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グローバル目標と検索条件を確認する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • Marketing Cloud Personalization におけるグローバル目標と検索条件を定義し、それらの役割を理解する。
  • Marketing Cloud Personalization でグローバル目標と検索条件を設定する。
  • グローバル目標と検索条件を使用してキャンペーンの成功を測定する。
  • 目標と検索条件の設定に関するベストプラクティスを適用してパーソナライズ戦略を最適化する。

グローバル目標と検索条件の概要

パーソナライズキャンペーンを開始する前に、グローバル目標と検索条件を定義する必要があります。これらの要素は、パフォーマンスの追跡や、マーケティング全体の目標に対する成功の測定に役立ちます。リードの増加、コンバージョン率の改善、ユーザーエンゲージメントの促進など、目標が何であっても、明確かつ測定可能なグローバル目標を設定することで、キャンペーンが戦略的目標と一致していることを保証できます。

グローバル目標はユーザーの主要なアクションを追跡し、検索条件はデータ分析を絞り込むことで、キャンペーンパフォーマンスの精密な評価を可能にします。これらのツールを設定して適用する方法を理解することで、パーソナライズをより効果的に最適化できるようになります。

キャンペーンパフォーマンスを測定するためのグローバル目標の設定

グローバル目標とは、Web サイト、SaaS アプリケーション、モバイルアプリケーション上でユーザーに実行してほしい主要なアクションを表します。たとえば、メールニュースレターへの登録、ショッピングカートへの商品の追加、コンテンツのダウンロードや表示、フォームの送信などです。

グローバル目標はセグメントに基づいているため、外部ソースからオフラインデータを組み込むこともできます。定義されたセグメント条件をユーザーが満たすと、そのグローバル目標を達成したと見なされます。セグメントのパラメーターによっては、ユーザーが同じ目標を複数回達成する場合もあります。

たとえば、あるグローバル目標が「本日 eBook をダウンロードしたユーザー」を追跡している場合、ユーザーは 24 時間後にセグメントから外れます。ただし、2 日後に再び訪れて別の eBook をダウンロードすれば、セグメントに再び追加され、その目標を再び達成したことになります。

グローバル目標を設定すると、レポートやキャンペーン統計を通してキャンペーンパフォーマンスを分析できるようになります。次のようなインサイトが得られます。

  • キャンペーン別の目標追跡: 各キャンペーンが特定のグローバル目標にどのように貢献しているかを評価
  • 目標比較レポート: 新規訪問者と再訪問者など、異なるセグメント間での目標達成数を比較
  • 目標達成レポート: 選択した期間における達成件数と達成率を測定

目標の追跡は遡って適用されないため、正確に測定するためには、キャンペーンを開始する前に目標を設定しておくことが重要です。

グローバル目標の設定

Marketing Cloud Personalization でグローバル目標を設定するには、次の手順を実行します。

  • セグメントを作成する: 目標は、達成条件が定義された既存のセグメントに基づきます。
  • 目標と検索条件の設定にアクセスする: 管理者として Marketing Cloud Personalization にログインし、[Settings (設定)] にカーソルを合わせて [Filters and Goals (検索条件と目標)] を選択します。
  • 目標セグメントを選択する: Goals フォルダー内からセグメントを選択するか、名前で検索します。
  • 目標を保存する: 選択内容を確認し、変更を保存します。

作成したグローバル目標をキャンペーンレポートに適用することで、成功メトリクスを追跡できるようになります。

検索条件の使用

検索条件を使用することで、レポートやキャンペーン統計をセグメント化し、データ分析をより正確に行うことができます。また、ユーザーグループ、デバイス、エンゲージメントレベルごとの行動を比較できます。検索条件の一般的な使用例は次のとおりです。

  • ユーザーセグメンテーション: 新規訪問者と再訪問者でキャンペーンの成果を比較する
  • デバイス分析: モバイルとデスクトップでキャンペーンの成果に差があるかどうかを判断する
  • 行動インサイト: 購入行動、コンテンツとのやり取り、キャンペーンへの反応に基づいて絞り込み、エンゲージメントの傾向を特定する

検索条件は、次のようなさまざまなレポートに適用できます。

  • 目標比較レポート: 異なるユーザーセグメントにわたって目標達成数を測定する
  • テクノロジーレポート: ブラウザーやデバイスに基づくユーザー行動を分析する
  • 収益レポート: 購入データを絞り込んで顧客の支出傾向を評価する

検索条件の設定

検索条件は、目標の設定とほぼ同じ手順で設定します。

  • セグメントを作成する: 検索条件は、あらかじめ定義されたセグメントに基づいて構築されます。
  • 目標と検索条件の設定にアクセスする: [Settings (設定)] に移動し、[Filters and Goals (検索条件と目標)] を選択します。
  • 検索条件セグメントを選択する: 検索条件として使用するセグメントを選びます。
  • 検索条件を保存する: 設定内容を確認して保存します。

設定した検索条件は、キャンペーン統計や各種レポートに適用でき、データ分析の精度をさらに高めます。

メモ

検索条件として使用されたセグメントを、同時に目標として選択することはできません。ただし、すべてのグローバル目標は検索条件として使用できます。

グローバル目標と検索条件のベストプラクティス

1.キャンペーン目標と検索条件を計画する

  • 主要なビジネス目標を定義し、それに合致するようにグローバル目標を設定します。
  • キャンペーン開始前に目標を設定することで、データの追跡を最初から確実に行えます。

2.複数の目標のバランスを取り、競合を回避する

  • 1 つの目標の最適化がほかの目的にどのような影響を与えるかを考慮します。
  • 例: 平均注文額の増加を目指すと、カート追加率が下がることもあります。

3.検索条件を戦略的に使用する

  • データを過剰に細分化しすぎないように注意しながら、検索条件を使ってキャンペーン分析を洗練させます。
  • 異なるオーディエンスの行動を比較し、パーソナライズに活かします。

4.目標と検索条件を効率よく整理する

  • 関連する検索条件と目標をフォルダーにグループ化して、操作を簡素化します。
  • 戦略の変化に合わせて、目標を定期的に見直して更新します。

グローバル目標と検索条件は、Marketing Cloud Personalization における重要なツールであり、キャンペーンパフォーマンスを正確に測定できるようにします。適切に設定して活用することで、パーソナライズが強化され、キャンペーンがビジネス目標と合致して、測定可能な成果がもたらされます。

この単元では、Marketing Cloud Personalization プラットフォーム、おすすめ、レポート、グローバル目標、検索条件などについて学びました。これらを組み合わせることで、顧客エンゲージメントを促進し、ビジネス目標を支援するパーソナライズエクスペリエンスを提供できるようになります。

リソース

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