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取引先と申込書とは

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 法人取引先用のビジネスライセンス申込書データモデルについて説明する。
  • 個人取引先用の個人申込書データモデルについて説明する。
  • 法人取引先と個人取引先がライセンスと認可でどのように使用されるかを説明する。
メモ

前提条件

始める前に、次の学習を完了していることを確認してください。

必須

推奨

公共セクターソリューションのライセンス、許可、検査のデータモデルについて知る

政府機関にライセンスや許可を申請したことのある事業主や個人に聞けば、そのプロセスは難しくて時間がかかるものだと言われるでしょう。政府機関にとっても容易いことではありません。大量の書類と複雑な要件、さらに何人もの対象者や担当者と連絡を取る必要があります。これはプロセスを遅らせる日常的な障害のほんの一部です。

そのため、Salesforce 公共セクターソリューションでは、ライセンスの発行、許可の承認、検査の実施を 簡単かつ効率的に行えるようになりました。公共セクターソリューションを使用すれば、申込書のオンライン送信から審査と承認の自動化、検査および違反業務の割り当てと管理まで、プロセスのあらゆるステップが合理化します。

このモジュールは、それを可能にするデータモデルまたはオブジェクトを理解するのに役立ちます。公共セクターソリューションのデータモデルを使用して、ライセンス、許可、検査を実装するカスタムソリューションをどのように構築できるかを学習しましょう。まずは、申込書と取引先について説明します。

申込書と取引先について知る

申込書には「ビジネスライセンス申込書」と「個人申込書」という 2 つの申込書種別があります。この各申込書はオブジェクトとして表され、ライセンス、許可、検査の中心となります。ビジネスオーナーになりたいと思っている人は、新しいビジネスを登録して必要なビジネスライセンスと許可を得るために、ビジネスライセンス申込書を申請します。個人は、専門的な仕事の開業、家の改装、結婚、漁獲許可証や駐車許可証の取得のために、個人申込書を申請します。

申込を行う各対象者は、取引先 (法人用の取引先または個人用の取引先) で表されます。法人取引先は、ビジネスライセンス申込書の申請者を表します。個人取引先は、個人申込書の申請者を表します。事業を営む人には、法人取引先と個人取引先の両方を設定できます。 

法人取引先の取引先オブジェクトには、名前、URL、請求先および納入先住所、従業員数、業種、株式コードなどの基本情報が保存されます。 

法人取引先は、取引先責任者プロファイルと法人プロファイルという他の 2 つの主要オブジェクトと密接に結び付けられています。取引先責任者には、その取引先に関連付けられている人についての情報が保存され、法人プロファイルにはビジネス要素の強い情報 (ビジネス構造、事業名、納税 ID など) が保存されます。この 3 つのオブジェクトによって、企業とその従業員の全体像が示されます。各オブジェクトについての詳細は、『Salesforce Public Sector Solutions Developer Guide (Salesforce 公共セクターソリューション開発者ガイド)』を参照してください。以下の図は、法人取引先用のビジネスライセンス申込書データモデルを表しています。

法人取引先用のビジネスライセンス申込書データモデル。

上記のオブジェクトについて具体的に理解してもらえるように、Cosville という町にあるヘアケアビジネス Sunshine Salon 法人取引先の例を使って説明します。

オブジェクト 関連先 詳細

取引先責任者

法人取引先、ビジネスライセンス申込書

Susan Adams は Sunshine Salon というビジネスのオーナーであり、ビジネスライセンスの申請者です。

法人プロファイル

法人取引先

Sunshine Salon の法人プロファイルは、Sunshine Salon という取引先に基づきます。

取引先

取引先責任者、法人プロファイル

Sunshine Salon は、Susan Adams が所有するヘアサロンビジネスです。

親取引先

法人取引先

Sunshine Wellness Chain が Sunshine Salon の親取引先です。

ビジネスライセンス申込書

法人取引先

Susan Adams が、サロンをオープンするためのビジネスライセンスを申請しました。

一方、個人取引先の場合、取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクトからの情報 (たとえば、自宅電話番号) は単一のレコードに含まれます。

メモ

個人取引先には、いくつかの設定が必要です。個人取引先は有効化する必要があり、有効にすると無効にできません。個人取引先についての詳細は、「リソース」セクションの Salesforce ヘルプ記事を参照してください。

たとえば、Cosville で Amy Richards という対象者が Sunshine Salon で髪を切るライセンスを必要としています。次の図は、公共セクターソリューションで個人取引先が美容師ライセンスの取得に必要なトレーニングオブジェクトおよび資格オブジェクトとどのように関連しているかを示しています。 

個人の専門職ライセンスの取得に関わる個人取引先トレーニングおよび資格データモデル。

以下に、Amy Richards の個人取引先について、美容師のライセンス申込に関連して詳しく説明します。

オブジェクト リレーションの種類  詳細

個人取引先と取引先責任者

取引先と取引先責任者のリレーション

申請者である Amy Richards についての基本情報は、個人取引先オブジェクトと取引先責任者オブジェクトに保存されます。

個人取引先と学歴

参照 

Amy の学歴レコードには、美容師ライセンスの専門教育に関する情報が含まれます。

取引先責任者とトレーニングコース参加者 

参照 

Amy は、美容師ライセンスに必要なヘアスタイリストトレーニングコースを修了しました。

提供コースとトレーニングコース参加者

参照

開講されたヘアスタイリストトレーニングコースへの Amy の参加を示すレコード。

提供コースとトレーニングコース

参照

ヘアスタイリストトレーニングコースの開講。

取引先責任者と個人試験 

参照 

Amy はヘアスタイリストの実技模擬試験に合格しました。

個人試験と試験

参照 

試験オブジェクトは、Amy が受けた試験を参照します。トレーニングコース参加者とトレーニング開講科目との間にも同じようなリレーションがあります。

個人取引先と個人申込書

参照

Amy は、美容師専門職ライセンスの申込書を提出します。

Amy Richards が美容師のライセンスを申請すると、Cosville ライセンス管理当局のコンプライアンス担当者はこのすべての情報を使用して個人申込書を処理、承認します。

申込書オブジェクトのリレーションを理解する

これまで、ビジネスライセンス申込書オブジェクトと個人申込書オブジェクトに含まれるデータについて説明してきました。では、データはどのように申込書オブジェクトに取り込まれるのでしょうか?

よい質問です。対象者は、ポータル経由でライセンスと許可の申請を行います。ポータルは、公共セクターソリューション組織で Experience Cloud を使用して作成します。申込書フォームは、公共セクターソリューションに付属する、ガイド付きエクスペリエンス作成コンポーネントが集まった OmniStudio を使用して作成します。 

対象者がオンラインで申込書に入力すると、公共セクタープロセスライブラリの OmniScripts によって事前申込書の参照オブジェクトにデータが一時的に保存されます。その後、対象者が申込書を送信するときに、DataRaptor と呼ばれる OmniStudio コンポーネントによってデータがビジネスライセンス申込書または個人申込書オブジェクトに取り込まれます。 

以下の図は、申込書データがビジネスライセンス申込書または個人申込書オブジェクトに取り込まれるしくみと、申込書オブジェクトと取引先とのリレーションを示しています。 

申込書送信データモデル。

以下に、申込書オブジェクトと各オブジェクトのリレーションについて詳しく説明します。 

オブジェクト 関連先 説明

事前申込書の参照

個人申込書、ビジネスライセンス申込書

対象者が申込書を送信する前に、さまざまなバージョンの申込書データが保存されます。

個人申込書

取引先、事前申込書の参照

送信された個人ライセンス申込書のデータが保存されます。

ビジネスライセンス申込書

取引先、事前申込書の参照

送信されたビジネスライセンス申込書のデータが保存されます。

公共セクターソリューションでライセンスと許可の申込書を作成するために使用されるオブジェクトを理解したところで、次の単元では申込書を処理するオブジェクトを見てみましょう。

リソース

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