データの操作
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- レコードページで必要な情報を見つける。
- 目標に最も適したレコードの作成またはレコードの編集アクションを選択する。
- Lightning コンソールの操作方法を理解する。
Lightning Experience でのレコード操作の概要
Salesforce Classic では、レコードの詳細、関連リスト、およびレコードフィードがすべて長い 1 ページに表示されます。このレイアウトだと、レコードに多くの項目やその他のデータがある場合は特に、延々とスクロールすることになりかねません。Lightning Experience では、情報を複数のタブにバランスよく分けることでレコードが合理化されます。この新しいアプローチにより、スクロール操作が減り、より迅速に目的の情報を見つけて集中できます。では、Lightning Experience でレコードがどのように表示されるかを見ていきましょう。
こうして見ると、多くの違いを考慮する必要がありますね。Lightning Experience の目標は、ユーザーが作業をより簡単かつ迅速に行えるようにすることなので、外観の変更には見た目以上の意味があります。
- デフォルトでは、リードと商談は、ワークスペースと呼ばれる場所で開きます。ワークスペースは、アクション用に最適化されており、営業チームがリードの評価と取引開始、または商談の成立を実現するために必要なすべてが含まれます。
- 取引先と取引先責任者には、ワークスペースと同じ要素の多くが含まれます。ただし、取引先や取引先責任者を操作するときには、情報をすぐに見つける必要があります。そのため、これらのレコードは、すばやく参照でき、インサイトを一目で確認できるように最適化されています。
では、オブジェクトに関係なく、ほとんどのレコードに表示される情報を詳しく見てみましょう。
- 強調表示パネル (1) — レコードの最も重要な詳細のサマリーがページ上部に表示されます。レコード名は常にここに表示されます。表示されるその他の項目は、システム管理者が決定します。
- 詳細 (2) — レコードの項目のすべては [詳細] タブにまとめられます。
- 関連リスト (3) — Salesforce Classic で関連リストを見つけるために、レコードの一番下までずっとスクロールしたことを覚えていますか? Lightning Experience では、関連リストはページの左側 (商談とリードの場合) または [関連] タブにまとめられているため、直接クリックできます。関連リストについては、この後詳しく説明します。
- 活動と Chatter (4) — Salesforce Classic と同様に、活動を記録し、レコードに関してコラボレーションできます。これらの一新された機能については、「Lightning Experience による生産性向上」モジュールで詳しく説明します。
さらに、Lightning Experience の時間節約機能であるクイックビューのフロート表示も気に入っていただけるでしょう (5)。マウスカーソルをページのレコードリンク上に置くだけで、移動しなくても多くの詳細と関連情報が表示されます。または、クイックビューから新しいレコードにすばやく切り替えることができます。
レコードでのアクションの実行
Salesforce Classic では、Chatter アクション、活動アクション、および簡易作成アクションが Chatter パブリッシャーにまとめられ、一方で、レコード自体に関連するボタンは詳細セクションに表示されます。ワークフローを最適化するために、Lightning Experience では異なるアプローチを使用して、機能別にアクションとボタンをまとめています。
Lightning Experience では、レコードのアクションは、3 つの場所のいずれかに表示されます。
- Chatter タブ (1) では標準の Chatter アクション (投稿、アンケート、質問) が提供されます。グループが設定されていれば [お知らせ] アクションも提供されます。
- 活動タブ (2) には、活動関連のアクション (新規 ToDo、新規活動、活動の記録、メールなど) がすべて含まれます。
- Salesforce Classic では Chatter パブリッシャーにあった残りのアクションと、詳細セクションにあったすべてのボタンは、レコードのアクションメニュー (3) にあります。Chatter の [フォローする] ボタンもここにあります。
カスタムリンクはどこにあるのでしょうか? Salesforce Classic と同様に、[詳細] タブのページ下部のレコードの詳細に含まれます。
レコードの作成および更新
レコードの作成と更新は常時行われる作業です。こうした定型作業は、Lightning Experience でもほぼ同じです。簡単に確認しましょう。
新規レコードを作成する場合
多くのオプションがあり、すべてどのページからでもクリック 1 ~ 2 回でアクセスできます。
特定のオブジェクトのレコードの作成- 簡易作成: グローバルアクションメニュー (1) から簡易作成アクションを使用して、必要不可欠な詳細のみでレコードを開始します。後でレコードを編集して他の情報を追加できます。
- 詳細な作成: ナビゲーションバーのショートカット (2) を使用するか、オブジェクトのホームページで [新規] (3) をクリックして、レコードの作成時にすべての項目を入力します。
- レコードのアクションメニューから作成アクションを使用するか (4)、関連リストで [新規] をクリックします (5)。
既存のレコードの詳細を更新する場合
Salesforce Classic コンソールの場合と同じオプションを使用できますが、いくつか異なる点があります。
表示中のレコードを編集- すべての項目: レコードのアクションメニューで [編集] (6) をクリックします。組織によっては、オプションがドロップダウンメニューに含まれている場合もあります。最初に [詳細] タブに切り替える必要はありません。
- インライン編集で一部の特定項目のみ: [詳細] タブで、目的の項目の横にある アイコン (7) をクリックします。非常に便利な点があります。実際には、この時点でレコード上のすべての項目を編集できるため、他の詳細も更新が必要であると気が付いた場合に対応できます。
- リストビューまたは関連リストで、目的のレコードのドロップダウンメニューから [編集] を選択します (8)。
コンソールスタイル: Lightning コンソールアプリケーションの操作の概要
Lightning コンソールアプリケーションは、コールセンターやコンタクトセンターなど、ペースの速い環境向けに設計されているため、操作が容易です。コンソールアプリケーションを操作するときには、2 つの点に注意してください。
- コンソールアプリケーションでは、複数のレコードと関連レコードを 1 つの画面でタブを使用して開くことができます。タブによって、作業中のスクロールとコンテキストの切り替えが減るため、ワークフローが中断されません。
- コンソールアプリケーションでは、分割ビューで直接リストを処理できます。分割ビューを使用すると、必要なリストを開いたまま、大量の異なるレコードを処理できます。
コンソールアプリケーションでは、リストとレコード間を直接行き来でき、作業対象がどれかわからなくなることもありません。Lightning コンソールアプリケーションを開くには、アプリケーションランチャーを使用します。
コンソールアプリケーションは次のように操作します。
- アプリケーションでオブジェクトを選択するには、ナビゲーションバーの項目メニューを使用します (1)。
- レコードがワークスペースタブとして開きます (2)。ワークスペースタブで関連レコードをクリックすると、それらのレコードはサブタブとして開きます (3)。この例では、ケース 00001000 と 00001010 に対して 2 つのワークスペースタブが開いています。00001010 ワークスペースタブの下に、関連取引先および取引先責任者レコードを含む、3 つのサブタブが開いています。
- 分割ビュー (4) により、複数のレコードと関連項目を同時に管理できます。画面の片側でリストビューを開いたままにし、反対側でワークスペースタブとサブタブの作業を続けることができます。分割ビューは、いつでも必要なときに閉じたり開いたりできます。分割ビューペインとレコードページの間にある縦の仕切り (5) の任意の位置をクリックします。
- ユーティリティバーは固定されたフッターで、生産性ツール (メモ、履歴など) にすばやくアクセスできます (6)。[履歴] ユーティリティでは、最近開いたレコードに簡単にアクセスできます。ユーティリティは、操作時に常時表示されるドッキングパネルで開きます。
ワークスペースタブで情報がどう整理されるかは、オブジェクトと、システム管理者による設定方法によって異なります。サービスコンソールアプリケーションのケースや、セールスコンソールアプリケーションの取引先、取引先責任者、リード、商談など、オブジェクトによっては、便利な 3 列レイアウトを使用して、すべての情報を一度に表示できます。
- 最初の列には、[関連レコード] および [関連リスト] コンポーネントを使用してレコードの詳細が表示されます (7)。
- 2 番目の列には、前面中央に [強調表示パネル] コンポーネントが含まれ、主要な情報を一目で確認できます (8)。ニュースのようなフィードを使用して、全員にレコードの最新情報とコラボレーションが表示されます (9)。
- 3 番目の列には、他の関連リスト、または知識ベースが設定されていれば役に立つナレッジ記事が含まれます (10)。
リソース
- Trailhead: 「Salesforce ユーザーツアー」モジュールの「リードおよび商談に関する作業」単元
- ヘルプ: Lightning Experience でのレコードの操作方法
- ヘルプ: レコードの作成および更新
- ヘルプ:Lightning サービスコンソール
- ヘルプ:Lightning セールスコンソール