エントリソースの準備
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- データ要件を決定する。
- エントリソースを作成する。
ジャーニーを作成する前に、まず技術要件とデータ要件を検討します。どのようなデータポイントにアクセスできますか? ジャーニーに含める連絡先をどのように判断しますか? 手元にあるデータを使用してメッセージをパーソナライズできますか? ジャーニーの目標を測定するためにどの属性を使用できますか?
エントリデータの準備
エントリデータとは、連絡先がジャーニーにエントリする時点であなたがその連絡先について持っている情報です。連絡先がジャーニーに追加された瞬間に取得される連絡先のデータ属性のスナップショットと言えます。エントリデータとは異なり、連絡先データはジャーニーの進行に伴って更新されます。エントリデータと連絡先データを比較すると、パーソナライズ文字列の使用前と使用後のデータポイントを示したり、属性の変化を監視したりすることができます。エントリソースまたは判断分岐のエントリデータまたは連絡先データはフィルターすることができます。
エントリソースの選択
エントリソースによって連絡先がジャーニーに追加されます。各ジャーニーにはエントリソースを 1 つだけ含める必要があります。一般的に使用される種別には、データエクステンションエントリソースとイベントの 2 つがあります。
データエクステンションエントリソース
Journey Builder のデータエクステンションエントリソースは、Email Studio または Contact Builder から既存のデータエクステンションを取得するか、MobileConnect からリストを取得し、スケジュールに従って顧客をジャーニーに配置します。データエクステンションエントリソースを使用する場合の要件は次のとおりです。
- パーソナライズまたは動的コンテンツに必要なフィールドをデータエクステンションに含めます。
- 送信可能なデータエクステンションを使用します。
- 連絡禁止またはパブリケーションのデータエクステンションを事前に準備します。このデータエクステンションは構成中にメール送信アクティビティで選択できます。
- ジャーニーのデータが複数のデータエクステンションに保存されている場合は、クエリを使用して 1 つのデータエクステンションを作成します。クエリは Automation Studio で SQL クエリアクティビティを使用して作成できます。
- 可能であれば、処理時間を短縮するためにデータエクステンションを事前にフィルターします。
- 該当する場合、データエクステンションを Contact Builder のデータモデルにリンクします。
ときどき発生する API エントリイベント
ときには、取引先責任者をジャーニーに挿入したいけれども、顧客アクティビティが Marketing Cloud エンゲージメントの外部で発生することがあります。こうしたアクションはイベントと呼ばれます。イベントベースのエントリのユースケースには、API エントリイベントを使用することをお勧めします。ただし、顧客がジャーニーに追加されるように API エンドポイントを設定する開発作業が必要になります。組織内の IT 担当と協力してジャーニーエントリの API エンドポイントを作成するか、Salesforce Marketing Cloud Engagement サービスの利用を検討してください。
事例: Isabelle がエントリソースを決定する
このプロセスを完了した後、NTO のデジタルマーケティングマネージャーである Isabelle は、送信可能なデータエクステンションである NewSubscribers を NTO の Welcome キャンペーンのエントリソースとして使用することにしました。これには、カスタマイズしたジャーニーを作成するために必要な新規購読者のすべてのデータが含まれています。
次の単元では、ジャーニーキャンペーンを作成する方法を学習します。
リソース