商品に価格を割り当てる
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- 商品の価格を計画するためのベストプラクティスを説明する。
- 価格設定の変数と要素を定義する。
- 1 回限りの価格と定期価格を割り当てる方法を説明する。
- 商品の価格を時間の経過に合わせて方法を説明する。
価格の割り当て
Infiwave の価格設定マネージャーである Ada は、共有カタログで価格を確認する場所についてしっかりと理解しています。彼女はこれで、やるべきことリストを次々と片付ける準備が整いました。この単元では、彼女がいくつかの Infiwave 商品に価格を設定する様子を追います。ですが、その前に Ada は少し準備が必要です。
適切な質問をする
価格設定に着手する前に、ビジネスの目標と最良の結果を得るためのコンポーネントを理解することが重要です。そのためには、3 つの W、すなわち「誰」(Who)、「何」(What)、そして「いつ」(When) に焦点を当てます。
3 つの W が決まったら、特定のコンポーネントと設定を使用して価格を設定します。フラッシュカードをクリックして、ソリューションを定義する際に使用するツールを確認してください。
このモジュールの前半では、価格リストと、カートで顧客に表示する価格を価格リストがどのように管理するかについて学びました。では、その他のツールや設定について学んでいきましょう。
価格設定変数と価格設定要素
価格の「何」は、EPC の舞台裏で機能する 2 つの主要な価格設定コンポーネントによって決定されます。価格設定変数と価格設定要素です。
価格設定変数
価格設定変数には、価格設定の種別を定義するメタデータが含まれます。価格設定変数を作成する際には、以下を決定します。
- 価格が通常請求または違約金のどちらであるか
- 価格が 1 回限りの価格または定期価格 (月額料金など) のどちらであるか
- 請求先は個人顧客または法人顧客のどちらであるか
- 通貨またはロイヤルティポイントのどちらで支払うか
価格設定要素
価格設定要素は、価格の実際の金額と通貨を設定します。価格設定要素には、請求、調整、または上書きがあります。
- 請求は基本価格を割り当てたり上書きしたりします。
- 調整は、基本価格をまたは金額で変更します。
- 上書きは、基本価格を新しい価格で置き換えます。
表示テキスト |
価格設定変数 |
価格設定要素 |
---|---|---|
$9.99 |
Recurring, monthly (定期、月次) |
Charge, $9.99 USD (請求、9.99 米ドル) |
有効期間
共有カタログでは、いくつかのメカニズムで商品価格の「いつ」を制御します。価格が有効な期間を定義するには、有効期間を使用します。複数の価格を設定し、それぞれの有効期間をずらすことで、価格が自動的に変わるように設定できます。有効終了日が設定されていない価格は期限切れになりません。
たとえば、有効期間を使用して、商品の価格を毎月 10% ずつ引き下げることができます。
基本価格 |
有効開始日 |
有効終了日 |
---|---|---|
$1300.00 |
5 月 1 日 |
5 月 31 日 |
$1170.00 |
6 月 1 日 |
6 月 30 日 |
$1053.00 |
7 月 1 日 |
7 月 31 日 |
ある有効期間とその次の有効期間の間にギャップがある商品はカートには表示されません。
また、時間プランと時間ポリシーを使用して、商品レベルで価格のタイミングを制御することもできます。これらのコンポーネントについては、このモジュールで後ほど説明します。
商品価格割り当てワークフロー
Ada は、新商品の Infiwave Phone アクセサリパックに 1 回限りの価格を追加する必要があります。彼女はまず、3 つの W を決定するために、いくつかの簡単なメモを書き留めます。
誰? (Who?)企業対消費者 (B2C) 顧客
何? (What?)9.99 ドル、1 回限り
いつ? (When?)開始日: 今日、終了日: 未定
彼女は必要な情報をすべて手元に揃えており、商品の価格を設定する準備ができています。
カートの商品リストに商品が表示されるようにするためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 有効な価格がある
- [Active (有効)] に設定されている
- [Orderable (注文可能)] に設定されている
- 有効な販売期間が設定されている
1 回限りの価格を割り当てる
商品の価格設定を開始するには、商品デザイナーを起動します。
[Products (商品)] ワークスペース (1) で、Infiwave Phone Accessory Pack (Infiwave Phone アクセサリパック)
(2) を検索し、名前をクリックして開きます (3)。
商品の [Pricing (価格設定)] タブを選択して、価格のエントリが存在しないことを確認します。次に、[New Price (新規価格)] (2) をクリックします。[Add Price (価格を追加)] ペインに、以下の詳細情報を入力します。
プロパティ |
説明 |
---|---|
Active (有効) |
[Active (有効)] スライダーをチェック |
Price List (価格リスト) |
B2C Price List (B2C 価格リスト) |
Display Name (表示名) |
$9.99 |
Virtual Price (仮想価格) |
オフのままにする |
Amount (金額) |
9.99 |
Currency (通貨) |
USD |
Recurring Frequency (定期頻度) |
One-time (1 回限り) |
Start Date (開始日) |
今日の日付 |
[Done (完了)] をクリックして、変更内容を保存します。
[Prices (価格)] セクションに、新しい 1 回限りの価格として 9.99 ドルが表示されます。
定期価格を割り当てる
次に、新しいデータプラン商品に定期価格を適用する必要があります。今回は価格設定デザイナーを使って価格を追加してみましょう。
アプリケーションランチャーを使用して、Vlocity 価格設定デザイナーを見つけて開きます。
商品が個人の顧客にも表示されるようにするには、[PriceList] ワークスペースで [B2C Price List (B2C 価格リスト)] を選択します。
新しい価格を作成する前に、B2C 価格リストにその商品の価格リストエントリがすでに存在していないかを確認します。
[Charges (請求)] タブで、[Show Active Only (有効のみ表示)] チェックボックス (1) の選択を解除し、検索バーを使用して [No Limits Data Plan (無制限データプラン)]
(2) を検索します。正確に一致するデータがないため、[New Charge (新規請求)] (3) をクリックして作成します。
この価格設定パネルは、商品の [Pricing (価格設定)] タブにあるパネルと非常によく似ています。
違いは、こちらでは請求が適用される商品を定義する必要があることです。[New Charge (新規請求)] ペインで、商品名として「No Limits Data Plan (無制限データプラン)」
と入力します。次に、価格を 54.99
、Recurring
(定期)、Monthly
(月次) に背手呈します。
時間の経過に合わせて価格を下げる
仕事を片付けた Ada がメールを確認すると、マーケティングチームからメッセージが届いていました。来週から Infiwave Phone 10 の価格を下げられないか、という質問です。Ada は、有効期間を使用すれば自動的に価格を下げることができると知っているため、メッセージを読んで思わず笑みがこぼれました。
[B2C Price List (B2C 価格リスト)] の [Charges (請求)] タブに戻り、Infiwave Phone 10 商品を検索して選択します。
リストの価格をクリックすると、[Edit Charge (請求を編集)] ペインが開きます。[Effective Date: To (有効日: 終了)] 項目の日付を今日から 6 日後に変更します。
次に、新しい価格と有効開始日を設定する必要があります。[New Charge (新規請求)] をクリックして、必要なプロパティを入力します。
新しい価格がいつ終了するかわからない場合は、無期限で価格を適用するために、[Effective Date: To (有効日: 終了)] 項目は空白のままにしておきます。現時点では、Infiwave Phone 10 の価格リストのエントリは 2 つあります。[Availability (可用性)] の列には、それぞれの価格の有効期間が表示されています。
最後に、B2C の注文を実行し、新しい価格で 3 つの商品をカートに追加して確認します。
Ada は、エンタープライズ商品カタログ (EPC) によって価格設定作業が楽になったことを実感して、上機嫌でランチに出かけます。
次の単元
この単元では、商品の価格を計画する方法、商品デザイナーと価格設定デザイナーの両方で価格を適用する方法、そして、時間の経過に合わせて価格を変更する方法を学びました。次は、EPC での商品バンドルの価格設定について、さまざまなオプションを試します。