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概念と提案を明確にする

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • イノベーションプロジェクトの効果的な提案を作成するために必要なコンポーネントをリストアップする。
  • 「夢から実行へ (Dream to Do)」フレームワークに含まれる要素を説明する。
  • 効果的なコンセプトの説明の要素をリストする。

実行 (Do) フェーズ

お疲れさまでした。組織のためにすばらしい概念をまとめました。もう最初から広く成功すること間違いなし、ですよね? そうかな? まあ、いけるかもですね。

「挑戦 (Dare)」イベントが終わり、考えたビジョンについての興奮が冷めやらない間は、まだ詳細が固まっていないと感じるのが普通です。「実行 (Do)」フェーズが必要なのはこのためです。

これまでの経験では、「挑戦 (Dare)」イベントの後、数週間もすると、担当役員はプロジェクトに関して次のような質問をしたくてうずうずしているはずです。

  • どんな構想か?
  • 顧客主体の問題をどのように解決してくれるのか?
  • 操作方法:
  • どんなビジネス価値があるのか?
  • どのように実装するのか?
  • 費用はどのぐらいかかるか?

ちょうど子供から来年の夏に「またとない学習の機会」があるから話を聞いて、と言われたときに親がする質問みたいなものですね。詳細が完全に分かるまで話を進めるには注意が必要です。

提案を伝える際には、次の 3 つのコンポーネントを含めて、きちんと下調べしてあることを示す必要があります。

  • 高度なプロトタイプ
  • 変更のビジネスケース
  • 実装プラン

製品の作成や、コストの算定、プロジェクトの実行プランなどの仕事を任された経験がない場合でも、心配はいりません。そのために多様なメンバーが集まったわけですから。技術分野のメンバーが詳細面をサポートしてくれます。

あなたの仕事は必ずしもすべての答えを提供することではなく、適切な質問をして、アイデアを売り込むための説得力のあるストーリーを届けるのに役立つ、適切な人材を関与させることなのです。このストーリーは、効果的な広告のようにお客様の心に響くだけでなく、CEO や CFO、CMO、COO を始めとする組織のすべての従業員を活気づけるものです。

提案の 1 つ 1 つのコンポーネントをできる限り効果的にするための「知っておくべき」情報に進みましょう。

高度なプロトタイプを作成する

まず、ビジョンの中心であるプロトタイプから始めます。「挑戦 (Dare)」イベントで明らかになったテーマと優れたアイデアを見直して、体験が分かりやすいものであることを確認します。

機能やワイヤーフレームの画面よりも大事なのは、練り上げられた人の心を掴んで離さないストーリーです。ストーリーには、主要なお客様のアーキタイプの課題と機会を反映します。

Aqua Blue チームは、出張が多い、きつい仕事をしている母親をベースとした製品デモを作成して、「憂鬱な戦士」と「不屈の委任者」の課題をドラマ的に表現しました。子供を置いていくときも、出張に同行させるときも、この母親は必ず忘れ物をしてしまいます。自分や子供の荷造りに気を使うことに疲れ果てた母親は、休みが欲しいと思っています。

このような舞台設定は、見る人の共感を得ることができます。

良いストーリーができたと思ったら、効果的なプロトタイプに必要な忠実度、つまり「現実」にどれほど近いか、を考える必要があります。能力やリソースによっては、スライドで構成される動的なプレゼンテーションだけで十分な場合もあります。相手が技術チームであれば、クリック可能なプロトタイプや、組織内のライブデモの方が説得力があるかも知れません。

何が期待されているかを理解してから、ステアリングコミッティやコアチームと協力して、刺激的な製品を作っていきます。

夢から実行へ

プロトタイプが出来たところで、今度はビジネスストーリーの基礎を固めます。2 つ目のモジュール「イノベーションプロジェクトの定義」では、Salesforce V2MOM 手法を利用してイノベーションプロジェクトのチャーターを作成しました。以来、概念は大きく発展してきていますから、既存の V2MOM もう古いかも知れません。ですので、チャーターを更新するのではなく、「夢から実行へ (Dream to Do)」スケッチに発展させることをお勧めします。

また新しい言葉ですね。ついてきてくださいよ。このツールは便利です。

「夢から実行へ (Dream to Do)」スケッチの中核は、概念の簡潔明瞭な表現です。それが何で、どのようなことをしてくれるか、それがどうして重要かを示すのに役立ちます。これには、「挑戦 (Dare)」セッションで優勝チームが披露した「シャークケージ」売り込み演習を活かすことができます。

これが Aqua Blue の「夢から実行へ (Dream to Do)」スケッチです。

「夢から実行へ (Dream to Do)」のチャート: 未来の見出し、変革への次の一歩、顧客のニーズ、概念、障害とニーズ、設計原理、実行方法、ビジネス価値と測定基準

未来の見出し: Aqua Blue - 今年のカスタマーエクスペリエンスを制す

変革への次の一歩: 荷造りは Aqua Blue にお任せ!

概念:

このホテルにご宿泊のお客様は荷造りは不要です。予約時に、Aqua Box に服や靴、アクセサリ、化粧品、その他の必需品の荷造りを注文することができます。普段着と荷造りの心配は家に置いてきてもらいます。これこそ「日常からの逃避」です!

顧客のニーズ:

  • 荷造りのストレスから解放される (憂鬱な戦士)
  • 夢のような瞬間を生み出す (不屈の委任者)

設計原理:

  • 顧客優先
  • 期待を超える
  • ストレスフリー
  • 意外性
  • 革新的

障害:

  • 膨大なパートナーネットワークを構築する
  • 以前のアプリケーションリリースに関わらず、お客様の信頼を得る

次の単元では、実装とビジネス価値を示す残りのピースを完成する方法のヒントを紹介していきます。その前に、紙のプロトタイプをより高度な製品ビジョンに変える方法を説明します。

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