Salesforce CRM でのインストールと設定
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Salesforce CRM 組織に管理パッケージをインストールする。
- メールのページレイアウトを変更する。
- CRM API ユーザを設定する。
- Marketing Cloud Connect を使用できるように管理者権限を更新する。
始める前に
このモジュールでは、冒頭で述べたとおり、受講者が Marketing Cloud と Salesforce CRM の管理者で、両方のアカウントにアクセスして構成する適切な権限を有するものと想定しています。どちらか一方のみの管理者である場合は、インストール手順を実行する適切な権限を有する他のユーザと協力してください。また、Salesforce Classic UI を使用していることと、Salesforce CRM でカスタムプラットフォームイベントが有効になっていることを確認してください。管理パッケージを正常にインストールするには、有効になっている必要があります。
2: 管理パッケージをインストールする
いよいよ管理パッケージをインストールします。管理パッケージとは、Salesforce CRM アカウントと Marketing Cloud アカウント間の接続を機能させるコンポーネントやアプリケーションの集合体です。次の手順に従って、管理パッケージの最新バージョンをダウンロードします。
-
サポート対象の Web ブラウザの最新バージョンを使用していることを確認して、次のいずれかの URL をクリックします。
- 本番組織: https://sfdc.co/MCC
- Sandbox 組織: https://sfdc.co/MCCSandbox
- 管理者資格情報を使用して Salesforce CRM アカウントにログインし、[管理者のみのインストール] を選択します。
- [インストール] をクリックします(プロンプトが表示されたら、サードパーティ Web サイトにアクセス権を付与します)。
- [続行] をクリックします。
管理パッケージのインストールが完了するまで待機したうえで、次のステップに進みます。
3: CRM 設定を構成する
管理パッケージをインストールしたら、初期設定のいくつかの更新を Salesforce CRM アカウントで行う必要があります。まだ Salesforce CRM アカウントを開いていない場合は、移動して管理者資格情報を使用してログインします。
ページレイアウトを変更する
ユーザが Salesforce CRM アカウント内からメールアクティビティを表示するためには、ページレイアウトに一定の変更を行う必要があります。
- Salesforce CRM 組織で、[設定] をクリックします。
- [クイック検索] ボックスに
「ユーザ」
と入力し、[ビルド] > [カスタマイズ] の下にある [ユーザ] を選択します。 - [ユーザ] で、[ページレイアウト] をクリックします。
- [ユーザページレイアウト] で、[ユーザレイアウト] の横にある [編集] をクリックします。
- ユーザページレイアウトの [追加情報] セクションまでスクロールダウンして表示します。
- [Marketing Cloud for AppExchange 管理者] をパレットからユーザページレイアウトの [追加情報] セクションにドラッグします。
-
[Marketing Cloud for AppExchange ユーザー] (1) を同じセクションにドラッグします。
- [保存] をクリックします。
リードページレイアウトを変更する
次は、Marketing Cloud Connect ユーザが Marketing Cloud Connect の関連項目を表示できるようにリードページを設定します。
- 引き続き CRM の [設定] にある [ビルド] > [カスタマイズ] で、矢印アイコンをクリックして [リード] メニューを展開します。
- [ページレイアウト] をクリックします。
- 作業するページレイアウトを見つけて、[編集] をクリックします。
- 選択したレイアウトで、ツールパレットのオプションから [関連リスト] を選択します。
-
[メール送信] をパレットからリードページレイアウトの下部 (1) にドラッグして、新しい関連リストを作成します。
- 続いて、[個別のメールの結果] をパレットからリードページレイアウトの下部にドラッグして、新しい関連リストをもう 1 つ作成します。
- 次に、パレットのオプションから [Visualforce ページ] を選択します。
-
[LeadActions] をパレットからリードページの [詳細情報] セクション (1) にドラッグします。
- [保存] をクリックします。
- [ユーザの関連リストのカスタマイズを上書きしますか?] で [はい] をクリックします。
取引先責任者ページレイアウトを変更する
次に、同様の手順を繰り返して、[設定] 画面から取引先責任者レイアウトを変更します。
- 引き続き CRM の [設定] にある [ビルド] > [カスタマイズ] で、矢印アイコンをクリックして [取引先責任者] メニューを展開します。
- [ページレイアウト] をクリックします。
- 前回と同様、管理者のみに表示するレイアウトの中から更新するものを選択します。選択したら、名前の横にある [編集] をクリックします。
- ツールパレットで、[関連リスト] を選択します。
- [メール送信] をパレットから取引先責任者ページレイアウトの下部にドラッグして新しい関連リストを作成します。
- [個別のメールの結果] をパレットから取引先責任者ページレイアウトの下部の [メール送信] の次にドラッグしてもう 1 つ新しい関連リストを作成します。
- パレットで [Visualforce ページ] をクリックします。
- [ContactActions] をパレットから取引先責任者ページの [追加情報] セクションにドラッグします。
- [保存] をクリックします。
- [ユーザの関連リストのカスタマイズを上書きしますか?] で [はい] をクリックします。
これで、リードと取引先責任者の両方のメール送信を表示できます。お疲れ様でした。
Marketing Cloud Connect 管理者にアクセス権を付与する
ユーザ権限に進みましょう。次は、Marketing Cloud Connect 管理者に一定の権限を付与します (この管理者があなたの場合もあれば、別のユーザの場合もあります)。次の手順に従って、[設定] メニューから該当するユーザに権限を割り当てます。
- [設定] メニューの [管理] で、矢印アイコンをクリックして [ユーザの管理] メニューを展開します。
- [ユーザ] をクリックします。
- 決定したシステム管理者ユーザの名前の横にある [編集] をクリックします。
- [追加情報] で、[Marketing Cloud for AppExchange 管理者] と [Marketing Cloud for AppExchange ユーザー] を選択します。
- [保存] をクリックします。
これで管理者に権限が付与されました!
CRM API ユーザを設定する
次は、Marketing Cloud を CRM 組織に接続する CRM API ユーザ (Salesforce システムユーザともいう) を作成します。
- [設定] メニューの [管理] で、矢印アイコンをクリックして [ユーザの管理] メニューを展開します。
- [ユーザ] をクリックします。
-
[新規ユーザ] をクリックします。次の設定で新規ユーザを作成します。
- 名:
MC
- 姓:
Connect-CRM
- メール: あなたがアクセスできるメールアドレスを使用します。
- ユーザ名: 一意かつメールアドレス形式にする。推奨:
mc-connect-crm@youremail.com
- ユーザライセンス: Salesforce
- プロファイル: システム管理者
- ロール: <未指定>
- 名:
- [一般情報] で、[マーケティングユーザ] チェックボックスをオンにします。
- [追加情報] で、[Marketing Cloud for AppExchange 管理者] チェックボックスと [Marketing Cloud for AppExchange ユーザー] チェックボックスをオンにします。
-
[パスワードをリセットしてユーザに通知する] チェックボックスをオンにします。
- [保存] をクリックします。
重要: 指定したアドレスにメールが送信されます。そのメールに記載の手順に従って、新規ユーザレコードの ID を確認し、この新規ユーザアカウントのパスワードを指定します。
Salesforce CRM で権限セットを作成する
2 つのシステムが適切に通信するように、Salesforce CRM に汎用権限セットを作成し、Marketing Cloud 接続アプリケーションの設定を更新する必要があります。これは、Marketing Cloud から Salesforce CRM に接続するユーザにアクセス権を付与するために必要です。
- [設定] メニューの [管理] で、矢印アイコンをクリックして [ユーザの管理] を展開します。
- [権限セット] をクリックして、[新規] をクリックします。
- 権限セットに覚えやすい表示ラベルを指定し、説明を記入します。
「Marketing Cloud Connected App」
(Marketing Cloud 接続アプリケーション) という名前にし、「Gives access from CRM to Marketing Cloud」
(CRM から Marketing Cloud へのアクセス権を付与) という説明を記入することをお勧めします。 - [保存] をクリックします。
- [割り当ての管理] をクリックして、[割り当てを追加] をクリックします。
- 前のセクションで作成した CRM API ユーザのアカウントを選択します。
- [割り当て]、[完了] の順にクリックします。
項目レベルセキュリティを更新する
[メール送信除外] は取引先責任者オブジェクトとリードオブジェクトの標準フィールドです。Marketing Cloud Connect を適切に機能させるには、すべての Marketing Cloud Connect ユーザにこの項目への参照アクセス権があることを確認する必要があります。
- [設定] メニューの [ビルド] で、
をクリックして [カスタマイズ] を展開します。
- 次に、[リード] を展開します。
- [項目] をクリックします。
- 標準フィールドのリストで、[メール送信除外] をクリックします。
-
[項目レベルセキュリティの設定] をクリックします。
- Marketing Cloud Connect へのアクセスが必要なすべてのユーザプロファイル (システム管理者プロファイルを含む) の [参照可能] チェックボックスをオンにします。業務要件に基づいて、この値を編集できないようにするユーザプロファイルに参照のみ制限を追加します。たとえば、「パートナーコミュニティユーザ」や「参照のみユーザ」などです。
- [保存] をクリックします。
- [設定] メニューに戻り、[ビルド] > [カスタマイズ] で、
をクリックして [取引先責任者] を展開します。
- [項目] をクリックします。
- 標準フィールドのリストで、[メール送信除外] をクリックします。
- [項目レベルセキュリティの設定] をクリックします。
- Marketing Cloud Connect へのアクセスが必要なすべてのユーザプロファイル (システム管理者プロファイルを含む) の [参照可能] チェックボックスをオンにします。業務要件に基づいて、この値を編集できないようにするユーザプロファイルに参照のみ制限を追加します。
- [保存] をクリックします。
CRM 設定を構成することができました! 一息ついたら次の単元に進み、今度は Marketing Cloud の設定を実行して構成を完成させましょう。