Marketing Cloud Engagement API について知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

Marketing Cloud Engagement の各 API について説明する。
Marketing Cloud Engagement API へのアクセスに使用するエンドポイントについて知る。

API: Marketing Cloud Engagement のビルディングブロック

開発者にとって API は、各自のシステムを Marketing Cloud Engagement につなげるためのビルディングブロックです。Salesforce では、コードの設計と実装で開発者が必要とするものを揃えたいと考えて、Marketing Cloud Engagement に REST と SOAP という堅牢な 2 つの API を用意しています。各 API には独自のメリットがあるため、ニーズに応じて両方を使い分けることもあります。この単元では、これらの API について説明し、API を利用して目標を達成する方法を検討します。

REST API の概要

今後仕事が楽になるかもしれません。Marketing Cloud Engagement REST API を使用して、コンテンツを作成したり、連絡先レコードを構築したり、カスタマージャーニーを監視することができるためです。そして REST API は、次のような Marketing Cloud Engagement アプリケーションの優れた最新機能を使いこなすうえでも欠かせません。

Contact Builder
Content Builder
GroupConnect
Journey Builder
MobileConnect
MobilePush
Personalization Builder

また、REST API を使用して、Transactional (トリガーされた) メッセージの送信、キャンペーンの管理、イベント通知の処理などを行うこともできます。さらに、REST API の要求と応答には JSON ボディが含まれ、リソースが同期要求を受け入れます。

SOAP API の概要

既存の Marketing Cloud Engagement 連携で作業をしている場合や、Email Studio に新しい機能を構築している場合は、SOAP API に必要なツールが用意されています。SOAP API では、次のものを管理できます。

オートメーション
コンテンツ作成
購読者とリスト
トラッキング
トリガーによる送信
その他のメールアクティビティ

SOAP API は、SOAP エンベロープを受け入れて Marketing Cloud Engagement と情報を交換します。実行可能なすべての操作については、WSDL を確認するか、「Salesforce 開発者」の完全リストをチェックしてください。

業務に最適な API の選択

では、この 2 つの API のどちらを選べばよいのでしょうか? REST API は Marketing Cloud Engagement の最新アプリケーションと連動し、ほとんどすべてのタスクに対応しているため、こちらから使い始めるとよいでしょう。Content Builder を使用するつもりの場合は、REST API が適しています。他方、Email Studio のコンテンツやトリガーによる送信を管理する場合、特に、特定の機能を必要とする古いアカウントや連携に対応している場合は、SOAP API が役立つものと思われます。SOAP API を使用できるのは、(Content Builder ではなく) Marketing Cloud Engagement の旧式のコンテンツのみです。

鋭い方は、2 つの API のどちらにも挙げられたものがあることに気付いたかもしれません (コンテンツとトリガーによる送信です)。前述のとおり、Marketing Cloud Engagement のタスクの中には両方の API を使用して達成する必要のあるものがあり、コンテンツやトリガーによる送信はその好例です。けれども、可能な場合は REST API を選択して、最新の API サービスを活用するようにします。

どちらの API を選択する場合でも、Marketing Cloud Engagement にアクセスするために OAuth (オープン認証) トークンが必要です。次の単元では、資格情報を取得して、API を使い始める手順について説明します!