基本的なナビゲーション操作
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- ナビゲーションバーのショートカットを使用して最近のレコードやリストにアクセスする。
- Salesforce アプリケーションを見つけ、アプリケーション間を切り替える。
- Salesforce アプリケーションのナビゲーションバーをパーソナライズする。
- 重要なページのお気に入りを作成する。
- 自分の作業方法が Lightning コンソールアプリケーションにより適しているかどうかを判断する。
オブジェクト、タブ、その他の項目を見つける
Lightning Experience でのナビゲーション操作は一見して Salesforce Classic によく似ているため、すぐに慣れるでしょう。ページ上部にあるナビゲーションバーを使用すると、組織のオブジェクト、メインの Chatter フィード、グループ、レポートとダッシュボード、その他の主要な機能などの項目にアクセスして使用できます。
ナビゲーションバーに項目を表示しきれない場合、残りの項目は [さらに表示] ドロップダウンメニューに折りたたまれます。
Lightning Experience のナビゲーションバーには、ページへのアクセス以外にも多くの機能があります。さまざまなショートカットを使用して、どこからでも、レコードを作成したり、特定のページに直接移動したりできます。多くの項目の横にある アイコンに気が付きましたか? クリックすると、項目メニューが表示され、そこから多くの頻繁に使用する機能をすぐに起動できます。
確認中の取引先に商談を作成する必要がある場合は、[商談] 項目メニューを開いて、1 クリックで開始するだけです。または、最近の商談や [来月クローズ] リストビューに直接移動できます。
項目メニューがあるのは標準オブジェクトとカスタムオブジェクトのみです。また、項目メニューの内容はオブジェクトによって少し異なります。ToDo とメモの場合、レコードを作成し、最近のリストにアクセスすることはできますが、最近のレコードにアクセスすることはできません。ダッシュボードとレポートの場合、最近のレコードのみが表示されます。
Salesforce アプリケーションを見つける
Salesforce で複数のアプリケーションを使用している場合、Salesforce アプリケーションが特定の作業ニーズに合わせて調整された項目のコレクションであることはもうご存じでしょう。また、Salesforce Classic でのアプリケーションランチャーの使用方法について理解されているでしょう。Lightning Experience にもアプリケーションランチャーがあります。ただし同じものではありません。新しいバージョンは単なるアプリケーション切り替え手段ではなく、他にも多くの機能があります。詳しく見てみましょう。
Lightning Experience のアプリケーションランチャーを開くには、ナビゲーションバーで をクリックします。
必要な機能すべてに簡単にアクセスできます。
- Salesforce アプリケーションや、Gmail、Google ドライブなどの接続アプリケーションを開くには、[すべてのアプリケーション] セクションでタイルをクリックします (1)。各タイルはアプリケーションの名前、説明、ロゴで明確にブランド設定されているため、探しているアプリケーションを簡単に識別できます。
- 現在のアプリケーションに含まれていないオブジェクトや機能を使用する必要がある場合は、[すべての項目] セクションのリンクから直接移動します (2)。このセクションには、使用権限のある Salesforce の項目がすべてリストされます。
- 特定のアプリケーションや個々の項目をより迅速に見つけるには、名前で検索します (3)。入力と同時に、[すべてのアプリケーション] セクションと [すべての項目] セクションが絞り込まれ、一致するオプションが表示されます。
- AppExchange へのアクセス権限がある場合は、Lightning Experience を離れずに 1 クリックで直接移動できます (4)。
ここで、Salesforce アプリケーションとナビゲーションバーの関係について説明しましょう。アプリケーションランチャーを閉じて、もう一度ナビゲーションバーを見てください。それはいつもページ上部にあります。ただし、ナビゲーションバーに表示される内容は、現在使用しているアプリケーションに結び付けられています。ナビゲーションバーは次のように表示されています。
- システム管理者がアプリケーションに割り当てた項目 (1)。
- アプリケーションの名前 (2)。
- アプリケーションのカスタムロゴ (3) とナビゲーションバーのカスタム配色 (4) (システム管理者がカスタムブランド設定をアプリケーションに適用した場合。それ以外の場合は、標準の Salesforce ロゴと青いバーが表示されます)。
電光石火のナビゲーション
ナビゲーションバーやアプリケーションランチャーにはあらゆる効率化機能が組み込まれていますが、もっと望んでもかまいません。必要な行き先を思い浮かべるだけで瞬時にそこに移動できたら素晴らしいと思いませんか? 素晴らしいですが、Lightning Experience では (まだ) できません。ただし、Salesforce Classic にはない 2 つの機能強化が行われ、似たようなことができるようになりました。
ナビゲーションバーで項目をパーソナライズできます。さらに、お気に入り項目のショートカットのリストを作成できます。これらのオプションは両方とも、目的の場所に到達するために必要な時間とクリック数を減らします。どちらの方法が自分に適しているでしょうか? おそらく両方です! では、実際に確認してみましょう。
ナビゲーションバーの項目をパーソナライズする
作業方法は人によって異なります。Salesforce Classic で時間をかけてアプリケーションに表示されるタブのカスタマイズしていた方に朗報です。Lightning Experience でも同じことができます。取引先や商談など、オブジェクトレベルの項目を追加する必要がありますか? 問題ありません。ただし Lightning Experience では、毎日監視するダッシュボード、定期的に使用するリストビュー、さらには最重要な特定のレコードなど、個々のページへの 1 クリックアクセスを追加してより詳細な設定ができます。
Salesforce Classic では、個人設定でこの作業を行います。一方、Lightning Experience では、ナビゲーションバーエディターで直接行います。
まず、ナビゲーションバーの鉛筆アイコンをクリックします。[アイテムをさらに追加] をクリックします。お気に入りや組織で使用可能なすべてのオブジェクトと項目から追加するものを見つけて選択します。[さらに追加] リストにはナビゲーションバーにすでに含まれている項目は表示されません。
選択した後、変更を保存する前に項目を並び替えまたは削除できます。システム管理者がアプリケーションに指定した項目の削除や名前変更はできません。また、標準またはカスタムオブジェクトの項目の名前変更もできません。
もう一度参照することがわかっている一時タブが開いている場合は、エディターを使用せずにそのタブをナビゲーションバーに追加することもできます。
このしくみを確認しましょう。たとえば、1 日に数回 [今日のリード] リストビューにアクセスしていて、ナビゲーションバーにそのためのタブを追加するとします。このリストビューを表示中に、[リード] 項目メニューを開き、[新しいタブで開く] を選択します。次に [ナビゲーションバーに追加する] を選択します。
一時タブかどうかは、タブ名の横にあるアスタリスクで区別できます。
一時タブは柔軟です。一時タブを閉じるか、Salesforce からログアウトするか、別のアプリケーションに切り替えるまで、一時タブはナビゲーションバーに残ります。そのため、不要になるまで現在のセッションで維持しておくことができます。
ナビゲーションバー項目の順序の最適化
自分の必要性に合わせてアプリケーションの操作を調整するには、まず重要な項目をナビゲーションバーに追加するとよいでしょう。ただし、いつもナビゲーションバーエディターを開いて項目を選択するのは効率的とはいえません。幸い、項目をドラッグするだけで好きなように並び替えができます。
考慮事項
アプリケーションのナビゲーションバーをパーソナライズするときには、次の点を考慮します。
- システム管理者がアプリケーションに追加したデフォルト項目の削除や名前変更はできません。
- 標準またはカスタムオブジェクトの項目の名前変更はできません。
- アプリケーションのナビゲーションバーの最大項目数は 50 個です。つまり、追加できる項目数は、アプリケーションに含まれるデフォルト項目の数に影響されます。たとえば、アプリケーションに 48 個のデフォルト項目がある場合、独自に追加できるの項目は 2 個です。
- 特定のアプリケーションのナビゲーションバーに アイコンが表示されない場合、システム管理者がそのアプリケーションをまだ Lightning Experience 用にアップグレードしていないことを意味します。このアイコンがどのアプリケーションにも表示されない場合、組織でパーソナライズがオフになっています。
お気に入り項目へのショートカットを作成する
Lightning Experience だけで提供されるお気に入りは、特定のレコード、リスト、グループ、およびその他のページに直接移動できる機能です。お気に入りは Web ブラウザーのブックマークに似ていますが、はるかに多くの機能があります。ページ上部にあるお気に入りの星 () が個人的な北極星になります。ログインしているブラウザーやコンピューターに関係なく常にそこにあり、最もよく使用するものにすばやく移動できるように導きます。
をクリックするだけの簡単な操作で、お気に入りに現在のページを追加できます。保存したお気に入りは、いつでも個人的なお気に入りリストで 1 回クリックするだけでアクセスできます。
商談の [今月クローズ] リストビューのお気に入りを作成します。お気に入りリストからいつでもリストビューに切り替えることができます。
お気に入りページの表示中、お気に入りの星が強調表示されます。お気に入りリストからページを削除するには、強調表示された星をクリックします。
お気に入りリストが長くなったら、効果を維持するために整理します。リストを編集して、自分に適した順序でお気に入りを並べます。また、覚えやすいようにお気に入りの名前を自由に変えることができます。たとえば、重要な商談に短いニックネームを付けたり、処理中のケースを覚えにくい番号から問題を説明する表示ラベルに変更したりします 。(実際のレコード名が変わるわけではないので心配はいりません)。
お気に入りリストから、[お気に入りを編集] を選択します。次に、お気に入りを目的の場所にドラッグします。お気に入りにわかりやすい名前を付けます。不要になったお気に入りを削除します。
ナビゲーションバーからお気に入りへのアクセス
ナビゲーションバーの標準オブジェクトとカスタムオブジェクトの横に表示される項目メニューを覚えていますか? こうしたオブジェクトのお気に入りリストビューまたはレコードがある場合、最もよくアクセスされる 3 つが自動的にここに追加されます。
項目メニューでオブジェクト固有のお気に入りを探す方が自然に感じられるかもしれません。関心のある項目でお気に入りを絞り込むのに便利な方法でもあります。
ナビゲーションバーにすばやく項目を追加したことを覚えていますか? 同じプロセスを使用して、特に気に入っているお気に入りをナビゲーションバーに直接追加できます。ナビゲーションバーの鉛筆アイコンをクリックします。[アイテムをさらに追加] をクリックします。[お気に入り] で、ナビゲーションバーに追加する項目を見つけて選択します。([さらに追加] リストにはナビゲーションバーにすでに追加されているお気に入りは表示されません。)順序を確認して、変更を保存します。
お気に入りを使用するときに留意すべきいくつかの点をまとめましょう。
- ページの種類が、組織の標準オブジェクトとカスタムオブジェクトのレコード、リストビュー、ダッシュボード、レポート、ダッシュボードおよびレポートフォルダー、Chatter グループの場合、200 個のお気に入りを作成できます。
- 次の場合、お気に入りは作成できません。
- [レポート]、[ダッシュボード]、[ファイル]、[ToDo]、[メモ] のリストビュー
- カスタム Visualforce ページで上書きされたリストビュー
- 個々の Chatter 投稿
一度に複数のレコードを操作するには? そのためのアプリケーション (Lightning コンソール) を使用する!
変化の速い環境で作業をしている場合、リストを処理する場合、一度に複数のレコード間を移動する操作を定期的に行う場合は、Lightning コンソールアプリケーションを使用して移動操作にかかる時間を短縮することを検討してください。コンソールアプリケーションは、コンタクトセンターや大規模なコールセンターに最適です。そこでは、営業担当やサポートエージェントが、プロスペクトや顧客に関するすべての情報をすばやく見つけて表示し、顧客を満足させる必要があります。
コンソールアプリケーションと、この単元でこれまで説明してきた標準アプリケーションは何が違うのでしょうか? 大きな違いはナビゲーションスタイルです。標準ナビゲーションを使用するアプリケーションでは、一度に 1 つのレコードが表示されます。
コンソールナビゲーションで、同じ画面で複数のレコードを開くことができます。この Lightning コンソールアプリケーションには、通常のナビゲーションバーがありません。
それは、最初に項目メニューからオブジェクトまたは他のナビゲーション項目を選択したからです (1)。表示する各レコードはそれぞれのタブ (ワークスペースタブ) で開き、そのタブがナビゲーションバーに追加されます。この例では、3 つのレコードが同時に開かれています (2)。親レコードに関連するレコードは、元のレコードのサブタブで開きます (3)。
それ以外の重要な違いは、Lightning コンソールアプリケーションのレイアウトです。便利な分割ビューにはレコードとリストビューが同時に表示されます (4)。このレイアウトにより、複数のレコードを一度に操作する時間がはるかに短くなります。
Lightning コンソールアプリケーションを開くには、アプリケーションランチャーを使用します。Lightning Experience には、2 つの事前設定された標準 Lightning コンソールアプリケーションがあります。
- [セールス] では、セールスコンソールアプリケーションで、リードの見込み調査、商談の成立、リレーションの管理のためのツールすべてをすぐに使用できます。
- サポートエージェントの場合、サービスコンソールアプリケーションには、ケースのクローズ、反復作業の合理化、複数チャネルでの顧客とのエンゲージメントのためのツールが用意されています。
ヒント
アプリケーションランチャーに Lightning コンソールアプリケーションタイルが表示されない場合は、アクセス権を取得できるかどうかを Salesforce システム管理者にお問い合わせください。