リリースライフサイクルを確認する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Marketing Cloud Engagement のメジャーリリースのライフサイクルについて説明する。
- パッチと緊急リリースの手順を学ぶ。
メジャーリリースのライフサイクル
ここで、Salesforce の製品チームがどのようにイノベーションを実現しているのかお話しします! Salesforce では、メジャーリリースごとにアジャイル開発のライフサイクルに従います。まず、各リリースの計画を立て、機能フリーズまでに 8 ~ 10 週間の開発期間を設定します。フリーズ日を過ぎたら、リリースの準備に注力し、段階的なプロセスに従ってリリースします。ライフサイクルのフェーズを詳しく見ていきましょう。
フェーズ |
実行される内容 |
詳細 |
---|---|---|
計画 |
チームが、次回のメジャーリリースで何を完成させたいか検討して計画を立てます。製品ウィッシュリスト、IdeaExchange の製品のアイデア、既知の問題を確認します。 |
|
アジャイル開発 |
計画を立てたら、チームが作業をスプリントに分割して、特定の機能のビルドとテストに集中的に取り組みます。開発サイクルは機能フリーズをもって終了し、この日の時点で未完成の機能はすべて次回のリリースから除外されます。 |
|
リリースの準備 |
機能フリーズの時点で、テストで検証され、承認を受けた機能のみがリリースに追加されています。 |
|
段階的なリリース |
承認されると、Marketing Cloud Engagement の新機能が段階的にリリースされます。お客様の全員がリリース 1 (R1) またはリリース 2 (R2) のいずれかの期間にリリース更新を受け取ります。 |
|
リリース手順
ご想像のとおり、メジャーリリースの前はチームが多忙を極めます。新機能を公開する直前の舞台裏の様子をご紹介します。
時期 |
実行される内容 |
---|---|
リリースの 2 ~ 3 週間前 |
次の準備作業を行います。
|
リリースの 1 ~ 2 日前 |
次のリリース前作業を行います。
|
リリース日 |
影響を最小限に抑えるために次の作業を行います。
|
リリースの翌日 |
次のリリース後作業を行います。
|
追加リリース
製品チームは、製品の機能強化やメジャーリリースの更新に注力するほか、バグの修正や既知の問題の調査にも取り組みます。Salesforce では週 1 回のパッチリリーススケジュールに従って、定期的に製品を更新しています。
時期 |
実行される内容 |
---|---|
常時 |
バグを調査し、修正可能かどうか検討する。解決策が判明し、コードの変更を行った後で入念にテストします。 |
リリースの 2 日前 |
次回のパッチリリースの承認済みの修正をロックする。チームはまた、リリースコンポーネントの最終版とリリース計画を確定します。 |
リリースの前日 |
午後 2 時 (EST) に新しいコードが社内の本番インスタンスにリリースされる。チームがリリースをトラッキングして監視し、追加テストを実施します。 |
リリース日 (水曜日) |
米国では水曜日の午後 8 時 (EST) に新しいコードがすべてのお客様にダウンタイムなしで*リリースされる。リリース後に追加のスモークテストや検証が行われます。 |
緊急リリースのライフサイクル
修正の中には重要性が高く、週 1 回のリリースまで待てないものがあります。そのようなケースでは、問題がエスカレーションされたらすぐ解決策の模索に精力的に取り組みます。解決策を特定してテストしたら、承認を取り付けて検証を受けたうえで、緊急リリースをスケジュールする必要があります。緊急コードリリースの計画を立てたら、メジャーリリースと同様に、段階的にリリースします。この方式で実施すると、リリース計画に集中してリスクを最小限に抑えることができます。
これでリリース種別とライフサイクルについて理解することができました。次の単元では、リリースの通知と準備について説明します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: Marketing Cloud Engagement リリースノート
- Salesforce Trust: Marketing Cloud Engagement のメンテナンス
- Salesforce: 既知の問題
- 外部: Smoke Testing (スモークテスト)
- Salesforce ナレッジ: 優先システムメンテナンスのスケジュール