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アクションとプロセスを知る

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • ロイヤルティ管理のクイックアクションを挙げる。
  • ロイヤルティプロセスを自動化するために使用されるコンポーネントについて説明する。

数クリックで簡単なアクションを実行する

Cloud Kicks は初めてロイヤルティプログラムをロールアウトするため、Mary はメンバーポイントの調整や取引記録の取り消しなど簡単なステップの実行にどのくらい時間がかかるかを心配しています。

Mary はロイヤルティ管理アプリケーションを調べ、Cloud Kicks で日常的なタスクを実行できる簡単な方法をいくつか見つけました。

メンバー関連のクイックアクション

メンバーレコードページでユーザーは次のリストのクイックアクションにアクセスできます。

クイックアクション 使用方法

メンバーの特典を表示

メンバーに割り当てられた特典を表示します。

メンバーランクを変更

メンバーのランクを、メンバーが現在属している同じランクグループの別のランクか、別のランクグループのランクに変更します。

[ロイヤルティプログラムメンバー] リストビューでこのアクションを使用して複数メンバーのランクを変更することもできます。

ポイントを調整

メンバーのポイント残高から対象外ポイントまたは対象ポイントをクレジットまたはデビット処理します。

[ロイヤルティプログラムメンバー] リストビューでこのアクションを使用して複数メンバーのポイントを調整することもできます。

バウチャーを発行

バウチャーをメンバーに発行します。

紹介コードを生成

メンバーがロイヤルティプログラムに参加したとき、または要求に応じて、メンバーの紹介コードを生成します。

取引記録関連のクイックアクション

取引記録レコードページで次のクイックアクションにアクセスできます。

クイックアクション 使用方法

取引を取り消し

メンバーのアクションが原因で有効ではなくなった取引記録を取り消します。

ポイントを調整

取引記録でデビットまたはクレジット処理されたポイントを調整します。

アクションを自動化する

Mary は、バウチャーの発行や特定の条件に基づくメンバーへのポイントの付与など、1 年を通して、または特定の期間に発生するいくつかのプロセスを自動化したいと考えています。

Linda は Mary にどのプロセスを設定するかを理解するためにロイヤルティ管理を調べます。ロイヤルティプロセスを実行するには、プロモーション設定、フロー、決定表、一括管理、データ処理エンジンなどのロイヤルティコンポーネントの組み合わせが必要であることがわかりました。各コンポーネントがどのように機能するかを見てみましょう。

プロモーション設定

プロモーション設定では、メンバーポイントのクレジット処理とデビット処理、メンバーランクの変更、レコードの追加や更新など、ロイヤルティプロセスの簡素化と自動化を行います。条件とアクションを含むルールを使用して、複雑なビジネスシナリオを定義できます。条件により、取引記録がアクションの対象であるかどうかが決まります。ビジネスシナリオに応じて、さまざまなアクションをトリガーできます。条件とアクション内でパラメーターを使用して、静的値と動的値を保存します。

プロモーション設定で作成されたアクションを使用したルールの例

プロモーション設定には、プロセスを作成するための事前定義済みテンプレートもあります。これらのテンプレートには、取引タスクと取引以外のタスク (メンバーランクの変更、メンバープロモーションの取得など) のパラメーターとルールが含まれています。

フロー

フローもビジネスプロセスの自動化に役立ちます。フローでは、Salesforce データの入出力、情報の表示、ビジネスロジックの実行など、さまざまなアクションを実行します。Linda は、条件を設定し、どの場合にフローで特定の決定結果を出すかを制御できます。Salesforce にはフローにルールの実行を指示するコアアクションがいくつか用意されています。アクションの完全なリストについては、ヘルプドキュメントの「ロイヤルティ管理用の Flow Builder アクション」を参照してください。

データ処理エンジン

データ処理エンジン (DPE) を使用すると、Salesforce 組織内で使用可能なデータを変換し、結果を標準オブジェクトまたはカスタムオブジェクトに書き戻すことができます。Linda はロイヤルティ管理に標準で付属する DPE 定義を使用できます。

  • 有効期限ジョブ: ポイント有効期限の計算ジョブでは、元帳に記載された有効期限またはメンバーの最終活動日に基づいてメンバーの対象外ポイントを定量化して期限切れにします。Linda は月に 1 回、活動ベースの有効期限ジョブを実行して、期限切れになるポイントについてメンバーにメールを送信します。
  • 対象ポイントのリセットジョブ: 同様のジョブで、ランクモデルに基づいてメンバーの対象ポイントを 0 にリセットします。Linda はこの定義を 1 年に 1 回、12 月 31 日に実行してその年の累計対象ポイントをすべて期限切れにしようと計画しています。
  • パートナー元帳作成と残高更新ジョブ: このジョブは、前払い請求のパートナーポイントまたは後払い請求の残高金額を計算して更新します。Linda は、これがプログラムに対するパートナー債務を把握するのに役立つと考えています。
  • パートナーと商品の検証ジョブ: この取引記録のパートナーと商品を検証するジョブで、取引記録レコードのパートナーとパートナー商品を検証します。Linda はこれを獲得プロセスの一部として使用するつもりです。
  • エスクローポイントのロールオーバージョブ: このジョブは、エスクロー内のメンバーのポイントをメンバーのポイント残高に移動するプロセスを自動化します。プログラムではポイントをエスクローで保持しないため、Linda はこのジョブを使用しません。

DPE ジョブテンプレートについての詳細は、ヘルプページ「データ処理エンジン定義」を参照してください。

決定テーブル

決定テーブルは、特定のビジネスルールに基づいてレコードまたは値の結果を提供します。Linda と Mary は、購入商品、数量、現在のランクに基づいてメンバーにボーナスの対象外ポイントを付与する計画の概要をすばやく作成します。決定テーブルによって、メンバーの活動に基づいて付与する必要があるポイント数が決まります。Mary はまた、決定テーブルを使用し、購入商品や商品に関連付けられたパートナーに基づいて、購入で利用しなければならないポイント数も決定できるように提案します。

一括管理

一括管理では、プロモーション設定またはフローで定義されたルールを使用して大量レコードの一括処理を自動化します。Linda は、一括管理ジョブを使用して、ソーシャルメディアのメンション、アプリケーションのダウンロード、アンケートの完了といったエンゲージメントアクティビティに対するリワードを処理することを計画しています。これらの取引は毎晩システムに読み込まれるため、取引を処理するための一括処理ジョブを作成する必要があります。 

Mary はロイヤルティプログラムの状態に満足しています。Linda と話し合い、チームはじきにロイヤルティプログラムを効率よく運用、維持できるようになるという確信も得ました。ただ、もう 1 つ疑問が浮かんでいます。これまではプログラムの設定だけを考えていましたが、これからは顧客がロイヤルティプログラムを視覚化できる最適な方法を考えなければなりません。

リソース

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