E コマース向けの製品の概要
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- E コマースで起きている変化について説明する。
- Marketing Cloud Intelligence の概要を説明する。
- Marketing Cloud Intelligence の E コマースソリューションを 3 つ挙げる。
E コマース向けの Marketing Cloud Intelligence を使用する理由
Salesforce のスナップショットレポートに、お客様の 57% がデジタルチャネルでブランドとエンゲージすることを好み、53% は店舗よりもオンラインで購入することを好むことが示されています。お客様がオンラインショッピングに流れ続ける中、E コマースの各チャネルに対するマーケティングの効果を理解する必要に迫られています。
と同時に、マーケターと E コマースマネージャーにある課題が浮上しています。こうした人々は、さまざまなソースから取り込まれるデータを 1 つの包括的なビューにまとめ、情報を最適化し、インサイトやレポートを取得することに苦心しています。ここで役に立つのが Marketing Cloud Intelligence です。これはレコードやインサイトを 1 か所に集約するシステムで、信頼できる一元的な情報源としてクロスプラットフォームのマーケティングインテリジェンスを促進します。
Salesforce の一連の E コマース向け Marketing Cloud Intelligence 製品では、マーケターが E コマースのあらゆるデータをこのシステムに取り込んで、会社のマーケティング活動を E コマースの成果にシームレスに結び付けてハーモナイズすることができます。マーケティングキャンペーンの手法によって、エンゲージメント、成長、維持がどの程度促進されているのかに関する全体像を把握することができます。また、従来のデータサイロを解消して、マーケターと E コマースマネージャーが効率的にコラボレーションし、パーソナライズされた最適なカスタマーエクスペリエンスを促進できます。
Marketing Cloud Intelligence の E コマース製品では、マーケターや E コマースマネージャーがあらゆるソースから取り込まれた種々雑多のデータを結び付けることができます。続いて、マーケティング向けに構築されたモデルに基づいて、この結果を E コマースの成果とハーモナイズし、柔軟なダッシュボードや AI 駆動のインサイトを活用してインパクトのある最適化を迅速に進めることができます。
E コマース製品を使用して、次のことを実現できます。
- E コマースチームとマーケティングチーム間のサイロを取り払う。
- ブランドの認知度やロイヤルティを向上させる。
- 限られたマーケティング費用を効果的に活用する。
- リアルタイムの情報やデータを参照して、実際のパフォーマンスと計画されたパフォーマンスの差異などを理解する。
E コマース製品の種類
Marketing Cloud Intelligence には、次のような E コマース製品が用意されています。
- E コマースコネクタ — E コマースデータを Marketing Cloud Intelligence に取り込むことができる一連の標準コネクタです。この種のコネクタには、Commerce Cloud B2C、Salesforce Order Management、Amazon ベンダーと Amazon セラーなどがあります。これらのコネクタは、新しい Ecommerce データストリームタイプを使用して自動的にデータモデルにマッピングされます。
- E コマースアプリ — マーケティングデータと E コマースデータを結び付ける事前設定されたアプリで、自動化されたインサイトを取得できます。データの接続、エンティティの作成、標準の視覚化などの面倒な作業をこのアプリが代わりに実行してくれます。
- Ecommerce データストリームタイプ — E コマース専用のデータモデルで、E コマースデータをマーケティングデータに統合してハーモナイズし、マッピングすることができます。
この単元では、E コマースとデジタルマーケティング業界の動向、Marketing Cloud Intelligence の E コマース製品、E コマースデータの連携やハーモナイズに使用可能な各種のツールについて学習しました。
次の単元では、E コマース向けの Marketing Cloud Intelligence 製品の詳細を確認し、各自に最適なツールを把握できるようにします。