接続をテストする
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- データの同期を可能にするフィールドマッピングを作成する。
- メール送信のソースとして基本的なレポートを作成する。
- Marketing Cloud のメールを Salesforce CRM 内から送信する。
フィールドマッピングを作成する
Marketing Cloud Connect の画期的な機能の 1 つは、Marketing Cloud と Salesforce CRM 間のデータの自動同期です。この同期を実現するためには、基本的なフィールドマッピングを構成する必要があります。ここでは、Marketing Cloud の購読者と、Salesforce CRM のリードオブジェクトと取引先責任者オブジェクトの対応するフィールド間のリレーションを指定します。
- Marketing Cloud Connect API の資格情報を使用して Marketing Cloud にログインします。
- Marketing Cloud で、[Email Studio] にカーソルを置き、[メール] をクリックします。
- [購読者] にカーソルを置き、[プロファイル管理] を選択します。
-
[作成] をクリックします。
- [一般] タブで、上部のテキストボックスに
「名」
と入力します。 - [Salesforce] タブをクリックします。
- [Salesforce リードフィールドにマップ] 選択リストで [名] を選択します。
- [Salesforce の取引先責任者/取引先フィールドにマップ] 選択リストで [連絡先一般] セクションまでスクロールダウンして、[名] を選択します。どちらのチェックボックスもオンにして、Salesforce プロファイルセンターに表示されるようにします。
- [OK] をクリックします。
- 「名」を
「姓」
に置き換えて手順 3 ~ 9 を繰り返し、2 つ目の属性を作成します。
おめでとうございます。できました! Marketing Cloud Connect の設定が完了しました。
6: テストする
Marketing Cloud Connect を正常に設定したところで、簡単なテストを実施してすべて適切に機能することを確認しましょう。まず、Marketing Cloud で基本的なメールテンプレートを作成し、Salesforce CRM 内のリードにメールを送信します。
Marketing Cloud でメールを作成する
まず、Marketing Cloud Content Builder で基本的なメールテンプレートを作成します。
- Content Builder で [作成] をクリックします。
- ドロップダウンリストから [メールメッセージ] を選択します。
- [プロパティの定義] の下にあるドロップダウンリストから [テキストのみ] を選択します。
- [名前] フィールドに
「MC Connect Test」
(MC Connect テスト) と入力し、[次へ] をクリックします。 - [件名] フィールドに、
「Marketing Cloud Connect Test Email」
(Marketing Cloud Connect テストメール) と入力します。 - 次のコードを本文に貼り付け、[保存して終了] をクリックします。
Dear %%First Name%% %%Last Name%%, System attributes (%%jobid%%, %%memberid%%) Forward to a Friend: %%ftaf_url%% Update Your Profile: %%profile_center_url%% This email was sent by: %%Member_Busname%% %%Member_Addr%% %%Member_City%%, %%Member_State%%,%%Member_PostalCode%%, %%Member_Country%%
Salesforce CRM でテストリードを作成する
Marketing Cloud でメールを作成できたので、CRM 環境にテストメッセージの送信先となる受信者を作成する必要があります。
- Marketing Cloud からログアウトし、自身の Salesforce CRM アカウントにログインします。
- ナビゲーションバーで [リード] を選択します。
- [新規] をクリックします。
- [名]、[姓]、[会社]、[メールアドレス] に覚えやすい値を入力します。たとえば、自分の名前と会社を使用してもよいでしょう。使用するメールアドレスは、テストメールを参照できるように自分がアクセスできるものにします。
- [保存] をクリックします。
「テストリード」レポートを作成する
- [すべてのタブ] ページから [レポート] に移動します。
- [新規レポート] をクリックします。
- [レポートタイプを選択] セクションで、[リード] を選択し、[作成] をクリックします。
- [クイック検索] テキストボックスに
「ID」
と入力します。 - [リード ID] をダブルクリックしてレポートの列として追加します。
- [表示] 選択リストで、[すべてのリード] を選択します。
- [検索条件] の横にある [追加] をクリックします。[日付] フィールドの下に新しい検索条件が表示されます。
- 下矢印をクリックし、選択リストをスクロールダウンして [メール] を選択します。
- 演算子は [次の値と等しい] のままにし、テストリードを作成したときに指定したメールアドレスを入力します。
- [OK] をクリックします。
-
[レポート実行] をクリックします。結果が 1 件のみ表示されます。先ほど作成したテストリードです。
- レポートが期待どおりに表示されたら、[名前を付けて保存] をクリックします。
- レポートに
「MC Connect Leads Test」
(MC Connect リードテスト) という名前を付け、Marketing Cloud 管理者レポートフォルダーに保存します。 - [保存] をクリックします。
Salesforce CRM からテストメールを送信する
いよいよ実際にテストします。次の手順に従って、Marketing Cloud で生成されたメールを Salesforce CRM 組織内から送信します。
- Salesforce CRM で、プラスアイコンをクリックして [すべてのタブ] 画面に移動します。
- [Marketing Cloud] をクリックします。
- [検索] をクリックします。
-
[Content Builder] をクリックし、作成した
[MC Connect Test (MC Connect テスト)]
メールテンプレートを選択します。
- フォームの [受信者] セクションで
をクリックします。
- Marketing Cloud 管理者レポートフォルダーを選択します。
- [MC Connect Leads Test (MC Connect リードテスト)] を選択します。
- フォームの [送信者] セクションで、目的の値を選択します。これはテストメールなので、どのオプションでもかまいません。
- [これらの全員がオプトイン登録されていることを保証します] の横にあるチェックボックスをオンにします (必須)。
- [送信] をクリックします。
成功です。メールが送信キューに入りました。デフォルト設定が「すぐに送信」でも、メールが自分の受信トレイに表示されるまで最長で 1 時間程度かかります。Marketing Cloud は一度に何百万もの購読者にメールを送信するよう設計されているため、この簡単なテストにも多数の非同期プロセスやキューが関与します。ですから、メールがすぐ届かなくても心配ありません。
すべてが適切に設定されていれば、姓名が記載され、メール送信から他の詳細が取り込まれたテストメールが受信箱にそのうち届きます。
Marketing Cloud Connect が接続されました!
これで、アカウントに Marketing Cloud Connect が正常に設定されたことになります。
Marketing Cloud Connect をユーザにリリースする準備ができたら、必ず次のことを実行します。
- CRM: Marketing Cloud Connect を使用予定のユーザに適切なページレイアウトと権限セットを割り当てる手順を繰り返します。
- Marketing Cloud: アクセスを必要とするすべてのユーザを両方のシステムに連携します。
これで通常業務に戻ることができます。お祝いに出かけてもよいかもしれません。このバッジの取得に向けて大仕事を成し遂げたのですから…。