Marketing Cloud 接続を構成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Marketing Cloud Connect API ユーザーを作成する。
- Marketing Cloud Engagement と Salesforce CRM 組織間の接続を完了する。
- ユーザーを Salesforce CRM に連携させる。
一緒にトレイルを進みましょう
Trailhead Academy のインストラクター、Brian Richardson が以下のステップとプロセスの詳細を説明します。
4: Marketing Cloud Engagement を構成する
半分を過ぎました。次は、両方の環境で追加の構成手順を実行して設定を完成させます。Marketing Cloud Engagement から始めましょう。
Marketing Cloud Connect API ユーザー
Salesforce CRM の場合と同様に、Marketing Cloud Engagement が CRM 環境に接続するためにはユーザーアカウントが必要です。この目的専用のユーザーライセンスを確保することをお勧めします。次の手順に従って、Marketing Cloud API ユーザーを設定します。
- Marketing Cloud Engagement で、ユーザー名にカーソルを置いて [セットアップ] を選択します。
- [Setup (セットアップ)] 画面から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Users
(ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] をクリックします。
-
[Create (作成)] をクリックします。
- [返信用メールアドレス] と [通知用メールアドレス] にメールアドレスを入力します。
- 一意のユーザー名 (例:
MC-API-User
) を入力します。
- 組織で必要な場合を除き、[外部キー] フィールドは空白のままにします。
- タイムゾーンとカルチャーコードを選択します。
-
[API ユーザー] を選択します。
- 一時パスワードを作成します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
続いて、この新しいユーザーにロールを割り当て、ユーザーの設定を完了します。
- [ユーザー] 画面で、作成したユーザーの横にあるチェックボックスをオンにします。
-
[ロールの管理] をクリックします。
-
[ロールの編集] をクリックします。
- 次のロールを割り当てます。
- システム管理者
- Marketing Cloud Engagement 管理者
-
[Save (保存)] をクリックします。
- Marketing Cloud Engagement からログアウトしたらすぐ、作成した Marketing Cloud API ユーザーの資格情報を使用してログインし直します。
Marketing Cloud 接続を構成する
Marketing Cloud Engagement にログインし直したら、[セットアップ] に戻ります。いよいよ Marketing Cloud Engagement アカウントを対応する Sales Cloud または Service Cloud 組織と接続します。このプロセスを開始する前に、必ず Salesforce CRM アカウントからログアウトします。(タブを閉じるだけではログアウトされません)。アクティブな Salesforce セッションがあるとシステムが自動的に接続するため、ログアウトすることで誤った接続が回避されます。
- [Setup (セットアップ)] の [Quick Find (クイック検索)] フィールドに
Salesforce Integration
(Salesforce 連携) と入力します。
-
[Salesforce 連携] が表示されたら選択します。
-
[Edit (編集)] をクリックします。
-
[ユーザー別のスコープ] が選択解除されていることを確認します。
-
[Connect Account (アカウントの接続)] をクリックします。
-
[OK] をクリックして、ポップアップウィンドウを確認します。
- ログインページが新しいウィンドウに表示されます。会社固有のログインページから Salesforce にログインする場合は、ユーザーの資格情報を入力する前に、[カスタムドメインを使用] を選択して、ドメインアドレスを入力します。たとえば、組織のログイン URL が https://example.my.salesforce.com の場合は、
example
と入力します。
- 前の単元で作成した CRM API ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。
-
[許可] をクリックして、Marketing Cloud Engagement API ユーザーが CRM 組織にアクセスするためのアクセス権を付与します。
Marketing Cloud Engagement と CRM 組織間のハンドシェイクが作成されました。これにより、Salesforce CRM 内で接続アプリケーションのリレーションシップが確立されました。お疲れさまでした。
5: 構成を完成させる
いよいよ大詰めです。次は、Salesforce CRM で接続アプリケーション設定の構成を完成させます。Marketing Cloud Engagement からログアウトし、自身の管理者資格情報を使用して再度 CRM アカウントにログインして、次の更新を行います。
-
[Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Connected Apps
(接続アプリケーション) と入力し、[Connected Apps (接続アプリケーション)] をクリックします。
-
[Salesforce Marketing Cloud Engagement] をクリックします。
-
[ポリシーを編集] をクリックします。
- [許可されているユーザー] で、[管理者が承認したユーザーは事前承認済み] をクリックします。
- 警告メッセージが表示された場合、[OK] をクリックします。
- [IP 制限の緩和] で、[IP 制限の緩和] を選択します。
- [更新トークンポリシー] で、[更新トークンを直ちに期限切れにする] を選択します。期限が切れるまで待機します。これらの手順で何が行われたのでしょうか? この 2 つは、接続アプリケーション内の使用や認証を容易にするための手順です。詳細は、「接続アプリケーションの IP 制限の緩和」と「OAuth 2.0 アセット」のヘルプページを参照してください。
-
[Save (保存)] をクリックします。
- ページをスクロールダウンし、[権限セットの管理] をクリックします。
- 前の単元で作成した「Marketing Cloud 接続アプリケーション」権限セットを選択します。
-
[Save (保存)] をクリックします。
管理パッケージの構成を完了する
このまま [設定] 画面で、管理パッケージの構成を完成させます。
- [Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Process Automation
(プロセスの自動化) と入力し、[Process Automation Settings (プロセスの自動化設定)] を選択します。
- [デフォルトのワークフローユーザー] が空白の場合は、ルックアップアイコンをクリックし、「システム管理者」権限のあるユーザーをデフォルトのワークフローユーザーに指定します。(新たに作成した CRM API ユーザーアカウントを使用することをお勧めします)。
-
[Save (保存)] をクリックします。
これは重要なステップです。このステップを省略すると、管理パッケージウィザードでワークフロールールが適切に構成されません。
セッションを設定する
- 次に、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに
Session Settings
(セッションの設定) と入力し、[Session Settings (セッションの設定)] を選択します。
- ページ下部までスクロールし、[Save (保存)] をクリックします。
お気づきのとおり、実際には何の設定も変更しませんが、これは構成に必要なステップです。このステップを実行しないと、管理パッケージウィザードで IP 許可リストが追加されません。20 を超える IP 範囲を手動で追加しなければならなくなります。誰もそんな手間はかけられません。
Marketing Cloud Connector 設定ウィザード
ここで、設定ウィザードを使用してアカウントを接続します。
- 上部のナビゲーションで、[すべてのタブ] 画面の横にあるプラスアイコンをクリックします。
-
[Marketing Cloud Engagement] をクリックします。
- ポップアップ画面の [リモートサイトの確認] をクリックします。
- 次の MetadataAPI に関するポップアップで [OK] をクリックします。
-
[ウィザードを開始] をクリックして設定ウィザードを開始します。(手動での設定は手間がかかりますが、興味のある方はヘルプドキュメントを参照してください)
- 次の画面は、作成した [デフォルトのワークフローユーザー] のプロンプトです。[Next (次へ)] をクリックします。
-
[Next (次へ)] をクリックして先に進み、セッションセキュリティ設定を保存したことを確認します。
-
[Next (次へ)] をクリックして、項目レベルセキュリティ情報を承認します。
-
[Done (完了)] をクリックして、ページレイアウト更新情報を承認します。
- メインの [Marketing Cloud Connector 設定] 画面で、[同意します] を選択して自動変更を承認し、[Marketing Cloud Connector の設定] をクリックします。
- 問題がなければ、構成の概要が表示されます。
-
[OK] をクリックして設定ウィザードを完了します。
ウィザードを完了したら、いくつかの構成設定を更新する必要があります。この設定の詳細については、以下の動画クリップをご覧ください。
Salesforce CRM 内で Marketing Cloud Engagement に接続する
次は、連携の設定を構成し、Salesforce CRM アカウントで接続を実行します。
-
プラスアイコンをクリックして [すべてのタブ] 画面に移動します。
-
[Marketing Cloud Engagement] をクリックします。
-
[Marketing Cloud Engagement に接続] をクリックします。
- Marketing Cloud Engagement API ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。
-
[ログイン] をクリックします。
- 正常にログインすると、Marketing Cloud Connect 設定を構成する画面が表示されます。ページの [アカウント] セクションで、[メール] を選択します。
- [送信] セクションで、すべてのオプションを選択します。
- [通知] セクションで、Marketing Cloud Connect からエラーメッセージを受信するための適切なメールアドレスを入力します。
- [トラッキング] セクションで、Marketing Cloud Engagement から CRM システムに送信される特定のメールトラッキングデータに関する、組織の適切なオプションを選択します。ここで選択した内容が CRM 組織のストレージ全体に影響を及ぼす可能性があります。
- 残りの設定はデフォルトのまま、[設定の保存] をクリックして終了します。
- [ビジネスユニットの管理] 画面で少なくとも 1 つのビジネスユニットを選択し、[Save (保存)] をクリックします。
Marketing Cloud Engagement ユーザー連携
CRM システムで接続が確立されたら、Marketing Cloud Engagement ユーザー連携を完了できます。CRM からログアウトし、自身の管理者アカウントを使用して Marketing Cloud Engagement アカウントにログインし直します。
- Marketing Cloud Engagement で、自身の名前の上にカーソルを置き、[セットアップ] を選択します。
- 次に、[管理] で [ユーザー] を選択します。
- Marketing Cloud Engagement アカウント API ユーザーの名前をクリックします。
- ユーザーの一般設定画面の [Salesforce.com Status (Salesforce.com ステータス)] フィールドで、[Integrate (連携)] をクリックします。
- CRM API ユーザーのユーザー名を入力して、[設定の保存] をクリックします。
設定が完了すると、[Salesforce.com ステータス] が [連携済み] になります。
あともう一歩です。次の単元では、シナリオを実行して接続をテストし、すべてが適切に動作することを確認します。
リソース
- Salesforce ヘルプ: 接続アプリケーションの IP 制限の緩和および IP の継続的な適用
- Salesforce ヘルプ: 接続デバイスを保護するための OAuth アセットトークンフロー
- Salesforce ヘルプ: Marketing Cloud Connect の設定
- Salesforce ヘルプ: トラッキングおよび分析