Spring '26 で認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト資格を更新する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 実際の顧客の行動を測定し、ターゲティングを改善するために、エンゲージメントデータを評価します。
- 行動要請 URL やリッチテンプレートを使用して、よりインタラクティブなメッセージを作成します。
- トリガーメッセージングやシステムパフォーマンスが、最近の信頼性の更新によってどのように改善されるかを説明します。
- 再処理ツールの使用やプラットフォーム制限の管理によって、正確なレポートを維持します。
認定資格を最新の状態に維持する
Salesforce 認定資格は、最新の状態に維持することで最大限の価値が発揮されます。Marketing Cloud メールスペシャリスト資格を最新の状態に維持するために、このモジュールを期限までに修了してください。
認定資格にご興味がございましたら、 Marketing Cloud メールスペシャリスト資格を参照してください。
Salesforce 認定資格プログラムに参加する場合は、「Salesforce 認定資格プログラム同意書」に同意いただく必要があります。先に進む前に、同意書の受験ポリシーと、「Salesforce 認定資格プログラム同意書および行動規範」記事を確認してください。
Marketing Cloud メールスペシャリスト資格の概要
Marketing Cloud メールスペシャリストとして、Marketing Cloud Engagement でメールキャンペーンを計画して実行するときに最大の価値を提供します。実証済みのメールマーケティング手法を使用して、コンテンツの作成、データの管理、メッセージの送信、結果の追跡を行います。
認定 Marketing Cloud メールスペシャリストは、以下の方法を理解しています。
- Content Builder を使用して、魅力的なメールおよびモバイルメッセージを作成する。
- チャネルをまたいで顧客の行動に応答するジャーニーを作成する。
- データ、ルール、自動化を使用してコンテンツをパーソナライズする。
- 正確なエンゲージメントインサイトを使用してパフォーマンスを測定し、キャンペーンを改善する。
このバッジでは、認定資格を最新の状態に維持し、各自のスキルを高めるために知っておくべき Spring '26 の主な更新内容を取り上げます。
ボットクリック検知を使用して正確な SMS エンゲージメントを測定する
SMS は顧客にリーチするための迅速で直接的な手段ですが、すべてのクリックが実際の人によるものとは限りません。リンクプレビューやセキュリティスキャナーなどの自動化ツールが SMS リンクをトリガーし、エンゲージメント数値が増加することがあります。このような場合、パフォーマンスを読み違え、誤った決定を下してしまう可能性があります。
ボットクリック検知により、真の SMS エンゲージメントを測定できるようになりました。この更新では、新しいメトリクスである VerifiedClicks が SMS Link Clicks (SMS リンクのクリック) レポートと Journey Builder のアクティビティに追加されます。VerifiedClicks は実際の購読者によるクリックのみをカウントし、デバイスのプレビューや AWS や Google Cloud などのデータセンターからの自動アクティビティを除外します。
SMS Link Clicks (SMS リンクのクリック) レポートには、次の既存のメトリクスに加えて、VerifiedClicks 項目が含まれるようになりました。
- MessageName
- SendDate
- TotalClicks
- JourneyDefinitionId
- JourneyActivityId
VerifiedClicks を使用して、自動化されたノイズと実際のエンゲージメントを区別し、キャンペーンのパフォーマンスをより正確に評価できます。
WhatsApp メッセージで行動要請 URL を使用して顧客を誘導する
WhatsApp メッセージは、顧客が次に何をすべきか明確に理解している場合に、最も効果を発揮します。WhatsApp テンプレートメッセージに行動要請 (CTA) の URL ボタンを追加できるようになりました。これにより、ユーザーは商品ページ、注文状況、サポートリソースなどに簡単に直接移動できます。
顧客にリンクをコピーして貼り付けるよう求める代わりに、1 回のタップで正しいページへ直接誘導できます。
CTA ボタンを追加することで、次のことが可能になります。
- 顧客の手間を減らす。
- 重要なページへのクリック数を増やす。
- WhatsApp メッセージからのコンバージョンを向上させる。
- より明確で誘導性の高いメッセージング環境を作成する。
この機能は、統合メッセージングを含むアカウントで使用できます。アカウントに表示されない場合は、担当のアカウントエグゼクティブにお問い合わせください。
Content Builder で WhatsApp テンプレートメッセージを作成するときに行動要請 URL を追加する手順は、次のとおりです。
- Content Builder で [作成] をクリックします。
- [Chat Messaging (チャットメッセージ)] を選択し、[WhatsApp Template Message (WhatsApp テンプレートメッセージ)] を選択します。
- [Browse (参照)] をクリックして、承認済みテンプレートを表示します。
- テンプレートを選択して、言語を選択します。
- 本文テキストを入力し、変数を置き換えます。
- [Button Text (ボタンテキスト)] 項目に、ボタンに表示される表示ラベルを入力します。
- [CTA URL] 項目に、移動先にリンクを入力します。
- 変更を保存します。
保存すると、テンプレートは Journey Builder から送信できる状態になります。
行動要請 URL と明確なボタンの表示ラベルを追加することで、顧客が次のステップに進みやすくなります。こうした小さな変更が、より明確なジャーニーと高いエンゲージメントにつながります。
イベント通知サービスの再試行で信頼性を向上させる
トリガーメッセージを送信するためには、高速で信頼性の高いデータ配信が必要です。タイムアウトや短時間の障害などの問題が発生すると、イベントの取りこぼしや顧客ジャーニーの中断につながる場合があります。イベントを取りこぼすと、メッセージが送信されなかったり、顧客ジャーニーが途切れてしまったりする可能性があります。
こうした失敗を減らすために、イベント通知サービス (ENS) で 7 日間の再試行期間を利用できるようになりました。1 回の失敗で中止するのではなく、失敗したイベントバッチを最長 7 日間、間隔を徐々に空けながら、再試行することができます。従来は、1 回の配信失敗でコールバックがすぐに中止されていました。現在は、配信が失敗とマークされる前に、ENS が複数回の再試行をします。
この変更により、短時間の障害からシステムが回復するための余裕が生まれます。イベントバッチの取りこぼしを減らし、カスタムの再試行ロジックを不要にしながら、トリガーメッセージやトランザクションメッセージの配信を継続できます。トリガーキャンペーンで ENS を活用している場合、この更新によりプロセスがスムーズになり、大規模環境での信頼性が向上します。
Data 360 でジャーニーデータを活用して、よりスマートなターゲティングを実現する
多くの場合、顧客のリアルタイムの行動に基づいてジャーニーを作成します。これまでは、詳細な分析や将来のターゲティングのために、ジャーニーのアクティビティデータを簡単に再利用することはできませんでした。
新しいジャーニーデータストリームを使用して、ジャーニーデータを Data 360 にストリーミングできるようになりました。これにより、ジャーニーの履歴やメタデータを保存する新しいデータモデルオブジェクト (DMO) にアクセスできます。このデータを活用することで、よりスマートなセグメントを構築し、ジャーニーのアクションとエンゲージメント結果を結び付けたレポートを作成できます。
ジャーニーデータを Data 360 に送信すると、次のことが可能になります。
- ジャーニー内で顧客が実行した、または実行しなかったアクションに基づいてセグメントを構築する。
- 離脱した、または重要なステップをスキップした顧客をリターゲティングする。
- すでにオファーや目標を完了した顧客を除外する。
- ジャーニーパスがメールやモバイルのエンゲージメントとどのように関連しているかを分析する。
どのジャーニーパスが最も効果的かを推測するのではなく、実際のデータに基づいて次のキャンペーンを導くことができるようになりました。
サポートチケットなしで Marketing Cloud のレポートデータを再処理する
レポートには、データが欠落していたり、不正確なデータが表示されたりすることがあります。これまでは、それを修正するためにサポートチケットを作成する必要がありました。そのため、作業が遅れ、余分な手間が発生していました。
Marketing Cloud Engagement では、7 日以内であれば自分でレポートデータを再処理できるようになりました。データがすでにプラットフォーム内に存在していれば、サポートを待つことなく処理を再実行し、レポートの問題を修正できます。
これにより、データをより自由に管理できるようになり、問題をより迅速に解決できるようになります。
この更新により、次のことが可能です。
- 遅延したデータのアップロードを修正する。
- レポートの正確性に影響するエラーを修正する。
- データのクリーンアップや変更後にレポートを更新する。
- サポートリクエストによる遅延を避ける。
Marketing Cloud Engagement にデータがすでに存在している限り、任意の期間のデータを再処理できます。レポートデータを自分で再処理することで、日々のレポート作成作業の時間を節約し、手間を減らすことができます。
より魅力的なプッシュ通知を作成する
Android および iOS 向けに MobilePush SDK をバージョン 9.0 以降にアップグレードすることで、よりリッチでインタラクティブなプッシュ通知を送信できるようになりました。この更新により、ユーザーの注意を引きつけ、より多くのコンテンツを表示し、顧客に行動を促すことができます。
プレーンテキストのアラートを送信する代わりに、「ミニ体験」に近い外観と操作感を持つプッシュメッセージをデザインできるようになりました。
更新された SDK では、次のことが可能です。
- カルーセルテンプレートを使用して、複数の画像を表示する。
- Android および iOS の通知にカスタムサウンドを追加する。
- Android でインタラクティブなボタンを含める。
- Android で小さいアイコンと大きいアイコンをカスタマイズする。
主に 2 つのプッシュテンプレートから選択できます。標準テンプレートを使用して、必要に応じてボタンやサウンドを付け、1 つの画像、動画、または音声ファイルを送信できます。カルーセルテンプレートを使用して、最大 6 枚の画像を表示し、複数の商品やオファーを強調できます。
Journey Builder のプッシュ通知は、MobilePush ではなく、Journey Builder 内で直接作成するようになりました。これにより、ワークフローを 1 か所に集約し、プッシュメッセージをジャーニーの各ステップに関連付けやすくなります。
データ保持とデータ抽出制限の計画を立てる
レポートや分析には、送信データやエンゲージメントデータが必要です。Marketing Cloud Engagement では、これらのデータが無期限ではなく、180 日間保持されるようになりました。保持期間が短くなったことで、履歴データの保存方法やレポート方法を計画する必要があります。
また、Marketing Cloud では同時にキューに登録できるデータ抽出ジョブ数にも制限があります。各アカウントでキューに登録できる抽出ジョブ数は最大 250 件になりました。この上限を超えると、キューが 250 件未満に減るまで、新しい抽出要求はプラットフォームによって拒否されます。
つまり、次のことが重要になります。
- 重要なデータをより頻繁にエクスポートし、長期データは Marketing Cloud Engagement の外部に保存する。
- 古いメトリクスを使用しているレポートを更新する。
- キューの急増を避けるためにオートメーションスケジュールをずらす。
- 未使用または重複している抽出アクティビティを削除する。
- キュー制限によって発生した失敗を監視する。
こうした制限はプラットフォームの信頼性を向上させますが、レポートのギャップやオートメーションの失敗を防ぐために事前の計画が必要になります。
まとめ
エンゲージメントのトラッキング、メッセージング環境、システムの信頼性、レポート作成ワークフローに影響を与える、Spring ’26 の重要な更新内容を確認しました。これらの変更を適用することで、よりスマートなジャーニーを作成し、顧客をより明確に誘導し、Marketing Cloud Engagement 全体で正確なデータを維持できるようになります。
リソース
- Trailhead ヘルプ受験ガイド: Salesforce 認定 Marketing Cloud メールスペシャリスト
- Salesforce ヘルプ: SMS Link Clicks Report (SMS リンクのクリックレポート)
- Salesforce ヘルプ: Add a Call-to-Action Button in a WhatsApp Message (WhatsApp メッセージへの行動要請ボタンの追加)
- Salesforce ヘルプ: Content Builder でのプッシュ通知の作成
- Marketing Cloud 開発者ドキュメント: Retries and Callback Suspensions (再試行とコールバックの停止)
