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ルールを操作してカタログデータを管理する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 各種のルールのフレームワークとその機能を要約する。
  • 共有カタログのデータの追跡機能と管理機能について説明する。

さまざまなルールを活用する

Devi は前の単元で、価格設定デザイナーを使用して、販売シナリオに応じてオファーの価格設定を調整する方法を学びました。ところで、一部のオファーを特定のお客様のみに提供したい場合はどうすればよいのでしょうか? また、購入する相手に応じて価格を変更したい場合はどうでしょうか? もちろん、ルールを使用します!

コンテキストルールを使用して、お客様がプロモーションの対象かどうかを判断する方法を見てみましょう。

プロモーションのコンテキストルールの条件

上記の例では、ルール条件により、プロモーションの対象者がカリフォルニアに居住する新規のお客様に限定されます。 

共有カタログでは、利用可能性、対象資格、設定、検証、価格設定のルールを使用して、商品の販売方法、価格の定義方法、特定のオファーの対象となるお客様を規定できます。ルールを設定すると、次のことが自動的に実行されます。 

  • お客様のアカウント種別や地域に基づいて、カートの商品を表示/非表示にする。
  • 商品を販売する前に互換性があることを確認する。
  • 従業員割引を適用したり、一連の条件に基づいて標準価格を変更したりする。

Devi はルールを適切に組み合わせて、あらゆる注文で適切なお客様に適切な商品が適切な設定と価格で提供されるようにします。  

では、共有カタログに付属するルールのフレームワークを簡単に見ていきましょう。以下のフレームワークを連携させれば、複数の条件に基づいてカタログのオファーの販売を管理できます。

属性ルール

属性ルールは、実行時に商品の属性とその値がユーザーにどのように表示されるかを管理します。スマートフォンの販売では、属性ルールを使用して、お客様が選択する時点でレッドのモデルが販売されていない場合には、選択リストにレッドの色オプションが表示されないようにすることができます。 

コンテキストルール

コンテキストルールは、お客様のコンテキストに基づいて価格をどのように表示するか決定します。コンテキストルールを使用すると、お客様のコンテキストに応じて表示する商品、プロモーション、価格を定義できます。 

  • 適格性ルールは、実行時にカートの商品、プロモーション、価格の適格性を判断します。このルールを使用して、お客様の特定のグループがどの商品を利用可能か、あるいはお客様が特定の商品または商品バンドルの対象になるかどうかを自動的に判断できます。たとえば、新規アカウントのお客様に限定して無料サービスを実施することや、商品を特定の場所でのみ購入できるようにすることが考えられます。
  • ペナルティルールは、お客様がサービスをキャンセルした場合や満了日の前に契約を解約した場合など、誓約した事項に反したときにお客様のアカウントに料金を課すものです。

高度なルール

高度なルールを使用すれば、特定の複雑なビジネス目標の達成に向けて柔軟性を高めることができます。 

  • 互換性ルールは、お客様が注文する商品の互換性を検証します。たとえば、お客様がインターネット接続が低速なデバイスとともに、高速なダウンロードを要するサービスを選択した場合にトリガーするカスタムエラーメッセージを設定することができます。互換性ルールを使用して、カートの他の商品に基づいて商品を自動的に追加、削除、推奨し、アップセルやクロスセルの機会を生み出します。
  • 価格設定ルールは、計算を実行してカートの標準価格設定を変更します。たとえば、ある商品が特定のオファーとバンドルされている場合には、その商品の価格を変更することができます。

ここで習得度を確認しましょう! 各カタログ要素をその正しい例の横にドラッグしてください。

ルールを使って商品の販売機能を強化する方法を見てきました。ここで、共有カタログでさらにどのようなことができるのか関心を抱いたかもしれません。こうしたカタログデータを作成していけば、追跡が重要になってきます。   

カタログ情報の追跡と管理

共有カタログには、プロジェクト、レポート、オファー移行プラン、カタログデータの翻訳など、カタログのデータを表示して管理する便利な方法が用意されています。では、詳しく見ていきましょう。 

プロジェクト

プロジェクトは、商品カタログのエンティティに対するすべての変更を追跡するもので、変更管理やコラボレーションのもう 1 つの貴重なツールになります。プロジェクトを使用してカタログを監視し、ユーザーが商品、選択リスト、オブジェクト種別をいつ作成、変更、削除したかをすぐに確認できます。さらに、一括アクションを使用して、アクションを移動、削除、キャンセルできます。 

プロジェクトはデータの移行時にも役立ちます。組織で行った変更を含む複数のプロジェクトを作成すれば、そのプロジェクトを使用して変更をある組織から別の組織に簡単に移行できます。

レポート

共有カタログでは、商品とその関連データの監査やレビューに役立つレポートを作成してエクスポートできます。データを絞り込み、必要な情報のみを表示します。たとえば、カタログの各商品に関連付けられているすべての属性を表示するレポートを実行できます。また、商品の特定のバージョンの情報をリスト表示する商品バージョンレポートを実行することも可能です。EPC ライセンスがあれば、バージョン管理を利用できます。 

オファー移行プラン

お客様の気が変わるのは珍しいことではありません。そのような場合にも対応できます! Industries CPQ に付属するプランの変更機能では、お客様が当初のオファーをアップグレードまたはダウングレードしたり、別のバンドルに変更したり、さらにはプランを組み合わせたりすることができます。しかも、この変更時にサービスが中断することがありません。 

たとえば、お客様が既存の制限付きデータプランから、データ、通話、テキストを無制限に使用できるプランに切り替えたいと思っているとします。オファー移行プランを作成すれば、カタログの商品や商品バンドルのうち購入後に変更可能なものや、お客様が対象となるその他のオプションを指定できます。 

カタログデータの翻訳

会社が複数の地域で事業を展開している場合には、UI や商品情報を適切な言語で表示したいと思うのではないでしょうか。Industrys CPQ 管理者が多言語サポートを設定すれば、カタログデータを自動的に複数の言語に翻訳できます。お客様やユーザーが実行時に商品、プロモーション、その他のビジネスデータを表示する際、希望する言語を選択できます。  

稼働開始 

これで完了です! Infiwave 固有のビジネスニーズに合致し、販売機能を強化するカタログを構築するために Devi が必要とするすべての機能とコンポーネントを網羅しました。 

ボトムアップアプローチを採用すれば、こうしたビルディングブロックを利用してさまざまな商品、リソース、サービスを作成して管理しながら、貴重な時間や労力を節約できます。これで座学はお終いです。唯一無二のカタログの構築に取りかかりましょう。が、よく考えたら、カタログの構築も座ったままですね...。

リソース 

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