募集人、保険契約、法人を関連付ける
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 保険エージェントのさまざまな種別を挙げて、説明する。
- 募集人、保険契約、法人間のリレーションを説明する。
- 委嘱および委嘱が募集人とどのように関連しているかを説明する。
- 保険業者の法人を認証済み保険種目と関連付ける。
エージェントについて知る
保険エージェントとは、ブローカーまたは保険募集人とも呼ばれ、保険会社に代わって顧客に保険商品を販売する人のことです。保険データモデルでは、所属エージェント、専属エージェント、および独立エージェントを柔軟にモデル化することができます。所属エージェントは、通常、保険会社の営業担当であり、保険契約を直接販売します。専属エージェントは、保険会社の契約エージェントであり、1 社の保険会社の保険契約のみを販売します。独立エージェントも同じく契約エージェントですが、複数の保険会社の保険契約を販売します。
以下のエージェント種別とその説明を一致させてください。
複数のエージェントによるコラボレーション
保険データモデルでは、1 つの保険契約に 1 人のエージェントという従来のフレームワークに加えて、複数のエージェントが 1 つの保険契約について共同で作業できます。いくつかの例で、これがどのように行われるのか見てみましょう。
一対一
Cumulus Insurance は、2 人のエージェント (専属エージェントと独立エージェント) を通じて保険契約を販売しています。次の例は、Cumulus Insurance 組織の両エージェントの保険契約対エージェントのリレーションモデルを示しています。
この図では、Marcello は MaxProtect 代理店に勤める独立エージェントです。Marcello は Anna に生命保険 (1) を販売しました。Marcello には、[取引先責任者] (2) と [募集人] (3) レコードがあります。MaxProtect 代理店は、Marcello の [取引先責任者] と[募集人] レコードに接続された [パートナー取引先] (4) を保持しています。募集人ごとに、複数の保険契約を関連付けることができますが、設定できる取引先責任者と取引先はそれぞれ 1 つのみです。
独立エージェントとして、Marcello は Cumulus 組織の一部であるだけでなく、自身の代理店組織でもモデル化されています。MaxProtect 組織では、Marcello には [ユーザー取引先責任者] レコードと [募集人] レコードがあります。
Kumiko は専属エージェントです。Kumiko は Anna に自動車保険 (5) を販売しました。Kumiko には、[ユーザー]、[取引先責任者] レコード (6) と [募集人] レコード (7) があります。[募集人] レコードに関連するパートナー取引先はありません。
多対多
保険データモデルでは、募集人契約割り当てを使用して、エージェントと保険契約間の多対多の関係がサポートされています。ここでは、わかりやすくするために、専属エージェントの例のみについて検討します。ただし、エージェントと保険契約間多対一の関係では、すべてのエージェント種別がサポートされていることを覚えておいてください。Cumulus の大規模な商業保険契約では、通常、エージェントとサービス担当がチームとして連携し、保険契約を管理する必要があります。
このダイアグラムでは、3 人のエージェントが企業向けの同じ保険契約についてどのように取り組んでいるかがわかります。[募集人契約割り当て] は、[保険契約] レコードと [募集人] レコードの間の連結オブジェクトとして機能します。[募集人] (1) ごとに複数の [募集人契約割り当てレコード] (2) を設定できますが、[募集人契約割り当て] レコードごとに設定できる [募集人] と [保険契約] (3) はそれぞれ 1 つのみです。
複数のエージェントが 1 つの保険契約を共同で作業できるようにするには、最初に募集人契約割り当てオブジェクトを有効にする必要があります。[設定] の [保険設定] で、[同じ保険契約で複数の保険募集人が作業できるようにする] を有効にすると、このオブジェクトのロックが解除されます。
エージェントのライセンスと委嘱
米国では、保険エージェントとは、州の保険局からその州で保険を販売するためのライセンスを付与された個人を指します。他の国や地域には、それぞれ独自のライセンスフレームワークがあります。エージェントは、取引を希望する保険のカテゴリでライセンスを取得する必要があります。
[代替テキスト: Cumulus Insurance の傷害保険権限を持つ MaxProtect エージェント]
Ridhima Kapoor は MaxProtect 代理店に勤務する募集人であり、傷害と財物種目の権限ライセンスを取得しています。ただし、Cumulus Insurance は、傷害種目の権限範囲の保険契約の販売のみを Ridhima に委嘱しています。
Justus は [ビジネスライセンス] オブジェクト (1) を使用して、ライセンスクラスや権限種目などの詳細を含む Cumulus エージェントのライセンスをモデル化しています。
委嘱とは、保険業界の専門用語であり、保険会社とエージェントの間で、エージェントが保険会社の代理として保険商品を販売することを許可する契約のことです。Justus は、[代理店認証] オブジェクト (2) を使用して、委嘱をモデル化しています。Ridhima には [募集人取引先責任者] レコード (3) があり、複数の [ビジネスライセンス]、1 つの傷害保険の [代理店認証]、1 つの MaxProtect の [取引先] に関連付けられています。
ライセンスの発行と委嘱は、通常、傷害、財物、損害のような権限種目に対して行われます。[代理店認証] オブジェクトには、MaxProtect 代理店の [取引先] (4) のライセンスと委嘱間のリレーションを取得するために、[ビジネスライセンス] オブジェクトへの参照があります。
法人と認証済み保険種目
Cumulus Life Insurance Company は、Cumulus Insurance の法人格です。そのため、Cumulus Life Insurance Company が代理店である MaxProtect に委嘱して、生命保険種目の保険契約を販売していることになります。
では、順に見ていきましょう。Cumulus Life Insurance Company は、Cumulus Insurance の法人格です。保険データモデルには特定の法人オブジェクトがあり、現在、Cumulus Life Insurance Company には [法人] レコード (1) があります。Cumulus Life Insurance Company は、米国で生命保険と損害保険を販売する認可を受けています。
[認証済み保険種目] レコード (2) は、保険会社の法人格が販売を認可されている保険種目をモデル化したものです。[認証済み保険種目] には [法人] オブジェクトへの参照があり、これで保険会社の法人格や子会社を取得します。
Cumulus Life Insurance Company は、生命保険種別での保険契約販売を代理店である MaxProtect に委嘱しています。MaxProtect 代理店には [パートナー取引先] (4) があり、さらに [生命保険] (5) の [代理店認証] (3) も設定されています。
これで保険データモデルの主なエージェントと代理店のオブジェクトを網羅し、関係するエンティティの基本的なイメージがつかめました。もちろん、この柔軟なデータモデルは、より複雑な請求シナリオや取引先にも完全に対応しています。