選択リストについて学ぶ
学習の目的
この単元を完了すると、次のことができるようになります。
- Industries の選択リストとその目的について説明する。
- 商品デザイナーで選択リストと選択リスト項目を作成する。
えり好みをしてもよい
人生は選択の連続です。日々求められる決断には大小さまざまなものがあるかもしれませんが、その 1 つ 1 つの積み重ねで自分の未来を形づくることができます。だからこそ、私たちは皆、購入する商品やサービスを選択できる機会を持てることを好ましく思うのです。
Devi Jacob は、米国南西部を拠点とするインターネットおよびモバイルサービスプロバイダー、Infiwave の商品設計者です。注文をパーソナライズできるようにすればお客様に所有者意識を持ってもらえるようになることを知っています。カスタマイズが可能になると、お客様と Infiwave との結びつきが深まり、会社の商品やサービスへの満足度が高まります。
車の色を選択することであっても、携帯電話プランを決断することであっても、選択できることでお客様は自分が本当に求めているものを手に入れることが可能になります。
こうした理由から、共有カタログでは選択リストを採り入れています。選択リストにより、お客様は Industries CPQ (設定、価格、見積) のカート内でオプションリストを使用してカタログの提供内容の属性値を調整し、購入品を簡単にカスタマイズできます。
次の例では、カート内のスマートフォンに関する色選択リストに色オプションのドロップダウンリストが含まれています。この選択リストは必須であり、お客様は色の値を選択しないと電話の注文を送信できません。ただし、選択リストは省略可能にすることもできます。
バックエンドで選択リストを作成し、その選択リストを関連する属性に接続して属性の値を制御します。1 つの選択リストを複数の属性で再利用し、その属性をさまざまなオブジェクト種別と商品で再利用することができます。属性については、このモジュールの後半で詳しく説明します。
次の図は、Device Storage (デバイスストレージ) 属性とその接続された選択リストを含む Smartphone (スマートフォン) オブジェクト種別を示しています。
この図では、Device Storage (デバイスストレージ) 選択リストに、使用可能な値として 32 GB と 64 GB などのデータ容量が含まれています。
選択リストの例
次のフラッシュカードを使用して、異なる業種の一般的な商品設定でどのような選択リストが使用されているかを考えてみてください。
各カードの商品を読み、カードをクリックすると、対応する選択リストラベルと選択リスト値が表示されます。右向き矢印をクリックすると次のカードに移動し、左向き矢印をクリックすると前のカードに戻ります。
選択リスト作成の概要
Infiwave は、Infiwatch という最新スマートウォッチの発売を発表したところです。お客様が注文できるようになる前に、Devi は基盤となるコンポーネントを設定する必要があります。お客様がスマートウォッチのバンドの種類を選択できるようにしたいため、その選択リストを作成する方法を考えています。関連付けられた商品属性を作成する前に選択リストを設定する必要があることを思い出しました。
共有カタログで選択リストを作成するには、次の 2 つの簡単な手順を実行します。
- 選択リストを設定する
- 選択リスト値を設定する
では、各手順を詳しく見ていきましょう。
選択リストを設定する
- アプリケーションランチャー
で、Vlocity 商品デザイナーを見つけて選択します。
- Vlocity 商品デザイナーで、ナビゲーションメニューをクリックし、[Vlocity Picklist (Vlocity 選択リスト)] を選択します。
3.[Vlocity Picklist (Vlocity 選択リスト)] ワークスペースに、既存の選択リストが一覧表示されます。[New (新規)] をクリックして選択リストを作成します。
4.選択リストの作成時、基本情報 (名前、コード、有効日など) を入力します。この値は、設計時にのみ表示されます。実行時には表示されません。
次の表に、設定画面で表示されるプロパティを示します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
Picklist Name (選択リスト名) |
選択リストの一意のわかりやすい名前を指定します。この名前はカート内で顧客に表示されません。 |
Code (コード) |
選択リストの識別をさらにわかりやすくする一意の短いコードを入力します。PKL_ というプレフィックスの後に続けて英数字値を使用することをお勧めします。 |
Version Label (バージョンの表示ラベル) |
エンタープライズ商品カタログ (EPC) ライセンスがあり、バージョン管理が有効になっている場合は、バージョンの表示ラベル (V1 など) を入力します。その後、バージョンを作成するたびにこの番号を増やして選択リストの変更を管理できます。 |
Data Type (データ型) |
選択リストのデータ型を入力します。選択リスト値には、テキスト、数値、Boolean (true または false)、日付、日時を指定できます。 |
Description (説明) |
選択リストの目的やカタログの提供内容との関連付けに関する説明を提供します (省略可能)。 |
Lifecycle Status (ライフサイクルの状況) |
EPC ライセンスがある場合、このプロパティを使用して選択リストのライフサイクルを追跡します。デフォルトでは、新しいバージョンのライフサイクルの状況は [Draft (ドラフト)] に設定されています。[Draft (ドラフト)] では、顧客への表示を可能にする前に、バックグラウンドで変更を加えることができます。 |
Active (有効) |
このチェックボックスをオンにすると、共有カタログ全体で選択リストが使用可能になります。 |
Effectivity Dates (有効期間) |
[Effectivity (有効)] セクションの日付には、選択リストが使用可能な時間範囲を指定します。選択リストをただちに有効にするには、[Effective From (有効開始日)] 項目に今日の日付を選択します。選択リストを無期限に有効にする場合は、[Effective Until (有効終了日)] 項目を空白のままにします。 |
選択リスト値を設定する
選択リストのプロパティを設定したら、選択可能な値を作成します。
- [Picklist Values (選択リスト値)] セクションで、[New Picklist Value (新しい選択リスト値)] をクリックします。
2.[General Properties (一般属性)] および [Effectivity (有効)] セクションに情報を入力します。次の表に、各プロパティについて詳しく説明します。
プロパティ | 説明 |
---|---|
Value (値) |
選択リストの一意の値を入力します。選択リストのデータ型によって、入力できるデータの種別が制御されます。たとえば、選択リストでテキストデータ型を指定した場合、選択リスト項目はテキスト入力項目になります。 |
Label (表示ラベル) |
選択リストの説明ラベルを入力します。このラベルは、実行時にカート内でユーザーに表示されます。 |
Code (コード) |
設計時にのみ表示される短いコードを入力します。カタログ内で選択リスト項目エンティティをすばやく識別できるように、PLI_ というプレフィックスの後に続けて英数字値を使用することをお勧めします。 |
Abbreviation (略語) |
選択リストを特定する表示ラベルの略語を入力します (省略可能)。 |
Effectivity Dates (有効期間) |
選択リストの有効日を入力します。選択リスト項目が使用可能な日付範囲を指定します。 |
Active (有効) |
[Active (有効)] チェックボックスをオンにすると、共有カタログ全体で選択リストが使用可能になります。 |
3.スマートウォッチのバンドの各種類 (クロムメッキ、レザー、スポーツ用、多用途) の選択リスト値を作成します。完了したら、[PICKLIST VALUES (選択リスト値)] セクションに縦に並んだリストが表示されます。
選択リスト値の項目をクリック & ドラッグして、カートで表示される順序を並べ替えることができます。
Devi は、お客様に Infiwatch のさまざまな要素を選択してもらうというアイデアを気に入っています。スマートウォッチのバンドの色や接続性などのオプションに使用するための選択リストも作成し始めました。
共有カタログでの選択リストの機能について学習しましたが、これで終わりではありません。選択リストで値を定義できるように、選択リストと商品属性を関連付ける必要があります。次の単元では、属性を作成して選択リストに接続する方法を学習します。