagement に絶対に保存しないでください。

  • 社会保障、パスポート、運転免許証、その他の政府が発行した ID 番号
  • クレジットカード、デビットカード、銀行口座、その他の金融口座番号

どのような暗号化スキームを使用するにしろ、Marketing Cloud Engagement はこうした情報の保存を意図するものではありません。

データの暗号化

Marketing Cloud Engagement のアクティビティで暗号化キーは多様な役割を担います。たとえば、次の AMPscript の例が示すように、送信時にデータを暗号化/復号化することができます。

例: AMPscript を使用したデータの暗号化/復号化 

この 1 つ目のスクリプトは指定した外部キーを使用して ExampleData 値を暗号化し、2 つ目のスクリプトはそのデータを復号化します。

%%[
     SET @encData=EncryptSymmetric("ExampleData", "AES", "passwordExternalKey", @null, "saltExternalKey", @null, "IVExternalKey", @null)
     SET @clearData=DecryptSymmetric(@encData, "AES", "passwordExternalKey", @null, "saltExternalKey", @null, "IVExternalKey", @null)
]%%

Automation Studio でファイル転送アクティビティのデータを暗号化/復号化することもできます。Marketing Cloud Engagement Safehouse の場所から FTP の場所へのファイル転送アクティビティの中でキーを指定します。

メモ

Marketing Cloud Engagement でのデータの管理についての詳細は、「Marketing Cloud Engagement データ管理」モジュールを参照してください。

JWT のエンコード

Salt キーを使用して、Journey Builder アクティビティの JSON Web トークン (JWT) 情報をエンコードすることもできます。JWT は、カスタムアクティビティへの API コールを検証します。機密データを取得するアクティビティや、機密性の高いアクションを実行するアクティビティに JWT を使用します。次の例では、サンプルコードが、実行、保存、検証、公開アクティビティに JWT 値と Salt キーを使用しています。

例: Journey Builder の JWT のエンコード

var ixn = {
   "id": "...",
   "key": "...",
   "name": "My journey",
   "version": 1,
   "workflowApiVersion": 1,
   "activities": [
      {
         "key": "REST-1",
         "name": "Custom REST Activity",
         "type": "REST",
         "outcomes": [
            {
               "next": null
            }
         ],
         "arguments": {
            "execute": {
               "inArguments": [
                  {
                     "message": "someMessage"
                  }
               ],
               "outArguments": [],
               "url": "https://example.com/post.php?dir=et_rest_activity_execute",
               "body": "{email-body}",
               "header": "",
               "useJwt": true,
               "customerKey": "your-encryption-customer-key-here",
               "timeout": 10000
            }
         },
         "configurationArguments": {
            "save": {
               "url": "https://example.com/post.php?dir=et_rest_activity_save",
               "body": "",
               "header": "",
               "useJwt": true,
               "customerKey": "your-encryption-customer-key-here"
            },
            "validate": {
               "url": "https://example.com/post.php?dir=et_rest_activity_validate",
               "body": "",
               "header": "",
               "useJwt": true,
               "customerKey": "your-encryption-customer-key-here"
            },
               "publish": {
                  "url": "https://example.com/post.php?dir=et_rest_activity_publish",
                  "body": "",
                  "header": "",
                  "useJwt": true,
                  "customerKey": "your-encryption-customer-key-here"
               }
            },
            "metaData": {
               "isConfigured": true
            }
         }
      ],
      "triggers": [],
      "goals": [],
      "entryMode": "SingleEntryAcrossAllVersions",
      "executionMode": "Production",
      "status": "Draft"
};

Marketing Cloud Engagement アカウントに SSO を実装する

最後に、どのシングルサインオン連携にも SSO メタデータキーが必要です。このキーの情報は連携の作成で使用したプロバイダーによって異なりますが、プロセスを完了するためには次の値が必要です。

  • SAML メタデータ
  • URL からのデータの取得 (プロバイダーが指定した URL から自動的に生成される)
  • プロバイダー証明書
  • エンティティ ID
  • 名前 ID 形式
  • シングルログアウトサービスの場所とバインド (プロバイダーが決定)

アクティビティの達成に必要なキーのみを作成して、安全に保存します。他のセキュリティ状況と同様に、キーを無造作に置いたままにすることはお勧めしません。次は、Web ページやランディングページの安全性を確保する最善の方法を見ていきます。

リソース

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む