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パートナーと協力する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 製造業パートナーサイトを使用してパートナーとコラボレーションする方法を説明する。
  • Experience Cloud サイトのユーザー権限を割り当てる。
  • チャネルパートナーが使用できる Experience Cloud サイトの機能を挙げる。

パートナーが直面している問題の把握

事業が急速に拡大している Rayler Parts では、Salesforce デジタルエクスペリエンスを利用して社内や世界各地の契約パートナーの広範なネットワークとやり取りしています。前述のとおり、Rayler Parts は Sales Cloud を使用しています。

さらに、営業や運用の業務を効率化する目的で、提携パートナーが既存の要件をすばやく確認できるようにする必要があります。Rayler Parts の販売特約店がない数か国では、リードのフォローアップをパートナーに任せています。Rayler Parts の取引先マネージャーは、エクスペリエンスビルダーサイトを使用して見込みのあるリードをパートナーと共有しています。パートナーは非常に優秀で、ほとんどのリードと商談を開始し、最終的には Rayler Parts の主要取引先にしています。けれども、その後どうなっているのかは定かでありません。 

商談成立後、取引先マネージャーとパートナーの間には目に見えない壁があります。長期的なランレートビジネスの契約条件の交渉において、パートナーは旧式のシステムに頼っています。

パートナーと取引先マネージャーの間で次のような典型的な懸念が生じています。

  • 特定の取引先の契約条件の交渉時、パートナーと取引先マネージャーの間で効率的なコミュニケーションが取れない。
  • 同じ計画の 2 つのコピーを更新して時間を無駄にしている。在庫や顧客の要望の変化に応じて、合意した数量や価格を度々更新する必要がある。変更が手動で実行され、その連絡がメールや電話で行われている。
  • 取引先マネージャーが不在のときや、重要な更新が受信箱に入ったままになっているときに、パートナーに不都合が生じる。

Paula というパートナーのご紹介

Paula Zhu は Acme Partners の契約パートナーで、長年 Rayler Parts を担当しています。Paula と Vance は商品の数量や価格を交渉し、Paula が顧客に情報を伝えます。 

Vance は Paula と電話中に、Acme パートナーがアジアで、製造業の新規顧客に部品を提供する契約に入札していることを知ります。この契約が成立すれば、Acme Partner は注文数を 2 倍に増やすことを検討しているため、Rayler Parts のビジネス、特に Hammer H500 にすぐさま長期的な影響を及ぼします。この想定外の受注により、Rayler Parts の売上は大幅に増加しますが、今後数か月間、在庫が圧迫されることになります。

Paula は Acme Partner Purchases (Acme パートナー購入) 販売計画にアクセスし、Vance とリアルタイムでコミュニケーションを図る必要があります。先日 Cindy が Rayler Parts に Manufacturing Cloud を実装したことを知った Paula は、Cindy に連絡を取ります。

Cindy は Paula に、Manufacturing Cloud には定義済みの製造業パートナーテンプレートが付属しているため、Paula と Vance の効率的なコラボレーションが可能になると伝えます。

製造業 Experience Cloud サイトを作成する

次は、販売計画用の製造業 Experience Cloud サイトを設定しましょう。

高度な取引先販売予測用にも製造業 Experience Cloud サイトを設定できることをご存じですか?

組織にサイトを設定するには、「Set Up a Customer Site with Experience Cloud (Experience Cloud を使用した顧客サイトの設定)」プロジェクトの手順に従ってください。

ヒント: 特別な開発者組織ではすでに Experience Cloud が有効になっています。また、「Rayler Parts' Partner Site (Rayler Parts のパートナーサイト)」というサイトも作成されています。このまま読み進めることも、手順に従ってパートナーユーザーとして登録し、製造業 Experience Cloud サイトの使用を開始することもできます。

Rayler Parts ではすでに Experience Cloud を使用し、パートナーユーザーが有効になっています。Cindy が販売計画の製造業 Experience Cloud サイトに固有の作業を手際よくこなしていくところを見ていきましょう。

  • [設定] の [すべてのサイト] ページで、[New (新規)] をクリックします。
  • [製造業] テンプレートを選択し、[使用を開始する] をクリックします。

これで Cindy がサイトを作成し、エクスペリエンスビルダーを使用してカスタマイズできます。

  • [プロファイル] を選択します。
  • Cindy は事前準備の段階でデフォルトのパートナーユーザープロファイルをコピーし、「Rayler Parts’s Partner Site (Rayler Parts のパートナーサイト)」という名前を付けています。Cindy は新たに作成したこのプロファイルをクリックします。
  • [Rayler Parts’s Awesome Partner Site (Rayler Parts のパートナーサイト)] プロファイルの [編集] をクリックします。
  • [標準オブジェクト権限] で、次のオブジェクトの [参照] を選択します。
    • 販売計画
    • リード
    • 商談
    • 商品
    • 注文
      メモ: パートナーはすでに商品、リード、商談に対する参照アクセス権を有しています。Cindy は販売計画と注文の参照権限を付与します。
  • 続いて、「製造販売計画」権限セットをパートナーに割り当てます。パートナーサイトの権限セットの設定を示す画像。

ここで Cindy は、パートナーが販売計画にアクセスできるようにする共有セットを作成する必要があります。共有セットで Cindy が特定のオブジェクトに異なるレベルのアクセス権を指定すれば、外部ユーザーと情報を共有できるようになります。

  • [Setup (設定)] から、[Quick Find (クイック検索)] ボックスに「Digital Experiences」(デジタルエクスペリエンス) と入力し、[Digital Experiences (デジタルエクスペリエンス)][Settings (設定)] の順にクリックします。
  • [共有セット] 関連リストで、[New (新規)] をクリックします。
  • 共有セットを定義します。
    • 表示ラベル: Manufacturing Partner Sharing Set (製造業パートナーの共有セット)
    • 共有セット名: Manufacturing_Partner_Sharing_Set
    • 選択済みプロファイル: Rayler Parts’s Awesome Partner Site (Rayler Parts のパートナーサイト)
    • 選択されたオブジェクト: 販売計画
    • アクセス権: 参照

パートナーサイトの共有セットの設定を示す画像。

  • [アクセス権の設定] セクションで、販売計画の [設定] をクリックして、次を定義します。
    • ユーザー: 取引先
    • Target Sales Agreement (対象の販売計画): 取引先
    • アクセス権: 参照
      共有セットのアクセス権。
  • [Save (保存)] をクリックします。

パートナーサイトの準備、設定、立ち上げを行う

Cindy は製造業パートナーサイトの設定が完了したことを Paula に伝えます。新機能を試したくてうずうずしていた Paula は、早速製造業サイトにログインします。

製造業パートナーサイトのホームページを示す画像

最初に、[販売計画] カードをクリックします。このカードには新規計画数と総計画数が表示されます。Paula と共有している計画は Acme Partner Purchases (Acme パートナー購入) 計画のみのため、どちらの指標も 1 になります。

次に、新規計画数の横にある [表示] をクリックして詳細を表示します。Paula は Acme Partner Purchases (Acme パートナー購入) 販売計画を参照できます。

Chatter を使用したコラボレーション

Paula は Chatter フィードが有効になっていることに気が付きます。さすが Cindy。ユーザーのニーズを見越しています。Paula は Chatter を使ってみることにします。

これまで Paula は数量や価格の変更を Vance にメールか電話で説明していました。そして、数社の取引先の商品を追跡するために、Vance と Paula が使用していた複数のスプレッドシートに一連の更新を行っていました。これで、ごく簡単に変更できるようになります。

Paula は Chatter にメッセージを入力します。

「Vance さん、良いお知らせがあります。Acme パートナーは、来月の Hammer H500 の数量を 2 倍にしたいそうです。計画数量を更新していただけますか? また、数量ベースの割引を受けることは可能でしょうか?」

Paula がランチから帰ってくると、すでに Vance からの返信が届いていました。

「Paula さん、ご連絡ありがとうございます。販売計画の計画数量をこちらで変更しました。Elliott と相談した結果、Acme パートナーには今後 5 か月間、Hammer H500 の 10% 割引を適用したいと考えています。販売計画で最新情報をご確認ください。よろしくお願いいたします。」

Paula は Acme Partner Purchases (Acme パートナー購入) 計画で数量と割引の値が更新されていることを確認します。 

メモ

システム管理者がパートナーユーザーに販売計画オブジェクトに対する作成および更新アクセス権を付与している場合は、パートナーユーザーがサイトから直接値を変更できます。また、パートナーユーザーに必要なアクセス権がある場合は、注文を作成することもできます。取引先マネージャーが販売計画の実数を再計算すると、対応する注文数量が販売計画に反映されます。

Cindy と Vance は、交渉を効率的に進めるための販売計画とパートナーサイトを設定することができました。この後、Vance の主要な調査結果に関するレポートに戻り、取引先レベルでの数量と収益の正確な予測など、他の問題の解決案を見つけていきます。

リソース

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