MCP のレポートを活用する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Marketing Cloud Personalization における主要なレポート用語を定義する。
- レポートダッシュボードを操作し、主要なメトリクスを解釈する。
- レポートのインサイトを活用してパーソナライズ戦略を強化する。
レポートの概要
あなたがどのような役職であっても、意思決定において分析データが価値を持つことを実感しているはずです。キャンペーンを開始したりセグメントを定義したりする前に、Marketing Cloud Personalization のレポートダッシュボードで利用できるデータを理解することはとても重要です。
このデータは、訪問者のトラフィック、行動、エンゲージメントに関するインサイトを提供します。これらのインサイトを分析することで、パーソナライズ戦略を洗練させ、Web サイトで関連性が高くインパクトのあるエクスペリエンスを提供できるようになります。この単元では、主要なレポート用語、レポートダッシュボードの構成、そしてパーソナライズで分析を活用する方法を学びます。
訪問者データの理解
Marketing Cloud Personalization は、データを大きく 3 種類に分けて収集します。コンテキストデータ、暗黙的データ、明示的データです。
コンテキストデータは、訪問者の IP アドレスや参照元に基づいて自動的に収集されます。例: 地理的位置、デバイスの種類、トラフィックソース。
暗黙的データは、訪問者がサイト内を移動する間に記録されます。例: 閲覧されたページ、ページの滞在時間、スクロールの深さ。
明示的データは、訪問者が意図的に提供する情報です。例: アンケート回答、購入履歴、コンテンツのダウンロード、クリック操作。
主要なレポート用語
Marketing Cloud Personalization でデータを分析する際には、いくつかの重要な用語を把握しておく必要があります。
- 訪問数: ユーザーによって開始されたセッションの数
- 訪問者数: サイトにアクセスしたユニークユーザーの総数
- パス: 訪問者がサイト内で移動したページの順序や経路
- トラフィックソース: 訪問者がサイトに到達する前にいた場所 (例: ソーシャルメディア、検索エンジン、リファラーなど)
- イベント: 訪問者によるサイト上でのあらゆる操作 (クリック、ページビュー、インプレッションなど)
- アクション: 訪問者の操作を分類するためにプラットフォーム上でマッピングされた特定のイベント (例: ボタンのクリック、ページの読み込み)
アクションの種別
アクションを定義することで、キャンペーンをより効果的にターゲティングするためのルールを設定できます。たとえば、ボタンがすべてのページに表示される場合、そのボタンのクリックを 1 つのアクションとして全ページで集計して、分析に活用できます。MCP では、次の 2 種類のアクションがマッピングされています。
- ページ読み込みアクション: 訪問者が特定のページにアクセスしたときにトリガーされます。
- クリックアクション: 訪問者がボタンやリンクを操作したときに記録されます。外部ドメインへのリンクを含みます。
レポートダッシュボードの操作
Marketing Cloud Personalization のレポートダッシュボードは、訪問者の操作、キャンペーンの成果、収益への影響に関するインサイトを提供します。
アクセスレベルに関係なく、異なるセクションに分類されたレポートを表示できます。ダッシュボードに表示されるセクションは、e コマース、需要創出、コンテンツトラッキングなど、組織の重点領域によって異なります。
レポートビューは、ニーズに合わせてカスタマイズできます。
- 期間を調整する (例: 本日、過去 1 週間、過去 1 か月、四半期、またはカスタム期間)。
- 列ヘッダーのメニューから列を追加または削除する。
- 列名をクリックしてデータを並べ替え、インサイトを効率的に整理する。
レポートには次のセクションがあります。
- Revenue (収益): 日次の収益合計や収益に関連するサイト上のアクティビティを表示します。
- Activity (アクティビティ): キャンペーンのパフォーマンス (インプレッション、目標達成数、クリックスルー率など) を追跡します。
- Visitors (訪問者): 一定期間内のユニーク訪問者数と訪問数を表示します。
- Items (商品): 商品の購入、コンテンツの閲覧、パフォーマンスの高い商品に関するインサイトを提供します。
- Recent visitors (最近の訪問者): トラッキングビーコンの有効化以降に訪問したすべての訪問者をリアルタイムで表示します。メモ: [Recent Visitors (最近の訪問者)] レポートで緑色のドットが付いている訪問者は、現在サイトを閲覧中であることを示します。
より詳細な分析を行うには、レポートを統合カスタマープロファイルまで掘り下げて表示できます。この機能を使用すると、個々の訪問者の行動や嗜好をリアルタイムで確認できます。
このデータを活用することで、マーケティング戦略を洗練させ、より関連性の高いコンテンツをオーディエンスに届けることができます。
Marketing Cloud Personalization におけるレポートの基本を理解した今、これらのインサイトを活用してパーソナライズ戦略を改善していきましょう。