Skip to main content

商品バンドルについて理解する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 共有カタログで商品バンドルがどのように機能するかを説明する。
  • 商品バンドルの価格を設定するさまざまな方法を簡潔に説明する。
  • 商品バンドルでカーディナリティとカーディナリティの上書きがどのように機能するかを説明する。
  • 商品バンドルで属性の上書きがどのように機能するかを説明する。

バンドルにする

Infiwave の商品設計者である Devi はついに、想像もできなかった偉業を達成しました。以前のシステムを使用した場合より時間と労力が少ない方法で Infiwatch をお客様に提供できるようにしました。ただし、お祝いするのは早すぎます。たった今、お客様にとってもっとお得になるようにスマートウォッチを商品バンドルの一部として使用できるようにすると、マーケティングチームから告げられました。「素晴らしい!」と叫んだ Devi ですが、少し声が大きすぎたかもしれません。 

商品バンドルとは?

商品バンドルとは、一緒に販売される商品のセットです。保険を購入したことがある方は、生命保険、住宅保険、自動車保険のプランがバンドルされたオファーを目にしたことがあると思います。通信業界では、電話プラン、デバイス、付属品を合わせて販売し、お客様が割引価格で一緒に購入できるようにすることがよくあります。つまり、バンドルは、商品のマーケティング、販売の向上、注文の簡易化に優れた方法と言えます。 

エンタープライズ商品カタログ (EPC) では、商品バンドルは商品または商品仕様のコレクションで、他のバンドルが一緒に販売されることもあります。「Has-a」包含リレーションが使用され、バンドルは商品子品目 (PCI) を保存する親商品によって表されます。バンドルには、お客様が注文時に追加するかどうか選択する省略可能な商品が含まれる場合があります。含まれる必要のある必須商品を含むこともあります。 

次の図には、CPQ カート内で Infiwave の商品バンドルがどのように表示されるかが示されています。Infiwave Phone 10 & Infiwatch バンドルには、スマートウォッチとスマートフォンが含まれています。このバンドルには個人向けシンプルチョイスプランという子バンドルがあり、無制限の通話とテキスト、4G LTE データプランなどの商品が含まれています。それぞれの子商品は、親商品の下にネストされた品目として表示されています。 

CPQ カート内の Infiwave Phone 10 & Infiwatch バンドル。

共有カタログでは、親商品の [Structure (構造)] タブでバンドルを設定します。次の図は、Infiwave Phone 10 & Infiwatch バンドルの構造を示しています。

商品の階層が視覚的に示されている Infiwave Phone 10 & Infiwatch バンドル商品の [Structure (構造)] タブ。

[Structure (構造)] タブでは、便利な視覚形式により、商品の論理関係の参照、商品の追加または削除、カーディナリティおよび子品目への価格設定調整または上書きの割り当てを簡単に行えます。 

価格設定戦略をバンドル化する

共有カタログでの商品バンドルの優れた点の 1 つは、多くの価格設定手法を使用できることです。以下が可能です。 

  • バンドルが必ず 1 つの価格でリストされるように、親商品の価格を設定する。
  • バンドルの合計金額に各子商品の価格を積み上げ集計するか、親品目と子品目に異なる価格を指定する。
  • 異なる価格が設定されるように、バンドルの子商品の価格設定を調整または上書きする。

カーディナリティ

カーディナリティ設定は、バンドルの一部として販売可能な商品の許容数量を制御します。バンドルの設定時、商品の最小数量、最大数量、デフォルト数量を設定するには、PCI カーディナリティとグループカーディナリティという 2 つの方法があります。 

PCI カーディナリティでは、商品バンドルの各子商品の数量を定義します。次の図には、バンドルオファー内の子商品「新学期用バックパック」の PCI カーディナリティが表示されています。最小数量が「0」、最大数量が「3」、デフォルト数量が「1」に設定されています。

子商品「新学期用バックパック」のカーディナリティ設定。

グループカーディナリティを使用すると、親レベルで子商品の許容最小数量と許容最大数量を設定し、すべての子商品のカーディナリティを制御できます。

たとえば、すべての子商品の最小数量を「0」に、最大数量を「5」に設定するとします。[Max Children Quantity (最大子数量)] 項目によって、すべての子品目の注文可能数量が 5 個に制限されます。 

[Group Cardinality (グループカーディナリティ)] 設定。

次の図は、Infiwave がこの設定を使用して「オフィス向けインターネットソリューション」という新しい企業間取引 (B2B) 商品バンドルをどのように設定するかを示しています。このバンドルには、ブロードバンドインターネット、インストールサービス、オフィス向けハブモデム、クラウドバックアップソリューションなどの子商品が含まれます。顧客あたりの各子商品の注文数量を 1 個に制限する場合、Devi は商品バンドルのグループカーディナリティを次のように設定するだけで実行できます。 

親商品 カーディナリティ

オフィス向けインターネットソリューション

最小: 1

最大: 1

デフォルト: 1

一方、大半のお客様はインターネット商品、インストール商品、クラウドバックアップ商品のインスタンス数を 1 つしか必要としませんが、複数のモデムを注文に含めることを Devi は知っています。そこで、PCI カーディナリティを使用して、子商品のカーディナリティを次のように設定することにしました。

子商品 カーディナリティ

インターネット

最小: 1

最大: 1

デフォルト: 1

インストール

最小: 1

最大: 1

デフォルト: 1

クラウドバックアップソリューション

最小: 1

最大: 1

デフォルト: 1

オフィス向けハブモデム

最小: 1

最大: 10

デフォルト: 1

これで、顧客は商品バンドルの購入時に最大 10 個のモデムを注文できます。

カーディナリティの上書き

Devi が、多数の商品とサービス、さらにはさまざまなカーディナリティの他のバンドルも含む巨大なバンドルを保有している場合はどうなるでしょうか? カーディナリティの上書きを使用すれば、グループカーディナリティレベルと PCI カーディナリティレベルの両方を使用して、親バンドルの一部として注文された場合の子バンドルの品目の数量をより大きい値に設定できます。必ずカーディナリティの上書きで、元のカーディナリティで設定された最小制限および最大制限と同じか、それより多くする必要があります。 

「オフィス向けインターネットソリューション」商品バンドルの場合、Devi は最大グループカーディナリティを「1」に設定し、その後、オフィス向けハブモデムの最大数量を 10 個に設定する上書きを作成します。ご想像のとおり、カーディナリティの上書きは、複雑なバンドル設定の注文可能性を微調整するのに極めて強力な機能です。 

省略可能な商品と必須の商品

次は、バンドルで子商品を省略可能または必須にするためにカーディナリティを使用する方法を見ていきます。

  • 省略可能な商品を定義するには、PCI の最小数量を「0」に設定します。商品を自動的にバンドルに含めるには、デフォルト値を「1」に設定します。
  • バンドル内で商品を必須にするには、最小値を 0 より大きい値に設定します。最小値、最大値、デフォルト値を同一値に設定した場合、ユーザーは商品の数量を変更できなくなります。

バンドル内での属性の上書き

商品がオブジェクト種別からの属性を継承する場合、その属性を削除することはできません。ただし、バンドルレベルで子商品の属性の値と動作を変更する必要が生じる場合があります。 

Infiwave Phone 10 について、Devi は電話が特定のバンドルの一部として注文された場合に、電話の特定の色しか提供できないようにすることが可能です。次の図で示されている Infiwave Phone 10 の属性の上書きでは、バンドルの場合に、注文可能な電話の色がスペースグレーのみになります。顧客が電話をバンドルに含めずに別個に注文する場合、色のオプションから好きな色を選択できます。 

子商品 Infiwave Phone 10 での色属性の上書き。

属性の上書きの作成時、属性値の設定、除外値の選択、動作の制御 (参照のみ、必須、非表示にするなど) を行えます。 

これで商品バンドルの基本を理解できました。いつでも独自の商品バンドルを作成できます。次の単元では、Devi が Infiwatch と他の商品をグループ化して、そのバンドルを市場にリリースする手順を見ていきます。

リソース

Salesforce ヘルプで Trailhead のフィードバックを共有してください。

Trailhead についての感想をお聞かせください。[Salesforce ヘルプ] サイトから新しいフィードバックフォームにいつでもアクセスできるようになりました。

詳細はこちら フィードバックの共有に進む