Lightning Knowledge の設定
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Lightning Knowledge を設定する。
- ナレッジオブジェクトとその項目、ページレイアウト、入力規則、コミュニケーションチャネルの対応付けが正しく定義されていることを確認する。
- ユーザーの権限を定義する。
基本設定の実行
Maria は、Sandbox 組織が移行後に正しく設定されていることを確認します。彼女は、行った変更について注意深くメモします。これは、後で本番組織に移行するときに確実に同じ変更を行うためです。次のことを確認します。
- ワークフローおよび承認プロセス。ワークフローは、記事タイプではなくレコードタイプを使用するように変更されます。組織が承認プロセスまたは承認申請アクションを使用する場合は、[承認履歴] を確認します。Maria の組織ではこれらを使用していないため、彼女はこのステップを省略します。
- Flow Builder。フローは新しいナレッジオブジェクトを参照する必要があります。
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ナレッジの設定。Maria はナレッジの設定を確認します。[設定] から、[クイック検索] ボックスに
「ナレッジの設定」
と入力し、[ナレッジの設定] を選択します。
ナレッジオブジェクトの設定
新しいナレッジオブジェクトができたところで、Maria はオブジェクトマネージャーで各設定オプションを確認します。移行を受け入れる前に作成したメモを見て、項目、レコードタイプ、トリガーなどの設定オプションが正しいことを確認します。この時点ではオブジェクトを変更できるようになったので、正しく設定します。
- から、[設定] を選択します。
- [オブジェクトマネージャー] タブをクリックし、[ナレッジ] を選択します。
- コンテンツを確認するには、左側の列にある要素をクリックします。
Maria は、「Lightning Knowledge 移行後のチェックリスト」をガイドとして使用して新しい環境をカスタマイズします。計画時に作成した Ursa Major の移行前チェックリストが非常に役立ちます。そこで、次の作業を実行します。
- 項目とリレーション。連動選択リストと数式は移行されないので、チェックリストに含まれるそれらを修正します。
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ページレイアウト。各ページレイアウトを調べて、正しいことを確認します。彼女の Classic 組織には、[Issue (問題)] と [FAQ] の 2 つのページレイアウトがありました。Maria は、各ページレイアウトを開いて次の作業を実行します。
- Salesforce Classic でナレッジのページにハードコードされていた項目を追加します。
- レコードタイプまたはユーザープロファイルごとにページレイアウトを割り当てます。
- ユーザープロファイルに基づいてアクションを追加します。Ursa Major では、新しいユーザーは記事の作成、編集、承認申請、投稿を行うことができます。高度なユーザーは、記事のドラフトとしての編集 (すでに公開済みの記事の編集)、翻訳申請、公開を行うことができます。これらのアクションを正しいページレイアウトに追加します。
- ページレイアウトでケースとファイルの添付が許可されていることを確認します。
- ページレイアウトを Sandbox と本番組織の記事と比較して、正しく表示されることを確認します。
- 入力規則。入力規則を更新します。Classic では、入力規則は記事タイプごとに記述されていましたが、Lightning Knowledge では 1 つ以上のレコードタイプに適用できます。
- コミュニケーションチャネルの対応付け。どの記事項目をメールに挿入するかを設定します。これらの対応付けは、レコードタイプごとに管理します。
権限の設定
Lightning Knowledge では権限の動作が異なります。Salesforce Classic のナレッジでは、権限は記事アクションを使用して決定されていました。移行後、権限はユーザープロファイルと権限セットを使用して決定されます。
Maria は、ナレッジユーザーの CRUD (作成、参照、更新、削除) 権限とユーザープロファイルごとの作成権限を設定します。サービス組織のチームの権限セットとユーザープロファイルはすでに設定済みです。Lightning Knowledge 用の権限も追加します。
AppExchange アプリケーションの設定
Maria がメモを確認すると、残る作業はあと 1 つだけです。サービスチーム組織では、Salesforce Classic のナレッジで AppExchange アプリケーションが使用されています。チームがこのアプリケーションをカスタマイズしたかどうかを確認します。チームはカスタマイズを行っていませんでした。テストを行って移行後に期待どおり動作するかどうかを確認します。正常に動作しました。
これで Maria は、移行後チェックリストのすべての作業を完了しました。ナレッジオブジェクトが正しく設定されていることを確認し、適切に移行されたことを検証しました。次に、Lightning の標準ツールを使用して、ページレイアウトと権限を設定しました。最後に、Lightning バージョンの AppExchange アプリケーションをテストしました。
Sandbox 移行は成功しました! Sandbox で学んだことを本番組織での Lightning Knowledge への移行に適用する準備が整いました。