移行管理戦略を使用したモバイル対応
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- アドバンスメントチームがリモートで使用できるツールを挙げる。
- Salesforce モバイルを利用して支援者管理を俊敏化する方法を理解する。
アドバンスメントチームは賛助者と会うために頻繁に外出します。そのため、外出先ですぐにツールを使用できることが重要です。Salesforce には外出先や標準デスクトップオフィス以外の場所で使用できる多様なソリューションがあります。
Cloudy College の大口支援責任者は今週、リード育成プロセスによって関係を築いてきた見込み支援者とミーティングするために出張する予定です。大口支援責任者の Rachel Noble がどのように Salesforce モバイルソリューションを使用してこの出張を最大限に活用するか見てみましょう。
Lightning モバイルを使用した俊敏化
Lightning Experience がデスクトップの Salesforce を一新したように、Lightning モバイルはモバイルデバイスの Salesforce の限界を打破しました。プラットフォームに依存しないため、iOS か Android かを問わずチームは Lightning モバイルを使用できます。Wi-Fi に接続できないときのためのオフライン機能も備えています。Lightning モバイルはデスクトップの Salesforce Lightning Experience と同様、完全にカスタマイズ可能です。Lightning モバイルは Salesforce の全ユーザが使用できる完全無料のツールで、簡単にアクセスできます。
それでは、Lightning モバイルが Cloudy のアドバンスメントチームにどう役立つかを詳しく見てみましょう。Rachel Noble は何人かの見込み支援者と会うための出張に出かけます。出張中はオフィスにアクセスできないため、スマートフォンを利用します。幸いにも、Cloudy の Salesforce システム管理者である Nina Brown の協力を得て、大口支援チームは、外出することが多い支援責任者をサポートする Lightning モバイルアプリケーションを作成しました。Nina がアプリケーションに含めたコンポーネントを見てみましょう。
モバイルアプリケーションコンポーネント |
外出先で役立つ機能 |
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取引先責任者 |
Rachel は Cloudy College への大口支援を行う権限を持つ見込み支援者とミーティングします。出張中にアプリケーションを使用して [取引先責任者] リストビューをすばやく見つけることができます。このリストビューでミーティング相手に関する重要な情報を得ることができます。 |
商談 |
対面ミーティングが中心とはいえ、既存のパイプラインも追跡する必要があります。このアプリケーションでは、進行中の大口支援商談に簡単にアクセスできるため、途切れることなく追跡できます。 |
レポート |
Rachel は出張中に見込み支援者とミーティングしながら、大口支援パイプラインにも目を配る必要があります。これはアプリケーションのレポートコンポーネントで行うことができます。 |
活動の記録 |
Virginia は支援責任者が完了した活動すべてを追跡する必要があるため、すべての活動を常に記録するように依頼しています。それをアプリケーションで簡単に実行できます。Rachel は [活動の記録] クイックアクションを使用して出張中に行った活動すべての詳細を入力できます。 |
新規 ToDo |
Rachel は必要なフォローアップについてメモを取ることもできます。 たとえば、特にうまくいった対面ミーティングの 1 週間後にビデオ通話で取引先責任者に連絡したい場合には、そのことを忘れないように、アプリケーションで電話のスケジュールを設定する ToDo を自分用に作成できます。 |
メール |
ミーティング後にすぐ「感謝」メモを見込み支援者に送信する場合、アプリケーションから直接実行できます。 |
アプリケーションを作成しているときに、Nina は支援責任者に特によく使用する項目はどれかを尋ねました。そして彼女はそれらの項目をインターフェースの最上部に表示される強調表示パネルに追加しました。携帯電話でアプリケーションを開くと、よく使用する [取引先責任者] 項目と [商談] 項目がすぐに表示され、スクロールする必要がないため、Rachel は喜んでいます。
Lightning モバイルアプリケーションで、出張中の Rachel の仕事はとても楽になりました。独自のカスタムモバイルアプリケーションを作成する手順については、「Education Cloud を使用した同窓生エンゲージメント」モジュール (下記の「リソース」セクションにリンクがあります) のチュートリアルを参照してください。
クイックアクションで次のレベルへ
上のモバイルアプリケーションの機能の表で、クイックアクションへの言及がありました。クイックアクションはカスタマイズ可能なショートカットで、Salesforce アプリケーションを特定のニーズに合わせてパーソナライズできるようにします。システム管理者は、クイックアクションページレイアウトに含まれる項目への事前入力やその項目数の制限ができます。クイックアクションにはオブジェクト固有のクイックアクションとグローバルクイックアクションという 2 つの種別があります。
2 つの違いは何でしょうか? オブジェクト固有のクイックアクションでは、特定のオブジェクトのレコードを作成または更新できます。グローバルクイックアクションはオブジェクトには結び付けられておらず、クイックアクションがサポートされていればどこにでも配置できます。
アドバンスメント担当副学長である Virginia Cook は、大口支援担当者が現場でこなすタスクがいかに多いかを理解しています。そこで Nina に、大口支援責任者が取引先責任者から直接すばやく新規支援者レポートを作成できるように、取引先責任者オブジェクトに対するオブジェクト固有のクイックアクションの作成を依頼しました。
Rachel は新しい [Donor Report (支援者レポート)] クイックアクションの効率が良いことに喜んでいます。他にも気に入っているものの 1 つが、出張中に発生し、オフィスに戻ってからフォローアップが必要な ToDo を管理するためのグローバルクイックアクションです。このような場合は新しい [新規 ToDo] クイックアクションを使用して項目を ToDo リストにリアルタイムで追加します。追加した項目はすべて Salesforce ToDo リストに ToDo として記録されるため、オフィスに戻って準備ができてから取り組むことができます。
Salesforce Maps で柔軟に行動
Salesforce Maps は任意の地図作成に使用できるツールです。地図アプリケーションならすでにある、とお思いでしょう。Salesforce Maps はただの地図ではありません。確かに、外勤の多いスタッフの誰もが期待する経路案内機能はあります。しかし他にもチェックイン/チェックアウト機能や、自動的に活動と移動距離を追跡してシームレスに更新し、経費を報告するジオフェンシング機能を利用できます。
Salesforce Maps を使用すると、チームはテリトリーを管理して適切な時間、適切な場所に適切な担当者を配置できます。適切な時間、適切な場所に適切な担当者がいて、想定外の状況になったときに対応できる機能も備えています。再び Rachel と一緒に、出張スケジュールが予定どおりに行かない場合に Salesforce Maps をどう利用するかを見てみましょう。
Rachel はその日最後のミーティング場所までほんの数分というところで、面会予定の支援者から緊急の仕事がありミーティングキャンセルせざるを得ないというテキストメッセージを受け取りました。Rachel はこのミーティングのために 90 分かけて移動してきましたが、この土壇場の予定変更で午後が全部無駄になる可能性があります。しかしそこで Rachel は Salesforce Maps を取り出し、その地域に他の見込み支援者がいないか確認しました。すぐに他にも 6 人のリードがその場所から半径 15 マイル以内にいることがわかりました。Rachel は連絡を始め、1 時間経たないうちに元のミーティング場所からわずか 10 分ほどの場所で Cloudy の同窓生とのミーティングをスケジュールしました。Salesforce Maps がなければ、新しい対面ミーティングの機会をスケジュールすることはほぼ無理だったと思われます。
Rachel と同様に、皆さんのアドバンスメントチームもオフィス外で発生する重要なアドバンスメント作業を続けられるように作成されたツールを使用して、外出先でも常に効率を維持し情報を把握できます。