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オブジェクト種別階層を設定する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • 商品デザイナーのオブジェクト種別設定インターフェースについて説明する。
  • [Product2] オブジェクト種別の継承階層について説明する。

オブジェクト種別インターフェース

Infiwave で商品設計を担当する Devi は、オブジェクト種別について、またオブジェクト種別が商品作成の効率化のためにどう活用されているかについて理解を深めてきました。続いて、自分の組織でオブジェクト種別の階層がどのように設定されているかを見ていきます。オブジェクト種別は、商品の設定時に商品に引き継がれる情報を制御する上で重要な役割を果たすため、この継承モデルをしっかりと理解しておくことが重要です。実際の画面を見ながら簡単に説明します。  

まず、Devi は組織内の Product2 オブジェクト種別の構成を確認します。商品デザイナーの [Vlocity Objects and Object Types (Vlocity オブジェクトおよびオブジェクト種別)] タブから [Product2 Object (Product2 オブジェクト)] を選択して、商品オブジェクト種別を表示します。商品デザイナーアプリケーションの [Vlocity Objects and Object Types (Vlocity オブジェクトおよびオブジェクト種別)] タブ。[Product2 Object (Product2 オブジェクト)] が強調表示されている。

商品オブジェクト種別の階層に移動する方法として、[Product2 Object (Product2 オブジェクト)] を開く方法が推奨されます。

オブジェクト種別の設定画面

オブジェクト種別の設定画面では、[Object Types (オブジェクト種別)] リストにカタログで利用できるすべてのオブジェクト種別が表示されます。

[Product2] オブジェクト設定画面の [Object Types (オブジェクト種別)] ペイン。

各サブ種別は、折りたたみ可能なドロップダウンリストで、親オブジェクト種別の下にネストされています。トレーニング組織には、このオブジェクト種別のコレクションがあらかじめ作成され、管理パッケージの一部として組み込まれています。

階層の最上位は、バンドル商品の作成に使用するベースオブジェクト種別である [Base Bundle Offer (ベースバンドルオファー)] です。続いて、[Product (商品)]、[Resource (リソース)]、[Service (サービス)] というオブジェクト種別があります。これらのオブジェクト種別は、TM Forum の Shared Information/Data (SID) フレームワークで規定されたドメインに合致するもので、Devi はこれらのオブジェクト種別を使って、SID の標準コンポーネントである仕様種別をそれぞれ作成します。また、このワークスペースには [New Object Type (新規オブジェクト種別)] ボタンもあります。このボタンは、次の単元で使用します。 

[Details (詳細)] タブ

引き続き [Product2] オブジェクトが選択された状態で、その基本構成を見ていきましょう。各オブジェクト種別の [Details (詳細)] タブには、[Name (名前)] や [Effectivity (有効性)] などの基本プロパティが表示されます。 

[General Properties (一般属性)] と [Effectivity (有効性)] の設定が表示された [Details (詳細)] タブ。

ご覧のとおり、[Product2] には [Parent Object Type (親オブジェクト種別)] 項目はありませんが、階層内の他のオブジェクト種別の [Details (詳細)] タブにはこの項目が表示されます。 

[Layout Management (レイアウト管理)] タブ

[Layout Management (レイアウト管理)] タブでは、作成したすべての商品レコードで使用されるセクションや要素の見た目のレイアウトを確認できます。次に示すように、[Product2] オブジェクトのレイアウトには、[General Properties (一般属性)] と [Effectivity (有効性)] の 2 つのセクションがあり、これらのセクションには、すべての商品構成画面に表示される項目が保持されています。 

オブジェクト種別のレイアウトが表示された [Layout Management (レイアウト管理)] タブ。

画像のように、各セクション内の項目は 1 列または 2 列に整理できます。 

オブジェクト種別の継承階層

続いて、Devi と一緒に、継承階層についてもっと詳しく見ていきましょう。 

[Base Product (ベース商品)] オブジェクト種別の下にネストされた [Mobile Device (モバイルデバイス)] オブジェクトサブ種別。

[Base Product (ベース商品)] (1) の横にある 下矢印 をクリックして、ネストされたサブ種別を確認します。[Mobile Device (モバイルデバイス)] オブジェクト種別には、これから作成する [Smartwatch (スマートウォッチ)] オブジェクト種別との特性上の共通点が多く、オブジェクト階層にもうまく収まるため、Devi は [Mobile Device (モバイルデバイス)] オブジェクト種別に含まれる項目や属性のレイアウトを [Smartwatch (スマートウォッチ)] オブジェクト種別のベースとして使いたいと考えています。そこで [Mobile Device (モバイルデバイス)] オブジェクト種別 (2) をクリックした Devi は、[Details (詳細)] タブの [Parent Object Type (親オブジェクト種別)] が [Base Product (ベース商品)] (3) に設定されていることに気付きます。設定時に [Parent Object Type (親オブジェクト種別)] 項目を別のオブジェクト種別に設定することで、新しいオブジェクト種別に新たに設定したオブジェクト種別のレイアウトを継承させることができます。 

メモ

この単元で取り上げるオブジェクト種別は、TM Forum の SID に準拠した通信業界のデータモデルに従う場合に推奨される階層を反映しています。実際のオブジェクト種別の階層は、業界や商品ラインによって異なる場合があります。 

[Layout Management (レイアウト管理)] タブをクリックし、[Base Product (ベース商品)] オブジェクト種別から継承されたセクションを確認します。このサブ種別には、[Mobile Device (モバイルデバイス)] 商品に固有の属性が追加されています。 

[Smartphone (スマートフォン)] オブジェクト種別のレイアウト上の [Design Time Attributes (設計時属性)] と [Run Time Attributes (実行時属性)] のセクション。

[Design Time Attributes (設計時属性)] である [Brand (ブランド)]、[Size (サイズ)]、[Capacity (容量)]、[Mobile OS (モバイル OS)] は、Devi が設計する各商品に対してバックグラウンドで入力する属性です。一方、注文取得プロセス中に、顧客または営業担当が Industries CPQ カートで設定するのが、[Color (色)] と [Payment Type (支払種別)] を含む [Run Time Attributes (実行時属性)] です。 

Training Playground のオブジェクト種別には、[Design Time Attributes (設計時属性)] と [Run Time Attributes (実行時属性)] が含まれています。これらのセクションはカスタム機能として提供されるもので、標準的な機能を備えています。このように区分けすることで、設計時と実行時にそれぞれ設定する属性を明確に示せるため、この区分を推奨しています。 

ここまでオブジェクト種別の階層について実際の画面を見ながら学んできました。オブジェクト種別について学習した内容をテストで確認しましょう。オブジェクト種別名に合うように、正しい定義を選んでください。解答を終えたら、[Submit (送信)] をクリックします。最初からやり直すには [Reset (リセット)] をクリックします。

これで、オブジェクト種別がどこに保存されているか、そしてその情報が階層全体でどのように継承されるかを理解できました。次の単元では、初めてのオブジェクト種別を作成します。

リソース

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