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商品バンドルの価格を設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • エンタープライズ商品カタログ (EPC) で商品バンドルの価格を設定する際のさまざまな戦略について説明する。
  • バンドルされた子商品の価格を調整する方法を説明する。
  • バンドル内の子商品の価格を上書きする方法を説明する。
  • 仮想価格の目的を説明する。

楽しみな休暇

Ada はランチから戻り、待ち望んでいた休暇に入る前に、やるべきことリストの残りを片付けようと意気込んでいます。彼女はすでに EPC で作業を手際よく終えられたことを体験していますので、残りの作業も問題なくこなせるはずです。次にやるべき仕事は、いくつかの Infiwave 商品バンドルの価格を設定することです。

Trailhead モジュールの「Industries Products and Product Bundles (Industries の商品と商品バンドル)」で学んだように、バンドルとは、複数の商品を 1 つのパッケージ商品にまとめたものです。EPC では、バンドルの最上位レベルの商品が親商品となり、その中に含まれる商品は子商品とみなされます。

EPC でのバンドル価格設定

EPC には商品バンドルの価格設定について、さまざまなオプションがあります。デフォルトでは、子商品の価格は常に親商品の価格として積み上げ集計されるか、または親商品としての合計価格が作成されます。しかし、バンドルの全体的な価格は、いくつかの方法で設定できます。

  • 親商品の価格をゼロ以外の値に設定します。親商品の価格と子商品の価格を合計したものが、バンドルの合計価格となります
  • 親商品の価格をゼロに設定し、仮想価格としてマークします。子商品の合計価格がバンドルの価格となります。

では、いくつかの例を見てみましょう。まずはワイヤレスオファーバンドルです。

4G LTE データプランと無制限通話 + テキストメッセージを子商品として持つワイヤレスオファーバンドルの親製品。

上の図では、バンドル商品の親商品の価格は 49.99 ドルで、子商品の価格と組み合わされた金額が合計価格となります。

次の例では、バンドルの親商品の価格を 0 ドルに設定し、仮想価格としてマークしています。

4G LTE データプランと無制限通話 + テキストメッセージを子商品として持ち、仮想価格として 0 ドルが設定されているワイヤレスオファーバンドルの親製品。

仮想価格はプレースホルダーとして機能し、バンドル商品の子商品の価格のみでバンドル商品の価格の合計が決定します。

バンドル商品に任意選択可能な商品が含まれている場合は、単純にすべての商品を購入した場合の合計金額が表示されることがあります。ただし、顧客または営業担当がカートにすべての商品を追加しない限り、商品リストの価格とカートの価格は一致しません。これを修正するにはどうすればよいでしょうか。価格の表示名を変更して、価格帯またはバンドルの開始価格を示すようにします。

[Edit Price (価格の編集)] ペインの [Display Name (表示名)] プロパティと [Virtual Price (仮想価格)] プロパティ。

ここでは価格が仮想価格に設定されており、表示名には 9.99 ドルが開始価格として表示されています。

子商品の価格設定

商品をバンドル商品として販売する場合は、価格を調整することができます。これを行うには、商品バンドルの [Structure (構造)] タブで子商品に対する調整または上書きを作成します。

  • 調整: 子商品の基本価格を計算によって減額または増額する割合または金額
  • 上書き: バンドルで子商品の基本価格を置き換える金額

ここでは、DSL サービス子商品に対して [Add Override (上書きを追加)] ペインが表示されています。

[Structure (構造)] タブの子商品に対する [Add Override (上書きを追加)] ペイン。

適用した調整や上書きは、親商品の [Structure (構造)] タブと子商品の [Pricing (価格設定)] タブに表示されます。どちらの画面でもこの価格設定を編集できます。

任意選択可能な商品を含むバンドルの価格設定

Ada は、モバイルストリーミングバンドルの価格設定がわかりづらいという苦情を営業担当と顧客の両方から受けています。そこで状況を把握するために、テスト注文を行いました。

まず、商品を検索すると、表示価格は 29.97 ドルになっています。

カートの商品リストにあるモバイルストリーミングバンドル商品。

次に、Ada は [Configure (設定)] をクリックして、子商品を含む商品の詳細を確認します。すると、任意で選択できる 2 つの追加商品を注文したときにだけ正しい価格が表示されることがわかりました。ですが、そのように注文されるとは限りません。これなら混乱を招いても仕方ありません。

任意選択可能な追加商品が 2 つ表示されたモバイルストリーミングバンドルの設定画面。

この問題は簡単に解決できます。Ada は、商品デザイナーで親商品を開いて、バンドルのオプションに関する明解な説明を追加します。

モバイルストリーミングバンドルの [Details (詳細)] タブにある [Product Description (商品説明)] 項目。

次に Ada は [Pricing (価格設定)] タブを開いて [Display Name (表示名)] を From $9.99 に変更して、開始価格が 9.99 ドルであることを示します。

From $9.99 と入力された [Display Name (表示名)] 項目。

最後にカートを再起動して、商品の新しい説明と表示テキストを確認します。

モバイルストリーミングバンドル商品の説明と表示テキスト。

Ada は、これらの変更によってバンドルの開始価格と内容が明確に伝わると確信しています。

バンドル価格を月額制に変更する

Ada が次に片付けようとしているのは、ファミリーシンプルチョイスプランです。現在、この商品バンドルは、モバイルストリーミングバンドルと同じように、選択する子商品によって価格が変動する柔軟な価格設定となっています。しかし、このバンドルについては、積み上げ集計価格ではなく、定額の定期価格にしたいと考えています。

商品デザイナーでファミリーシンプルチョイスプランを開き、[Pricing (価格設定)] タブをクリックして、現在の価格の [Display Name (表示名)] を $89.99、[Amount (金額)] を 89.99 に変更します。

[Display Name (表示名)] 項目が $89.99、[Amount (金額)] 項目が 89.99 に変更された [Edit Price (価格を編集)] ペイン。

これで作業は完了だと思った Ada は、子価格が自動的にバンドル価格に積み上げ集計されていることに気が付きました。これでは Ada の工夫が台無しになってしまいます。これを変更するにはどうすればよいでしょうか。上書きを使います。

上書きを作成するには、[Structure (構造)] タブをクリックして、最初の子商品を選択します。

ファミリーシンプルチョイスプラン商品の [Structure (構造)] タブに表示されている無制限通話 + テキストメッセージ子商品。

[Edit Relationship (リレーションを編集)] ペインの [Pricing Adjustments/Overrides (価格調整/上書き)] セクションで [+] をクリックします。

[Edit Relationship (リレーションを編集)] ペインの [Pricing Adjustments/Overrides (価格調整/上書き)] セクションにある [+] アイコン。

ドロップダウンメニューで、調整または上書きの種別を選択します。ここでは [Override on an Offer (オファーを上書き)] を選択します。

[Type of Adjustment or Override (調整または上書きの種別)] ドロップダウンメニューの [Override on an Offer (オファーを上書き)] オプション。

オーバーライドのプロパティを入力します。[Amount (金額)] を 0.00 に設定し、バンドル商品として購入した場合には子商品の価格が 0.00 ドルになるという説明を [Display Name (表示名)] に入力します。

項目に入力された [Add Override (上書きを追加)] ペイン。

また、4G LTE データプラン子商品の価格もゼロに設定する必要があります。ここでは調整を使用します。[Structure (構造)] タブで次の子商品である [4G LTE Data Plan] をクリックし、[Pricing Adjustments/Overrides (価格調整/上書き)] セクションにある [+] アイコンを再びクリックします。

4G LTE データプラン子商品と、[Pricing Adjustments/Overrides (価格調整/上書き)] セクションにある [+] アイコン。

ドロップダウンメニューから [Adjustment on an Offer (オファーの調整)] を選択し[Add Adjustment (調整を追加)] ペインでプロパティの値を入力します。調整は割合で指定するため、[Amount (金額)] 項目に -100 と入力し、[Adjustment Method (調整方法)] で % を選択して、価格が 100% 減額されるようにします。[Adjustment Method (調整方法)] で [Fixed (固定)] を選択すれば、価格を特定の金額だけ減額できます。

[Amount (金額)] 項目に -100 が入力され、[Adjustment Method (調整方法)] で % が選択されている [Add Adjustment (調整を追加)] ペイン。

Ada はいつも終わった仕事をチェックしますので、今回もテスト注文を開始して、商品バンドルをカートに追加します。

カートに入ったファミリーシンプルチョイスプラン商品バンドル。

親商品の価格は 89.99 ドルであり、Ada が作成した上書きと調整によって子商品の価格はゼロになっています。任務完了です。

バンドルの仮想価格

最後に、Ada はカートに Infiwave Phone 10 Intro Bundle (Infiwave Phone 10 入門バンドル) を追加してみます。彼女は、バンドルの親商品の価格が 0.00 ドルと表示されているのを見て驚きました。

Infiwave Phone 10 Intro Bundle がカートに入っており、親製品の価格はゼロだが、合計金額は正しく集計されている。

ですが、この商品のカートの合計は、子商品の正しい積み上げ集計価格となっています。Ada は安心して、この設定の詳細をさらに詳しく調べました。

商品デザイナーで Infiwave Phone 10 Intro Bundle を開き、[Pricing (価格設定)] タブを選択します。価格のエントリで [Edit (編集)] 編集 をクリックして、[Display Name (表示名)] を Parent Virtual Price (親仮想価格) に変更します。

[Pricing (価格設定)] タブの価格エントリの編集アイコンと [Edit Price (価格を編集)] ペイン。

[Virtual Price (仮想価格)] チェックボックスがオンになっています。これは、バンドル内の親商品には価格がなく、すべての子商品の価格の合計が親商品の価格になることを意味します。変更内容を保存します。Ada はカートで商品を再度テストします。

仕事をすべて終えて、いよいよ休暇の準備に向かう Ada は、やるべきことリストの項目がすべて終わっているのをもう一度見て、軽くガッツポーズをしました。休暇が楽しみなのは言うまでもありませんが、それと同じくらい、新しい価格戦略によって Infiwave の第 4 四半期の売り上げが伸びることも彼女の楽しみとなりました。

リソース

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