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ジャーニーキャンペーンのパフォーマンスの測定

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • [Journey Health (ジャーニーの健全性)] ダッシュボードで特定のジャーニー、バージョン、取引先責任者履歴を確認する。
  • [ジャーニー分析] ダッシュボードの [分析] パネルに表示される集計されたパフォーマンス情報について説明する。
  • ジャーニーのパフォーマンスの詳細を確認する。
  • 標準 Journey Builder レポートにアクセスする。
メモ

Marketing Cloud Engagement の Datorama レポートは、エンゲージメントのインテリジェンスレポートと呼ばれるようになりました。

はじめに

Journey Builder の分析ツールを使用することで、個々のエンゲージメントを調べることも、クロスチャネルキャンペーンの集計ジャーニーデータを調べることもできます。最も大きな影響を及ぼしているのはどのデータソース、バージョン、チャネル、コンテンツかを知ることができます。このデータはカスタマージャーニーの最適化に使用できます。また、将来のキャンペーン計画の指針にすることもできます。このモジュールでは、分析を使用して目標の達成状況を測定し、バージョン設定によってジャーニーを改善する方法について学習します。

「Journey Builder の基本」では、Journey Builder を起動すると、保存したすべてのジャーニーの概要がジャーニーダッシュボードに表示されること、新しいジャーニーを作成するときにはまずここにアクセスすることを学習しました。この単元では、ジャーニーの健全性と履歴を詳しく見てみましょう。

ジャーニーパフォーマンスの集計の概要にアクセスする

ジャーニーダッシュボードには、ジャーニーの最新バージョンのジャーニーパフォーマンスの概要が表示されます。ジャーニーの状況が実行中、終了中、停止済み、ドラフトのいずれであるかは関係ありません。ジャーニーの各種状況は次のとおりです。

バージョン状況

説明

キャンセル

単一送信ジャーニーがスケジュールされた日時より前にキャンセルされました。

削除済み

ジャーニーは削除されました。

Draft (ドラフト)

まだ有効化されていない完全に編集可能なバージョン。このジャーニーを通過中またはジャーニー内で待機中の有効な顧客はいません。

ランニング

最新の有効化済みバージョン。有効化されるとプライマリバージョンになります。

スケジュール済み

単一送信ジャーニーが指定された日時に送信されるようにスケジュールされています。

送信済み

単一送信ジャーニーが開始されたか、指定された送信日時にメッセージを送信しました。

停止

実行中のジャーニーバージョンはいつでも停止できます。ジャーニーのそのバージョンにいる顧客は排出され、ジャーニーは無効になります。

終了中

既存の連絡先はジャーニーを継続しますが、新しい連絡先はジャーニーにエントリしません。

一時停止中

ユーザーがこのジャーニーの一時停止を要求しましたが、プロセスは進行中です。ジャーニーの次の状況は「一時停止」です。

停止中

ユーザーがこのジャーニーの停止を要求しましたが、プロセスは進行中です。ジャーニーの次の状況は「停止」です。

再開中

ユーザーがこのジャーニーの再開を要求しましたが、プロセスは進行中です。ジャーニーの次の状況は「実行中」です。

ジャーニーダッシュボードには、ジャーニーのオーディエンス内の取引先責任者数やジャーニーを完了した人の割合も表示されます。パフォーマンスが高いジャーニーは将来の類似するキャンペーンのモデルとして使用できます。一方、ジャーニーのパフォーマンスが思わしくない場合は、ジャーニー計画を変更、改善する余地があります。たとえば、エンゲージメント分岐からメールの影響が期待したほど出ていないことがわかった場合や、メッセージ間の待機期間を調整する必要がある場合、または、メッセージコンテンツを変更する必要がある場合などがあります。 

ジャーニーダッシュボードから詳細情報 (取引先責任者の進行がジャーニーのどこで止まったかなど) にドリルダウンして、ジャーニーの新しいバージョンやコピーを作成して有効化できます。 

ジャーニーが古い順でリストされている [Journey Health (ジャーニーの健全性)] 画面のデフォルトビュー。ジャーニー名、状況、パフォーマンスの概要指標、最終更新日が含まれている。

ここに表示されるジャーニーのリストは、検索または絞り込みツールを使用したり、特定のジャーニーフォルダーを選択したりすることで調整できます。これは、アカウントやフォルダーに多数のジャーニーが存在していて、主要なものだけを表示したい場合には特に便利です。フォルダーへのジャーニーの整理については、この後の単元で詳しく学習します。

目標を測定する

「Journey Builder キャンペーン」モジュールでは、キャンペーンのゴールを定義する方法を学習しました。ジャーニー内の各取引先責任者はジャーニー中に目標に対して定期的に評価されます。取引先責任者が評価されるスケジュールは、目標が取引先責任者をジャーニーから削除するために設定されているかどうかによって異なります。

Journey Builder では、次のタイミングでジャーニーの目標に対して取引先責任者が評価されます。

  • 待機期間が終了するたび
  • 目標に終了条件が設定されている場合は、毎日、米国中央標準時間の午前 0 時

ダッシュボードのツールバーの グラフアイコン をクリックすると [分析] パネルが展開され、目標を達成したジャーニーの数と、パフォーマンスが最高および最低のジャーニーが表示されます。

パフォーマンスが最高および最低のキャンペーンと設定した目標を達成したキャンペーンの数が表示されている展開された [分析] パネル。

ジャーニーの健全性を確認する

ジャーニーを有効化した後、期待どおりに進行しているかどうかを定期的に確認する必要があります。そのためには、ジャーニーダッシュボードでジャーニーをクリックします。ダッシュボードのバージョン名をクリックしてバージョンを選択すると、さらに詳細が表示されます。健全性アイコン をクリックすると [Journey Health (ジャーニーの健全性)] パネルが開き、次の情報が表示されます。

  • 目標達成: 設定した目標とジャーニー内で目標を達成した取引先責任者の数または割合が表示されます。
  • 現在の母集団: 現在のジャーニー内の取引先責任者数と終了条件 (ある場合) が表示されます。
  • アラート: システムの処理が予想よりも遅くなっていることが表示されます。

ジャーニー履歴を確認して詳細なインサイトを得る

ジャーニー履歴を使用すると、キャンペーンへの特定の取引先責任者のエンゲージメントに関する情報を確認できます。デフォルトでは、[ジャーニー履歴] ページには過去 30 日間の活動の結果が表示されます。また、アカウント内のすべてのジャーニーの取引先レコードの合計数も表示されます。

メモ

ドラフトジャーニーと削除済みジャーニーは結果に含まれません。

選択したジャーニーでの各取引先責任者の活動が表示されている [ジャーニー履歴] ビュー。

ジャーニー内の特定の取引先責任者を追跡するには、まず、その取引先責任者を表す取引先責任者キーを見つけます。検索条件を使用して情報を絞り込み、次の内容を表示します。

  • 取引先責任者がエントリされたジャーニー
  • ジャーニー内の取引先責任者の履歴を示す状況メッセージ
  • 各トランザクションの時間
  • 過去 30 日以内に取引先責任者が入っていたジャーニー
  • ジャーニー内の取引先責任者の位置
  • 取引先責任者がジャーニーを終了したかどうか

ジャーニー名、活動種別、状況、日付範囲に基づいてジャーニー履歴ビューを絞り込むために使用される検索条件。

Journey Builder レポート

Marketing Cloud Engagement は特定のジャーニーの経時的なメールエンゲージメント追跡を監視するための標準レポートが 2 つあります。レポートは任意のタイミングで実行することも、自動的に実行されるようにスケジュールすることもできます。レポートは 1 つ以上のアドレスにメール送信したり、FTP でエクスポートしたりできます。 

Journey Builder メール送信のサマリー

指定された期間にジャーニーで送信されたメールの追跡とエンゲージメントの評価指標。レポートに含める特定のジャーニーとバージョンを選択します。

Journey Builder メール送信の日別サマリー

指定された期間にジャーニーで送信されたメールの追跡とエンゲージメントの評価指標の日別集計と、レポートに含める特定のジャーニーとバージョン。

上記のレポートにアクセスするには、Analytics Builder に移動して [レポート] を選択します。

エンゲージメントのインテリジェンスレポート

エンゲージメントのインテリジェンスレポートを使用すると、メールやジャーニーのキャンペーンレベルのデータの詳細な分析を生成、表示、共有できます。インテリジェンスレポートでは、標準ダッシュボード、スケジュール済みレポート、ピボットテーブルを使用して、マーケティング活動に関する深い知識を得ることができます。ジャーニーによく使用されるレポートは次の 3 つです。

Email Overview: 送信、到達率、開封率などの概要レベルの主要な KPI と、各評価指標の経時的なパフォーマンス。

Journey Performance by Email: ジャーニーと活動データの詳細なビューが表示されます。ジャーニーパフォーマンスと、ドメイン、曜日、オーディエンスなどによる詳細な内訳が含まれます。

Email Engagement: メールエンゲージメントデータの詳細が視覚化されます。エンゲージメント KPI、エンゲージメントタイムラインと、ドメイン、曜日、オーディエンスなどによる詳細な内訳などが含まれます。

事例: Isabelle がジャーニーパフォーマンスを確認する

Isabelle は Northern Trail Outfitters のデジタルマーケティングマネージャーです。

Isabelle は他のプロジェクトに取り組んでいる間の数週間、Northern Trail Outfitters の Welcome キャンペーンを実行していました。いよいよ、そのパフォーマンスを確認する準備ができました。彼女が Marketing Cloud Engagement にログインして [Journey Builder] タブに移動すると、ジャーニーダッシュボードにキャンペーンがリストされています。このジャーニーの状況は [終了中] になっていて、ジャーニーに追加された顧客数 (500) とジャーニーを完了した顧客の割合 (63%) の正確な数値が表示されています。

これまでの Welcome キャンペーンのパフォーマンスは満足できるものですが、Isabelle はメールメッセージ 1 と 2 の間の待機時間を短縮すれば効果があるかどうかを知りたいと考えています。次の単元では、この理論をテストして回答率の向上につなげるために、バージョンを作成して管理する方法を学習します。

リソース

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