商品仕様を作成する
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 商品デザイナーで商品仕様を作成する。
- 商品の一般属性を定義する。
- 商品レベルで値と動作を設定して属性を定義する。
使用開始
この単元では、Devi Jacob が商品デザイナーを使用して新しい Infiwatch 商品「Infiwatch 5」のオファーを作成するための手順を見ていきます。TM フォーラムの SID (Shared Information-Data) モデルに沿って行いたいと思っているため、まず商品仕様を作成してから、その仕様を使用して販売可能オファーを作成します。仕様を使用しない場合、仕様の種別やサブ種別なしで、直接オブジェクト種別から標準の商品を作成します。
新商品のプロパティ
まず、共有カタログ商品の基本プロパティを見てみましょう。作成するのが仕様であっても販売可能オファーであっても、Product2 オブジェクトから継承された項目に入力する必要があります。この項目には重要な機能が保持されるため、そのしくみを確実に理解しておくことが大切です。
[New product (新規商品)] ページは次のように表示されます。
ここで、[General Properties (一般属性)] の項目とその目的について見てみましょう。
項目 |
説明 |
---|---|
Name (名前) |
新しい商品仕様の一意の名前を入力します。トレーニング用 Playground では、商品仕様に PS というサフィックスが追加されています。 |
Product Code (商品コード) |
商品コードを入力します。この値は、商品仕様の設計時にのみ必須であり、表示されます。トレーニング用 Playground では、すべての商品仕様のこのコードに PS というサフィックスが追加されています。 |
Product Description (商品説明) |
商品に関する追加情報があれば入力します。 |
Product Family (製品ファミリー) |
カタログ内で商品をグループ化する方法として商品ファミリーを使用します (省略可能)。たとえば、エネルギー企業は商品がガスに関連しているか、または電気に関連しているかを指定します。 |
Object Type (オブジェクト種別) |
項目と属性のレイアウトが継承されるように、商品のオブジェクト種別を選択します。 |
Specification Type (仕様種別) |
商品の仕様種別を選択します。商品仕様を作成するには、[Product (商品)] を選択します。 |
Specification Sub Type (仕様サブ種別) |
商品仕様のサブ種別を設定します。バンドルの親商品の場合にのみ [Bundle (バンドル)] を選択します。 |
Product Spec (商品仕様) |
オファーを作成しているときは商品仕様を割り当てます。 |
Status (状況) |
商品仕様をオファーに適用する場合、この項目を [Active (有効)] に設定します。オファーの場合、この項目を選択すると、カート内で表示され、販売可能になります。 |
Orderable (注文可能) |
このチェックボックスをオンにすると、カート内で商品が表示され、販売可能になります。 |
Not Assetizable (アセット化不可) |
このチェックボックスをオンにすると、顧客の納入商品リストで商品が非表示になります。 |
Help Text (ヘルプテキスト) |
実行時に表示される有益な商品関連情報を入力します。 |
商品の販売と履行が可能な日付を制御する [Effectivity (有効)] セクションもあります。
項目 |
説明 |
---|---|
Active (有効) |
商品仕様でこのチェックボックスをオンにすると、オファーに適用されます。オファーの場合、この項目をオンにすると、カート内で表示され、販売可能になります。 |
Selling Start Date (販売開始日) |
コマーシャルプロダクト (商品) がカート内で注文可能になる日付を設定します。 |
Selling End Date (販売終了日) |
カート内で商品が注文可能な最終日を設定します。通常、商品仕様の場合、販売終了日は設定しません。 |
Fulfillment Start Date (履行開始日) |
コマーシャルプロダクトの履行準備完了日を設定します。通常、商品仕様の場合は履行日を設定しません。 |
End of Life Date (廃止日) |
商品の履行が終了する日付を設定します。 |
各プロパティで商品を定義する方法を理解した Devi は、商品仕様やオファーを作成する準備が整いました。次のステップでは、まず Infiwatch 商品の商品仕様を作成します。作成した商品仕様は後でオファーの作成に使用できます。
商品仕様を作成する
Devi は、商品仕様を作成するときに次のワークフローを実行します。
- 商品仕様を作成する。
- オブジェクト種別の割り当てを行い、商品仕様の一般属性と有効性を定義する。
- 設計時属性の値と動作を設定する。
- 実行時属性の動作を制御する。
商品仕様を作成する
まず、商品デザイナーのドロップダウンメニュー から [Products (商品)] をクリックします。カタログ内の既存の商品、サービス、リソースのリストが表示されます。[Create New Product (新規商品を作成)] をクリックして、[New Product (新規商品)] ページを開きます。
[New Product (新規商品)] ページで、商品仕様のプロパティを入力します。
次のスクリーンショットでは、[Specification Type (仕様種別)] が [Product (商品)] に設定され、[Specification Sub Type (仕様サブ種別)] が [Simple (シンプル)] に設定されています。また、[Object Type (オブジェクト種別)] は [Smartwatch (スマートウォッチ)] に設定されています。そのため、商品は Smartwatch (スマートウォッチ) オブジェクト種別のレイアウトと属性を継承します。
設計時属性を設定する
新商品の設定および作成が完了した後、[Details (詳細)] タブの下にある [Design Time Attributes (設計時属性)] セクションまでスクロールすると、Smartwatch (スマートウォッチ) オブジェクト種別の属性が表示されています。[Brand (ブランド)] 属性をクリックし、メタデータを確認し、調整します (属性のデフォルト値の設定、特定の選択リスト値の除外など)。
オブジェクト種別と同様に、値の入力や属性の動作の変更を商品レベルで行えます。
スマートウォッチの [Brand (ブランド)] 属性のデフォルト値になるように、[Value (値)] を [Infiwave] に設定します。
[Overridable Behavior (上書き可能な動作)] セクションでは、属性の特定機能を制御できますが、[Non-Overridable Behavior (上書き不可能な動作)] に示されているメタデータ値は編集できません。
この選択リスト値を変更できないように [Read Only (参照のみ)] を選択します。
[Details (詳細)] タブで、[Brand (ブランド)] 属性が [Infiwave] と [Read Only (参照のみ)] に設定されました。
次に、[Size (サイズ)]、[Capacity (容量)]、[Mobile OS (モバイル OS)] 属性の値を変更し、[Read Only (参照のみ)] に設定します。
[Run Time Attributes (実行時属性)] を設定する
[Run Time Attributes (実行時属性)] セクションでは、[Band Type (バンドの種類)]、[Connectivity (接続性)]、[Color (色)] 属性が [Required (必須)] に設定されています。Devi がオブジェクト種別レベルでこの動作を設定したからです。
この属性は実行時に設定可能であるため、顧客か営業担当がカート内で値を設定します。
成功です。これで、1 つまたは複数の販売可能オファーの設定に使用できる Infiwatch の商品仕様を完全に運用できる状態になりました。次の単元では、Infiwatch オファーを作成して商品を市場に投入します。
リソース
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Salesforce ヘルプ: Picklists and Attributes in EPC (EPC での選択リストと属性)
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Salesforce ヘルプ: Product Specifications and Characteristics for Product Designer (商品デザイナーの商品仕様と特徴)
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Salesforce ヘルプ: Create Product Specifications in Product Designer (商品デザイナーでの商品仕様の作成)