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オブジェクト種別を作成する

学習の目的

この単元を完了すると、次のことができるようになります。

  • オブジェクト種別の作成方法を説明する。
  • オブジェクト種別のレイアウトに属性と項目を追加する方法を説明する。
  • オブジェクト種別のレイアウトにおけるセクションの作成方法を説明する。

オブジェクト種別を作成する

共有カタログにおけるオブジェクト種別の継承の仕組みについて、これまでにしっかりと理解している Infiwave の商品設計者 Devi の頭には、カタログに最適な階層が浮かんでいます。これをもとに商品デザイナーでオブジェクト種別とサブ種別を作成して、これまでの学習の成果を実践しようと考えています。新たなオブジェクト種別によって、顧客待望の Infiwatch を含む数多くの商品の構成が効率化されます。 

作業を始める前に、エンタープライズ商品カタログ (EPC) コンポーネントを構成する前に明確な計画を立てることの重要性を思い出してください。オブジェクト種別も同様です。こちらに表示されているように、Playground 組織には、すでにオブジェクト種別とサブ種別の階層が含まれています。 

オブジェクト種別の階層。

これらのオブジェクト種別にはあらかじめ項目、セクション、属性が含まれているので、この単元の最後に行うトレーニング演習では、ゼロから始める必要はありません。 

通常、最初のステップは、商品モデリングの一環として、これから構築しようとしているあらゆる種類の商品に対応できる階層を考案することです。 

たとえば、トレーニング組織にはベースオブジェクト種別がすでに設定されていますが、カタログ内のすべての商品に関連する情報が保存された独自の主オブジェクト種別をどのように設定するかは、重要な検討事項です。複数の商品を構築した後で、新しい項目や属性を導入し、値を割り当てようとすると、かなり難しい作業となる可能性があります。つまり、商品モデリングのフェーズは欠かせません。  

多くの共有カタログコンポーネントと同様に、必ずしも数が多いほど良いというわけではありません。オブジェクト種別に保存する項目や属性の数を制限し、商品に必要なメタデータのみを保持するようにしてください。そうすることで、商品データを整理された状態に保ち、情報が多すぎて雑然としたレイアウトになるのを防ぎます。 

スマートウォッチの例

オブジェクト種別の活用方法について自分なりの答えを見つけた Devi は、現行および今後のウェアラブルデバイス商品の作成に [Smartwatch (スマートウォッチ)] オブジェクト種別を使用することに決めます。 

[Smartwatch (スマートウォッチ)] オブジェクト種別は、[Brand (ブランド)]、[Capacity (容量)]、[Band Color (バンドの色)] などの属性で構成される。

Devi は、次の 3 つのステップに従ってオブジェクト種別を作成します。 

  1. オブジェクト種別を作成し、必要に応じて親オブジェクト種別を割り当てます。
  2. オブジェクト種別のレイアウトに属性と項目を追加します。
  3. 値を設定し、必要に応じて属性の動作を制御します。

オブジェクト種別の作成における最初のステップとして、[Product2] オブジェクト画面で [New Object Type (新規オブジェクト種別)] をクリックします。 

[New Object Type (新規オブジェクト種別)] ボタン。

オブジェクト種別の設定画面で、以下の情報を指定します。 

Name (名前)
オブジェクト種別名は共有カタログの検索で使用されます。Industries CPQ カートには表示されません。 

Parent Object Type (親オブジェクト種別)

このプロパティは、新しいオブジェクト種別を別のオブジェクト種別のサブ種別に設定します。新しい子オブジェクト種別は、親オブジェクト種別から項目のレイアウトと属性を継承します。

Version Label (バージョンの表示ラベル)

このプロパティは、EPC ライセンスを所有していて、かつ組織のバージョン管理が有効な場合に表示されます。オブジェクト種別のバージョン (V1 など) を入力します。

Lifecycle Status (ライフサイクルの状況)

このプロパティは、EPC ライセンスを所有していて、かつ組織のライフサイクル管理が有効な場合に表示されます。新しいオブジェクト種別のステータスは自動的に [Draft (ドラフト)] に設定され、リリースすると利用可能になります。

Is Active (有効)

[Active (有効)] チェックボックスがオンになっていると、その属性が現在使用中であることを示します。

Effectivity Dates (有効期間)

有効期限は、オブジェクト種別が使用可能な日付範囲を指定します。当日の日付を選択すると、即座に有効になります。


[Smartwatch (スマートウォッチ)] オブジェクト種別の設定画面。[Done (完了)] ボタンが強調表示されている。
この情報を入力したら [Done (完了)] を選択します。新しいオブジェクト種別が [Product2] オブジェクト種別のリストに追加されます。

属性と項目を追加する

新しいオブジェクト種別が設定できたので、次のステップではレイアウトを調整します。[Layout Management (レイアウト管理)] タブを選択します。
[Layout Management (レイアウト管理)] タブ。

ここには、[Smartphone (スマートフォン)] オブジェクト種別から継承されたすべてのセクション、項目、属性が表示されます。
[Layout Management (レイアウト管理)] 画面の [Fields (項目)] タブ、[Attributes (属性)] タブ、検索バー。

[Fields (項目)] タブ (1)、[Attributes (属性)] タブ (2) には、レイアウトに追加できる項目と属性が表示されます。検索バー (3) を使って、特定の属性や項目を検索することもできます。

[Layout Management (レイアウト管理)] タブでは、オブジェクト種別のレイアウトに項目や属性を追加できます。
[Run Time Attributes (実行時属性)] セクションに [Band Type (バンドの種類)] 属性を追加している。

項目または属性 (1) をクリックして、レイアウトセクション (2) にドラッグします。[Smartwatch (スマートウォッチ)] オブジェクト種別の [Run Time Attributes (実行時属性)] セクションに、[Band Type (バンドの種類)] 属性と [Connectivity (接続)] 属性を追加します。

属性の値と動作を設定する

オブジェクト種別レベルで属性を選択し、その値を変更したり、動作を制御したりすることもできます。レイアウト上で属性または項目の名前をクリックすると、その属性または項目のメタデータが表示されます。

こちらの例に表示されているのは、[Connectivity (接続)] 属性の [Edit Attribute (属性を編集)] ペインです。
[Edit Attribute (属性を編集)] ペインの [Primary Information (プライマリ情報)] と [Data Information (データ情報)] のセクション。

[Primary Information (プライマリ情報)] セクションには、属性を作成した際に設定した値 (属性カテゴリなど) が含まれます。 

[Edit Attribute (属性を編集)] ペインの [Primary Information (プライマリ情報)] セクション。

[Data Information (データ情報)] セクションでは、オブジェクト種別内で直接属性のデフォルト値を設定できます。
[Color (色)] 属性の [Data Information (データ情報)] セクション。

また、このオブジェクト種別で特定の値が使用されないように除外することもできます。特定のカラーオプションが廃止された場合などに便利です。

最後に、[Behaviors (動作)] セクションを確認します。このセクションには、属性を必須または参照のみにしたり、暗号化を有効にしたりするなど、オブジェクト種別レベルでの属性の動作を制御するオプションが含まれています。
[Edit Attribute (属性を編集)] ペインの [Run-time Configurable (実行時設定可能)] と [Required (必須)] のチェックボックスが選択されている。

[Band Type (バンドの種類)]、[Connectivity (接続)]、[Color (色)] の各属性の [Run-time Configurable (実行時設定可能)][Required (必須)] を有効にして、注文取得時にカートでこれらの属性の値が必ず指定されるようにします。

これで完了です。Devi は、初めてのオブジェクト種別を作成し、スマートウォッチ商品のラインナップに適したレイアウトを設定しました。また、オブジェクト種別レベルでの属性の動作も変更し、オブジェクト種別から商品を作成する際にこの機能が利用できるようにしました。 

レイアウトにセクションを追加する

項目や属性をグループ分けする上で便利なのがセクションであり、設定も簡単です。この単元の演習にセクションの追加は含まれていませんが、ぜひ身につけておきたい重要なスキルです。

オブジェクト種別の [Layout Management (レイアウト管理)] タブにある [Add Section (セクションを追加)] をクリックします。
[Layout Management (レイアウト管理)] タブの [Add Section (セクションを追加)] ボタンが強調表示されている。

[Add Section (セクションを追加)] ペインでは、検索アイコン をクリックして既存のセクションを検索し、適用できます。
[Section (セクション)] 項目の横にある検索アイコン。

[Lookup Search (ルックアップ検索)] ウィンドウでは、レイアウトに追加できる既存のセクションを確認できます。
さまざまなセクション名がリストアップされた [Lookup Search (ルックアップ検索)] ウィンドウ。

ウィンドウ内に表示されたセクションのリストを参照するか、検索項目 (1) を使って特定のセクションを検索します。追加するセクション名の横にある [Select (選択)] (2) をクリックして、[Close (閉じる)] (3) をクリックします。 

次に、そのセクションの [Layout Type (レイアウト種別)] として、1 列または 2 列のいずれかを選択します。[Tab-key Order (タブキーの順序)] を [Top-Down (上から下)] または [Left-Right (左から右)] のいずれかに設定します。[Tab-key Order (タブキーの順序)] は、アクセシビリティの一環として、タブキーによるインターフェース内のコンテンツの移動方向を制御します。 

[Add Section (セクションを追加)] メニューのセクション選択プロパティ。

[Done (完了)] をクリックすると、新しいセクションがレイアウトに表示されます。先ほど見たように、新しいセクションに属性や項目をドラッグアンドドロップできます。これらのコンポーネントを追加したら、上下矢印 をクリックして、レイアウト内でセクションを上下に移動できます。

オブジェクト種別のレイアウトにある [Additional Properties (追加プロパティ)] セクションの上下矢印とごみ箱アイコン。

オブジェクト種別に空のセクションが残っているとエラーの原因となることがあるため、空のセクションを残さないようにしてください。セクションを削除するには、ごみ箱 をクリックします。

これでオブジェクト種別の準備が整ったので、Devi は Infiwatch をはじめとするスマートウォッチ商品の販売可能なオファーを迅速かつ簡単に作成できるようになりました。 

リソース

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