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独立系保険エージェント向けポータルを設定する

学習の目的

このモジュールを完了すると、次のことができるようになります。

  • エージェント用ポータルを作成する。
  • ポータルへのアクセス権をユーザーに付与する。
  • 募集人レコードと保険契約レコードへのアクセス権をユーザーに付与する。

保険向け Experience Cloud サイトの探求

Matt は Experience Cloud の機能を知り尽くしています。ポータル、ヘルプフォーラム、サポートサイトなど、どのようなものであっても、Experience Cloud サイトでは CRM に接続された、ブランド化されたデジタルエクスペリエンスが提供されます。 

Matt が営業マネージャーの Corinne に、保険業界に特化したポータルが登場したことを伝えると、Corinne は非常に喜びました。Corinne の重要な職務には、パートナーリレーション管理とチャネル販売があります。

Corinne は、商談や案件で連携することで、Cumulus (および MaxProtect のようなパートナー) の収益源が増加すると期待を抱いています。ポータルを介してコンテンツやトレーニング資料を共有することで、Cumulus は MaxProtect のようなパートナーを迅速にオンボーディングすることもできます。

Corinne は Matt と協力して、独立系保険エージェント向けに機能豊富なポータルを作成します。パフォーマンスメトリクス、レポートグラフ、アクション項目を含むダッシュボードは、MaxProtect (Cumulus の ディストリビューションパートナー) の Marcello や Ridhima のようなエージェントが目標と成果を監視し、期日を守り、売上とサービスを向上させるのに役立ちます。クライアントの保険契約、請求、ライフイベント、ビジネスマイルストーン、その他の関連詳細を含む包括的なビューで、エージェントは情報を常に整理し、クライアントとの関係を深め、クライアントのニーズにより効率的に対処できます。エージェントは組み込みの Experience Cloud およびナレッジ管理機能を使用して、ナレッジ記事をほかのエージェントや保険会社と共有できます。

エージェント用ポータルを作成する

Matt は保険エージェントポータル Lightning テンプレートを使用して、MaxProtect で働く Cumulus の独立系保険エージェント用のポータルを作成します。保険エージェントポータルテンプレートでは、主要な保険機能とすべての保険 Lightning コンポーネントが使用可能で完全に機能します。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Digital Experiences (デジタルエクスペリエンス) と入力し、[All Sites (すべてのサイト)] を選択します。
  2. [New (新規)] をクリックします。
  3. 保険エージェントポータルテンプレートを選択し、[使用を開始する] をクリックします。
  4. ポータルの URL を入力し、[Create (作成)] をクリックします。
  5. [ビルダー] をクリックします。
  6. ビジネスニーズに合わせてポータルをカスタマイズし、稼動させる前に [プレビュー] をクリックして完成度を確認できます。
  7. [公開] をクリックし、ポータルを正式リリースします。

ポータルへのアクセスをユーザーに付与する

Marcello や Ridhima のようなユーザーがポータルで利用できる機能にアクセスするには、Financial Services Community ユーザー権限セットが必要です。Matt は次の手順で設定します。

  1. [Setup (設定)] の [Quick Find (クイック検索)] ボックスに Users (ユーザー) と入力し、[Users (ユーザー)] を選択します。
  2. 権限を付与するユーザーをクリックします。
  3. [権限セットの割り当て] の下の [割り当ての編集] をクリックします。
  4. [利用可能な権限セット] で、[Financial Services Community ユーザー] を選択して [追加] をクリックします。
  5. [Save (保存)] をクリックします。
メモ

Financial Services Community ユーザー権限セットを割り当てると、自動的に Financial Services Community 権限セットライセンスがユーザーに割り当てられます。この権限セットにより、ユーザーはポータルにあるオブジェクトやコンポーネントにアクセスできるようになります。ただし、オブジェクトに対する権限は付与されません。オブジェクトに対する「作成」、「参照」、「編集」、「削除」権限は、ユーザープロファイルまたは権限セットを使用してユーザーに付与します。

Financial Services Cloud のデフォルトコミュニティプロファイルでは、保険オブジェクトに対する権限は付与されません。このプロファイルを使用するには、保険オブジェクトに対する「作成」、「参照」、「編集」、「削除」権限をポータルユーザーに付与してください。

募集人レコードと保険契約レコードへのアクセス権をユーザーに付与する

ポータルホームページでメトリクスとグラフを参照するには、Ridhima や Marcello のようなポータルユーザーに募集人オブジェクトと InsurancePolicy オブジェクトのレコードへのアクセス権が必要です。

Matt は、取引先または取引先責任者に関連付けられた募集人レコードと保険契約レコードへのアクセス権を Cumulus のポータルユーザーに付与します。これを行うために、Matt は共有セットを使用するという実績のある方法を利用します。共有セットの詳細は、「パートナーとの CRM データの共有」Trailhead プロジェクトを参照してください。

まとめ

これで、Matt は独立系保険エージェントが Experience Cloud サイトの保険アプリケーションにアクセスできるように設定することができました。これにより、Cumulus はパートナーサイトにシームレスな配布を行い、業務を簡単に拡張できます。

必要なすべての管理設定を終え、Cumulus のドリームチームは保険事業の真のデジタル変革を迎え入れる準備が整いました。ドリームチームは、Insurance for Financial Services Cloud によって、統合されたエクスペリエンスが提供され、どれほど保険契約者とその家族が大切なものを守るために役立つかを知り、驚いています。 

保険エージェントコンソールでは、Zeynep や Zaw のようなエージェントとサービス担当の重要業績評価指標 (KPI) の全体像が明確に示されます。これにより、エージェントとサービス担当は生産性の大幅な向上、パフォーマンスレポートの強化、卓越したサービスの提供を実現できます。

また、コンソールアプリケーションでも、保険契約者の保険契約情報から、補償範囲、請求、さらにはライフイベントまでに及ぶ 360 度の統合ビューが提供されています。これが可能であるのは、コンソールアプリケーションに装備されている単一のフロントエンドで、保険契約管理、保険金請求、保険料請求システムなどの複数のバックエンドシステムに対応できるからこそです。

以前は複数の異なるシステムや時代遅れのシステムに存在していた保険契約データが、今では緊密に連携し合うようになったことで、Cumulus のスタッフは顧客のニーズを真に理解し、共感できるようになりました。こうして、Cumulus はクライアントサービスの究極の目標である「卓越したパーソナライゼーション」を達成できました。

リソース

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